未経験でIT業界へ転職する志望動機例文！作り方とポイントを紹介
この記事では、未経験だけどIT業界に転職したいという方に向けて、未経験者向けのIT業界の志望動機を例文と共にご紹介します。異業種、異職種からIT業界へ転職する場合や、第二新卒で転職する場合の志望動機の例文や作り方、ポイントも解説しています。また志望動機のNG例も紹介しているので、志望動機作成の参考にしてください。
目次
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※2024年2月時点
IT業界への転職！未経験者の志望動機は何が重要？
IT業界未経験でも転職を考えている方は多いかと思います。
未経験でもIT業界へ転職することは可能です。
しかし、やはり経験者に比べると入念に準備しておかないとハードルが高い転職にもなります。
ここでは未経験者の志望動機でアピールすべきポイントと、面接官が未経験者に見ているポイントを解説します。
未経験者が志望動機で特にアピールすべきポイント
未経験者が志望動機で特にアピールすべきポイントは、以下の2点です。
- 入社意欲
- 現在のポテンシャル
それぞれどのようにアピールしたらよいのか解説します。
入社意欲
まず、未経験者が志望動機でアピールすべきポイントは「入社意欲」です。
採用担当者が未経験者に期待していることは、熱意や入社の意欲です。
それをアピールするためには「なぜIT業界へ転職したいのか」「IT業界で何をしたいのか」を明確にし、志望動機で伝える必要があります。
なぜに対する答えが浅いとIT業界でなくてもよいのでは？と思われてしまいます。
入社後にやりたいことを明確にして、熱意や入社意欲をアピールしましょう。
現在のポテンシャル
IT業界未経験者は、志望動機で現在のポテンシャル（スキル・経験）をアピールすることも必要です。
業界未経験であっても、業界関係なく活かせるスキルや経験はあります。
例えば、目標に対するコミット力や分析力、チームで円滑に業務を進めるためのコミュニケーション力などは業界問わず重要なスキルになります。
自分の強みをアピールしつつ、現段階で何が得意で活かせるのかもアピールポイントとしましょう。
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面接官が未経験者を見ているポイント
面接官が未経験者を見ているポイントは、主に以下の通りです。
- 本当にIT業界へ転職したいのか？
- 採用後も長く働いてくれるか？
- 入社後に活躍できそうな人材か？
ひとつずつ解説します。
本当にIT業界へ転職したいのか？
面接官がIT業界未経験者に対して見ているポイントとして、「本当にIT業界へ転職したいのか？」という視点が挙げられます。
未経験からIT業界への転職を希望するとなった際に、「なぜIT業界がよいのか」は一番気にするポイントです。
IT業界へ転職したいと感じたきっかけや、IT業界で何をしたいのかを明確にしておくようにしておきましょう。
志望動機だけでなく、面接の中で深掘りされる可能性があります。
採用後も長く働いてくれるか？
「採用後も長く働いてくれるか？」というポイントは、未経験に限らず面接官が気にするポイントです。
人材採用には多くのコストがかかっているため、せっかく採用してもすぐ辞められてしまうと企業側も困ってしまいます。
そのため、採用後も長く働いてくれる人材かは重要です。
なぜその会社に入社したいのか、入社後に何がしたいのか、を明確に伝えることで面接官の懸念は解消される可能性が高くなります。
入社後に活躍できそうな人材か？
未経験であっても、仕事への熱意や意欲など「入社後に活躍できそうな人材かどうか」は合否を判断するために重要なポイントとなります。
現状未経験であっても、当事者意識をもって仕事に取り組めそうな人か、経験を積んだら上を目指せそうな人材か、など成長意欲なども見られています。
志望動機の入社後の展望の中で、企業に成長意欲をもって取り組めることをアピールできるとより良いでしょう。
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【IT業界向け】志望動機の作り方
様々なポイントを踏まえて、IT業界向けの志望動機の作り方をご紹介します。
- ①転職理由を整理する
- ②将来のキャリアプランを考える
- ③なぜIT業界なのかを考える
- ④なぜその企業なのかを考える
- ⑤自分の強みと企業の需要を紐づける
IT業界への志望動機を考えるうえでの「わからない」を解消したら、以下の項目を1つずつ順番に書き出していき、最後にまとめれば志望動機の完成です。
自分なりのオリジナルなIT業界への志望動機を考えていきましょう。
①転職理由を整理する
自分が「本当にIT業界で働きたいのか」「IT業界でなければならないのか」は、志望動機を語るうえで欠かせない重要な判断材料です。
なぜIT業界に転職したいのか、IT業界で何を叶えたいのかを整理して志望動機の軸を考えます。
それにはまず自己分析を行い、自身への理解を深める必要があります。
「IT業界の仕事は自分が本当にやりたい事なのか？」
「もしかするとIT業界以外でも出来ることではないのか？」
このように何度も自問自答し、自身についてより深く掘り下げて考えてIT業界への志望動機に反映させてみるようにするとよいでしょう。
また「IT業界に転職し志望企業で働く自分の姿」をイメージすることも、自己分析を志望動機に役立てるために有効です。
そして、それは現職では叶えられない理由、自分なりに努力をした点などもあわせて考えることが大切です。
転職理由は前職の退職理由とも共通するためネガティブになりがちですが、前向きな言い方に言い換えることで、評価されやすいIT業界への志望動機に変えましょう。
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②将来のキャリアプランを考える
次にこれからのキャリアプランを考えましょう。
IT業界で将来自分がどうなりたいかを考えることで、転職において重視すべきこと、何のスキルや経験が必要かが明確になります。
IT業界への志望動機の作成だけでなく求人の選定にも役立ち、IT業界内でのキャリアアップ転職に成功しやすくなるでしょう。
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③なぜIT業界なのかを考える
これまででIT業界について理解して、本当にIT業界で働きたいのかを一考されたことでしょう。
そのうえで、志望動機を作成するためには改めて「なぜIT業界でなくてはいけないのか」を考えましょう。
自分のキャリアプランや希望を叶えるために、IT業界だからこそできることを見つけ出すのが志望動機作成のポイントです。
④なぜその企業なのかを考える
最後に最も大切な応募先企業への志望動機、つまりその企業を志望する理由です。
どのような事業内容やサービス、商品を手掛けていて、それはIT業界内でどのような役割を担っているのか、またIT業界内における競合他社との違いや立ち位置などを把握してから志望動機を作成しましょう。
理念やビジョンを理解し、自分との共通点を見出してアピールすることで志望動機から熱意が伝わります。
企業研究を隅々までしたうえで、その企業だから叶えられることを考え、志望動機に含めましょう。希望だけでなく自分が貢献できることも一緒に伝えると、志望動機を通してよりよい印象を与えられます。
上記の項目を一通り書き出したら、あとはIT業界への志望動機としてわかりやすく要点をまとめて伝えるだけです。
答えるときは「御社への志望理由は○○です」と結論を伝えてから、IT業界への志望動機の理由や貢献できる具体例を挙げていきましょう。
志望動機として書き出してみて誤字脱字、違和感などをチェックして、面接本番を想定しながら練習を繰り返して自信をつけていきましょう。
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⑤自分の強みと企業の需要を紐づける
IT業界研究・企業研究をするうえで求められる人物像を把握したら、自分の強みを関連づけて志望動機のアピール材料にします。
これにはキャリアの棚卸が役に立ちますが、大事なのは実績という結果ではなく過程です。
どういった経験からどのような考え方をするようになったのか、そしてそれをどう活かそうと考えているのかという流れで志望動機につなげます。
なぜ即戦力になれるのか、どのように企業に利益をもたらすことができるのか、その根拠となる強みが企業に効果的に伝わるよう工夫するのが評価されるIT業界への志望動機作成のポイントです。
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【あわせて読みたい】Geekly(ギークリー)を利用して転職成功した事例⇓
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【パターン別】IT業界未経験者の志望動機の回答例文
未経験でもIT業界に転職をしたく、志望動機を考えている人も多いかと思います。
ここでは、IT業界未経験者向けにシチュエーション別で良い志望動機の回答例文をご紹介します。
- 第二新卒として転職をする場合
- 異業種からの転職をする場合
- 異職種へキャリアチェンジする場合
例文を参考にし、ご自身の経験や志望動機に変更して作成してみましょう。
【例文】第二新卒として転職をする場合の志望動機
第二新卒として転職をする場合の志望動機例文は以下のとおりです。
「新卒でメーカーの事務職として入社し、日々のデータ入力や報告業務に携わる中で、業務の効率化に強い関心を持つようになりました。特に、RPAやExcelマクロなどのITツールを導入した際に「人の作業をシステムが支える」ことに感動し、自分も開発側として関わりたいという想いが芽生え、IT業界を志望しております。
中でも御社は、企業の業務フローに寄り添った業務システムを一気通貫で内製しており、ユーザーにとって本当に意味のある仕組みを追求されている点に魅力を感じました。私は社会人経験を通して「課題を見つけ、改善提案を続ける力」には自信があります。技術面はまだ学習中ですが、実務でも主体的に取り組み、御社の一員として貢献できるよう努力してまいります。」
IT業界への志望動機には、自身の実体験をもとにしたオリジナリティが求められます。
たとえIT業界未経験者であっても自身のキャリアの志向性と、IT業界のなかでも志望する企業が特にマッチしていると伝えることで、価値観の共通点を軸とする志望動機例文です。
【あわせて読みたい】第二新卒の志望動機の書き方はこちら⇓
【例文】異業種からの転職をする場合の志望動機
異業種からの転職をする場合の志望動機例文は以下のとおりです。
「前職ではアパレル業界で接客販売に従事し、お客様のニーズに応じた提案やレイアウトの改善に取り組んでまいりました。業務の中でECサイトや在庫管理システムを使う機会が多く、UIの改善や機能追加によってお客様満足度が大きく変わることに気づき、「自分も仕組みをつくる側に立ちたい」と考えるようになりました。
御社は、自社サービスのUI/UX改善に注力されており、ユーザー目線を大切にした開発を行っている点に深く共感しています。私自身、販売職で培ってきた“使う人の立場で考える力”を活かし、ユーザーにとって本当に価値ある機能を提供できるエンジニアを目指したいと考え、志望いたしました。現在は独学でHTML・CSS・JavaScriptを学習しており、未経験ながらも早期に貢献できるよう、引き続き技術習得に努めてまいります。」
異業種からの転職の場合、他の業界であったとしても経験を踏まえてなぜIT業界を志望するに至ったかの根拠を述べると説得力が増します。
また、これまでに業界内で得た知識や経験を活かして貢献できる具体的な業務があれば、志望動機に加えるとよいでしょう。
【例文】異職種へキャリアチェンジする場合の志望動機
異職種からの転職をする場合の志望動機例文は以下のとおりです。
「私はこれまで人材業界で法人営業を担当し、採用課題を抱える企業への提案活動に従事してきました。その中で、ITを活用したサービスによって「限られたリソースでも大きな価値提供が可能になる」ことを体感し、テクノロジーの力に強く惹かれるようになりました。
特に御社は、SaaSプロダクトを通じて中小企業の業務効率化を支援しており、「現場目線での課題解決」にこだわってサービス開発をされている点に共感しました。営業としての経験を活かし、ユーザーの声を拾い上げる力や部門を横断した調整力を活かして、御社のプロダクト価値をさらに高める役割を担いたいと考えております。未経験領域も多いですが、スピード感を持ってキャッチアップし、柔軟に成長してまいります。」
異職種へキャリアチェンジする場合も経験を通して、なぜ職種を変えたいと思ったのかを簡潔に伝えられるとよいでしょう。
また未経験であるということを踏まえ、今後どのように成長していきたいかも取り入れるようにしましょう。
【あわせて読みたい】IT業界に未経験で転職しやすいおすすめ職種についてはこちら⇓
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【職種別】IT業界未経験者の志望動機の回答例文
次に、職種別のIT業界の志望動機の回答例文を解説します。
- システムエンジニアの志望動機
- プログラマーの志望動機
- IT営業の志望動機
- Webマーケターの志望動機
それぞれ詳しく解説します。
システムエンジニアの志望動機
システムエンジニアは、システムの設計・開発・運用などを行います。IT業界未経験の人にはあまり馴染みのない職種かもしれません。
だからこそ、なぜシステムエンジニアを目指すのかを志望動機で納得感を持たせて伝える必要があります。
私はこれまで異業種で働いてきましたが、業務の中でIT技術の重要性や可能性を強く感じ、システムエンジニアとしてキャリアを築きたいと考えるようになりました。
前職では金融業界にて、顧客対応や業務改善に携わっており、業務効率化を図る中でITツールの導入や運用に興味を持つようになりました。自分自身でもプログラミング学習を始め、現在は独学でHTML/CSS、PythonやSQLなどの基礎を学んでおります。
中でも貴社は、業界に特化した高い技術力を強みとしており、未経験からでも成長できる明確な研修体制やキャリアパスが整っている点に強く魅力を感じました。
まずは貴社で与えられた業務を着実にこなし、ITの実務経験を積むと同時に、積極的に学び続ける姿勢を大切にしながら、貴社の一員として価値を提供できるエンジニアを目指してまいります。
【あわせて読みたい】システムエンジニア（SE）の志望動機の書き方はこちら⇓
プログラマーの志望動機
プログラマーは、プログラミング言語を用いてシステムやアプリ開発を行う職種です。
プログラマーとしてどのような業務を行いたいのかも志望動機に取り入れるようにしましょう。
私はこれまで異業種で働いてきましたが、業務の中でIT技術の重要性と可能性を強く感じるようになり、プログラマーとして新たなキャリアを築きたいと考えるようになりました。
前職では金融業界にて、顧客対応や業務改善に携わっておりましたが、その中でITツールの導入や運用に関心を持ち、自分自身でもプログラミング学習を始めました。自ら手を動かして学ぶ中で、「動く仕組みをゼロから作ること」に大きなやりがいを感じ、プログラマーとして開発の現場で経験を積みたいという気持ちが強まりました。
中でも貴社は、豊富な開発実績と、常に最新技術を取り入れる姿勢を強みとされており、未経験からでも実践的に学べる教育体制やチーム開発の文化が整っている点に大きな魅力を感じました。
まずは、貴社でプログラマーとしての基礎を着実に身につけ、先輩方から多くを学びながら成長してまいります。そして将来的には、チームに貢献できる戦力として、実装面だけでなく設計や技術選定などにも関われるエンジニアを目指してまいります。
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IT営業の志望動機
IT営業はIT業界の中でも顧客からのヒアリングや課題解決が重視される職種です。
ITの必要性や顧客のためにどのようなことができるかを伝えるようにしましょう。
私はこれまで異業種で働いてきましたが、業務を通じてIT技術の重要性を強く実感し、IT業界で営業職としてキャリアを築きたいと考えるようになりました。
前職では顧客対応や課題解決に携わり、ヒアリング力や提案力を磨いてきました。その中で業務効率化の必要性を感じ、ITツールの導入支援などに関わった経験から、ITソリューションが企業活動にもたらす価値の大きさに強く関心を持つようになりました。
中でも貴社は、〇〇分野に特化した高い技術力と、顧客に寄り添った提案力を武器に多くの実績を上げており、営業職としても「モノを売る」のではなく「課題を解決する」というスタンスで仕事に臨める点に非常に魅力を感じています。
ITや技術知識はまだ習得途中ですが、日々自ら学びを続けており、営業としてお客様と開発チームの架け橋となれるよう、柔軟なコミュニケーションと責任感を持って業務に取り組んでまいります。
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Webマーケターの志望動機
Webマーケターは、Webサービスでのマーケティングを行い、ユーザー体験や価値の向上に寄与します。
前職でのどのような業務をマーケティングに活かせるかを考え、明確にすることで説得力のある志望動機にすることができます。
私はこれまで異業種で働いてきましたが、業務の中で「モノやサービスの価値を届ける手段」としてのWebの可能性に強く魅力を感じ、Webマーケターとしてのキャリアを志すようになりました。
前職では営業・顧客対応を行っており、顧客ニーズを把握し、それに対して最適な提案を行うことにやりがいを感じていました。その中で、Webを活用した情報提供やサービス訴求の重要性を実感し、より多くの人に効果的に価値を届けるWebマーケティングに関心を持つようになりました。
現在は独学でSEOやGoogle Analytics、広告運用の基礎について学習を進めており、ユーザーの行動を分析し、数字に基づいた改善を行うマーケティングの面白さを日々感じています。
なかでも貴社は、コンテンツマーケティングに強みを持ち、自社サービスのグロースに注力されている点に魅力を感じました。マーケティングを単なる集客手段として捉えるのではなく、「ユーザーに価値ある体験を届ける」ことを重視する貴社の姿勢に深く共感しております。
まずは貴社のマーケティング施策の一員として実務経験を積みながら、ユーザー視点を持った改善提案ができるマーケターを目指してまいります。
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IT業界への志望動機が思いつかない主な3つの原因
IT業界の転職面接で志望動機は必ず聞かれる項目の1つであり、他者との差別化を図りより良い印象を与える大きなチャンスでもあります。
しかし、「なぜIT業界なのか」「なぜIT業界でなければならないのか」と聞かれると、志望動機の回答が難しいと感じる方もいらっしゃるでしょう。
IT業界への志望動機が思いつかない主な3つの原因は以下の通りです。
- 自分が本当にIT業界・企業で働きたいのかよく分からない
- IT業界やIT企業についてよく分からない
- 面接官に対してのよい答え方がいまいち分からない
「なぜIT業界を選んだのか」という志望動機に対して回答するためには、IT業界への志望動機に必要な判断材料を集めることから始めましょう。
自分が本当にIT業界・企業で働きたいのかがよく分からない
転職にあたり、志望動機を考えていくうちに自分が本当にIT業界で働きたいのかよく分からないと感じる人もいると思います。
IT業界に対して、なんとなく「将来性がありそう」「年収が高そう」など抽象的なイメージを思い浮かべていないでしょうか。
IT業界はメリットもたくさんありますが、業界の変化が早く情報を吸収し勉強し続ける必要があったり、知識をアップデートする成長意欲がないと苦しいと感じる業界でもあります。
そういったデメリットを踏まえてもIT業界に転職したいという意欲があれば問題ありませんが、IT業界へなんとなくのイメージを持っているのであれば業界研究を深くしてみましょう。
IT業界で自分が何をしたいのか、が明確になれば志望動機も作成しやすくなります。
IT業界やIT企業についてよく分からない
IT業界やIT企業が、実際にどのような取り組みをしていて何を目指しているのかを理解していないパターンもあります。
その場合は企業研究を念入りに行い、IT業界の現状やトレンド、将来性なども調べて動向をつかみましょう。
特に気になったキーワードや、自分の生活や価値観に影響している技術、システムなどに注目することで自分の「興味」に気付くことができ、志望動機を構成する際の軸にすることができます。
IT業界は知的好奇心や自己研鑽力が求められる業界です。
強い興味・好奇心や「好き」という気持ちを原動力にして、IT業界の技術などの自主的な学習をスタートさせることができたら、それも志望動機として企業に伝えましょう。
面接官に対してのよい答え方がいまいち分からない
素直な方が良いとはいえ、採用に大きく影響する志望動機。より良い志望動機に見せるための工夫も重要なポイントになってきます。
志望動機の作り方とポイントは「志望動機の作り方」と「IT業界未経験者が志望動機で伝えるべきポイント」で解説しているので、参考にしてみてください。
志望動機を1人で作成することが難しいという場合は、転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。
Geekly（ギークリー）では、IT特化の転職エージェントが、転職活動成功に向けた志望動機や書類の作成をサポートします。
未経験の方でも安心して履歴書や職務経歴書を作成し、転職活動を進められることができます。
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IT業界で求められるスキル
IT業界への志望動機を考えるために、IT業界で求められるスキルは以下の通りです。
- 論理的思考
- コンプライアンス意識が高い
- コミュニケーション能力がある
- 知的好奇心
- プログラミングへの理解
- 分析力
- マネジメントスキル
- 語学力
IT業界で求められる特性やスキルを踏まえて、志望動機を作成すればより魅力的な志望動機になります。
以下それぞれ解説します。
論理的思考力
IT業界の仕事は、機械と接することの多い仕事です。そのなかでIT技術の成り立ちや原理に着目し、論理的に解決へと導く思考を持っている人が求められるという特徴があります。
「なぜそうなったか」を自然と考える力を持っている人は、IT業界においてその力を活かす機会が多いでしょう。ロジカルに考える力や実際に業務に役立てた経験があれば、IT業界への志望動機でアピールしましょう。
高いコンプライアンス意識
セキュリティに対する認識が他の業界に比べ高い傾向にあるIT業界では、コンプライアンスへの意識も求められます。
コンプライアンスに対する意識が強く、セキュリティへの理解が深い人材はIT業界で特に求められています。
前職までの経験で共通点があれば、IT業界への志望動機に盛り込みましょう。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力が求められるのはIT業界に限ったことではありません。
ただしIT業界では、形のないシステムやサービスを扱うところが他の業界とは異なります。また、業務において接する人メンバーがそれぞれバックボーンの違う人たちであるため、理解が難しい概念をそれぞれに適した伝え方で説明する必要も生じます。
これまでの仕事を通して得た人間関係構築力や顧客折衝力なども、IT業界への志望動機でアピール材料にできます。
知的好奇心
IT業界では、未経験者にとって欠かせない要素の1つが知的好奇心です。これは先述した学習意欲にもつながります。
IT業界への興味・関心はもちろんですが、インプットし続けるためにはそもそも知的好奇心を強く持っている事が大事な要素です。志望動機ではIT業界への深い理解や企業理解、興味関心のきっかけとして知的好奇心を伝えてもよいでしょう。
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プログラミングへの理解力
IT業界とプログラミングは切り離せません。経験者・未経験者問わず志望動機でプログラミングの経験や興味関心について触れられていると、特にIT企業の採用担当者の目に留まりやすいでしょう。
プログラミングとは何かを知り、プログラミング言語が扱える、もしくは習得する意思や行動力がある人材がIT業界では求められます。エンジニア職であっても非エンジニア職であってもIT業界においてこの点は変わりません。
IT業界へ転職を考える際には、基本的なプログラミングスキルを身につけ、コーティングができるようになっておくとよいでしょう。
分析力
IT業界は日々めまぐるしく技術革新が行われています。
そのため、IT業界の職種の多くは新たなものを取り入れて顧客の課題を解決したり、世の中をよりよくするためのものです。世の中のトレンドに敏感であると同時に、分析力もなくてはなりません。
客観的、多角的に物事をとらえる能力に加えて、結論を導き出す能力もIT業界では求められています。志望動機では他業界での経験について含めることも有効です。
マネジメントスキル
人を束ねた経験やリーダーシップがあると、IT業界の仕事でも役立つことがあるため、今後も活かしたい経験としてIT業界への志望動機でアピールしましょう。
チームやプロジェクトを管理するポジションは、IT業界の経験があれば誰でも就けるというものではありません。
課題解決という目標に向けて道筋を設定し、人・モノ・金を管理しながら働く環境を保つスキルが志望動機から伝わると、IT業界内でキャリアアップも目指しやすいです。
語学力
IT業界に関連する多くのものが英語です。従って英語力があるとより重宝される人材としてIT業界内で評価されやすい傾向にあります。
また、近年では開発に携わる国やクライアントとなる国も多様化しているため、現地の言葉を扱えたり文化を知っているとIT業界での仕事に役立てることができるため、IT業界への志望動機として評価されやすいでしょう。
【あわせて読みたい】IT業界に向いている人の特徴についてはこちら⇓
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IT業界未経験者が志望動機で伝えるべきポイント
IT業界未経験者が志望動機で伝えるべきポイントは以下の通りです。
- 良い回答をするには質問意図を見極める
- これまでの成果・実績を具体的に用いる
- キャリアプランを絡める
- 貢献する姿勢を見せる
志望動機の作り方とポイントを押さえて自分なりの志望動機を考えてみましょう。
志望動機を質問する意図を見極める
IT業界未経験者は特に、志望動機を訪ねる質問意図を把握することも大切です。
IT企業の採用担当者は志望動機を通して「自社に対するあなたの志望度」「自社とのマッチング度」をはかっています。
志望度の高さは熱意とも言い換えることができ、どの程度の熱量で自社を志望しているのかをアピールすることがIT業界への志望動機では欠かせません。
また、自社の方向性と転職者の価値観が合っているか、目指す方向性に貢献してくれる人材かどうかも志望動機から判断したいと考えています。
いずれも「自社への理解度の深さ」を推しはかろうという意図が共通しているため、なぜIT業界なのか、そのうえでなぜこの企業なのかを掘り下げ、IT業界への志望動機として伝えることが求められます。
これまでの成果・実績を具体的に用いる
志望動機に過去の実績をピックアップする際は、「〇組のコンペを勝ち抜いた」「〇ヶ月連続達成した」というように、より具体的に伝えるため数字を用いましょう。
また、IT業界未経験者であれば学生時代の受賞や優勝経験などでも構いません。
何かに打ち込んだ経験を活かした志望動機はIT業界で評価される場合があるからです。
ただし、できるだけ志望するIT企業やIT職種に関連すると思われるものを選んで、優先して志望動機で伝えるようにします。
キャリアプランを絡める
IT業界未経験者こそキャリアプランを志望動機に絡めて伝えましょう。
どのような将来を描いていて、そのプランに志望するIT企業や業務がどのように関わっているのかを志望動機でアピールします。
キャリアの志向性を伝えることで、より「なぜこの企業なのか」が志望動機を通して伝わりやすくなるでしょう。
貢献する姿勢を見せる
IT業界未経験者だからと言って「学びたい」「成長したい」という姿勢が必ずしも志望動機で評価につながるとは限りません。
企業はIT業界未経験者に対し、スキル・知識以外の面で価値を見出そうとしています。
IT業界や志望する企業に自分がどのように貢献したいから、という理由で「現在学んでいること、習得しようとしていること」を志望動機で伝えるようにしましょう。
【NG例】IT業界未経験の志望動機
「なぜIT業界を選んだのか」の悪い回答には、質問意図を含まない回答のほかNG要素がある回答があります。
ここでご紹介するNG要素は、どれも知らずに志望動機に使用してしまう転職者やIT業界未経験者が多いため要注意です。
うっかりと悪い志望動機の回答をして面接官にマイナス評価されないためにも、NG要素をしっかりとチェックしておきましょう。
IT業界への志望動機の主なNG要素は以下の通りです。
- 受け身の志望動機
- 前職の愚痴内容の志望動機
- 待遇面ばかりの志望動機
以下、IT業界の志望動機NG例を詳しく解説します。
受け身の志望動機
「人材育成制度があるから」「未経験なので色々教えてください」などIT業界への志望動機に受け身の回答はNGです。
IT企業は自社で育てたい人材よりも貢献してくれる、もしくはその姿勢をもっている人材を求めているからです。
特に日々進化を遂げるIT業界では、常に自身のアップグレードをはかる向上心も重視しています。学習意欲の低さがIT業界への志望動機に含まれていると、マイナスポイントとして評価を下げてしまう可能性があります。
前職の愚痴内容の志望動機
以前働いていた職場への愚痴と受け取られるネガティブな理由の志望動機は、「前の職場よりよければどこでもよいのではないか」と受け取られてしまいかねません。
IT業界への志望動機では「この企業でなければならない理由」が求められるため、愚痴やネガティブな表現には注意しましょう。
待遇面ばかりの志望動機
勤務時間や休日、給与、福利厚生などの待遇面ばかりの志望動機もIT業界ではNGです。
IT企業の職場環境を褒めているつもりでも、面接官には「待遇がよかったから」と聞こえてしまいます。そのため、他に条件が合えばすぐに離職するような「リスクが高い人物」と評価されてしまうかもしれません。
IT業界への志望動機に待遇面を含める場合は、軸にしてしまうことのないよう、最後にプラス要素として一言付け加える程度が無難です。
待遇について聞かなければならない時の対処法
給与と福利厚生などの待遇面に関する質問は、できるだけ避けた方が無難な内容です。
しかし、聞く必要が生じた場合に備えて低評価を避ける対処法も把握しておきましょう。
面接官に対して最初に「御社の規定でよいので」と伝え、相手企業に不満は無いことを示します。
そのうえで「引っ越しをスムーズにするために」「生活もありますので」とつなげて質問するようにしましょう。
IT業界で福利厚生のみを志望動機とするのはNGですが、このようにワンクッションおくことであくまで入社を想定しており、それに備えたポジティブな質問だと面接官にも理解されます。
IT業界への志望動機を整理して、理想の環境で働こう
IT業界への転職で評価されやすい志望動機をつくるためには、自己分析やキャリアの棚卸し、そしてIT業界研究・企業研究が欠かせません。
志望動機はIT業界での面接で必須の質問事項であり、他の候補者との差別化をはかるチャンスでもあります。
IT業界や企業への理解の深さや価値観がマッチしていると伝えることで、より評価されやすい志望動機で内定を勝ち取りましょう。
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この記事の監修者
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【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平
5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。
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