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OOH広告の事例をご紹介!OOH広告の特徴を生かした交通広告のポイントは?広告業界に転職したい人必見!

広告業界の主流になりつつあるOOH広告は、広告業界に転職するならしっかり理解しておきたい広告形態です。デジタルアドとも関係性が深く、IT化・IoT化が進む現代では今後さらなる進化が期待されます。OOH広告はどのような場面で使用され、どのような効果を生み出しているのでしょうか。幅広く解説します。

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広告業界について

 

 

広告は商品やサービス・情報を多くの人に伝える媒体です。

日本における広告の歴史は江戸時代にさかのぼり、のれんや看板がその始まりといわれています。

そして時代の流れと共に切り札(江戸時代に出回るようになった現代でいうチラシ)・広告チラシ・新聞や雑誌に移ります。

そしてラジオやテレビでの放送、現代のスマホやパソコンなどのWEB上へと掲出方法を巧みに変えてきました。

今回は現代の広告の中から「OOH広告」とその事例について解説します。

 

 

業界の仕組みについて

 

 

広告業界は、広告主・広告代理店・広告制作会社・セールスプロモーション会社・イベント会社、メディア・媒体から成っています。それぞれの役割は、主に次の通りです。

 

広告主とは

 

広告作成を依頼する顧客を指します。

 

広告代理店とは

 

広告主から依頼を受け、広告主の要望にあう広告プランを提案します

その後、自社または外部の広告制作会等に委託して制作、完成した広告を出稿させる役割も果たします。

 

広告制作会社・セールスプロモーション会社・イベント会社とは

 

広告代理店からの依頼を受け、実際に広告を制作します。

 

メディア・媒体とは

 

広告を掲載、または放映するなどして消費者やユーザーといったターゲットに届けます

媒体としてはマス4媒体と呼ばれるものです。

テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・チラシ・ダイレクトメール(DM)・交通広告・OOH広告(野外広告)・インターネット等が該当します。

以上はそれぞれの大まかな特徴・役割です。

広告主が広告代理店を通さずに直接イベント会社へ広告(イベント)依頼するなど、仕組みは多岐にわたります。

 

 

広告代理店について

 

 

広告代理店も専門分野を持っているのが一般的です。

新聞やテレビを媒体にする広告を主とするマスメディア系、電車や駅など交通広告を主とする鉄道系

OOH広告(野外広告)・チラシ・DMなどを手掛ける専門系等に分かれます。

また時代の流れに合わせ、現在はインターネット系の需要が高まり、各広告代理店など力がそがれています。

 

 

注目のOOH広告について

 

 

OOH広告はオーオーエイチ広告と読みます。

Out of homeの略で、野外にある広告を指します。街中を歩いて目にする機会が多い広告です。

広告業界や広報分野などと関わりがない場合、広告は目にしていてもOOH広告という呼び名には触れたことがないかもしれません。

もし広告業界への転職を検討しているのなら、是非この言葉を覚えておきましょう。

 

 

OOH広告の種類について

 

 

野外ビジョン・街頭ビジョンとは

 

ビルなど大きな建物に設置されている音と映像を放映できる広告メディアのことです。

例えば渋谷や新宿、またはニューヨークのような大きな街に立ち並ぶビルに設置された巨大スクリーンなどが該当します。

音楽や音声・映像を用いて様々なメッセージや宣伝を通行人に届けています。

 

看板広告とは

 

野外ビジョンや街頭ビジョンと異なり、動画ではなく印刷物を使う野外看板のことです。

例えば軒先の立看板、ショーウィンドーの張り紙やステッカー、電柱柱の看板も含まれます。

またビルの屋上を活用した看板なども該当します。

 

アドトラック(宣伝カー・ラッピングカー)とは

 

車体に広告を貼って街中を走り回りながら宣伝する車のことで、宣伝カーやラッピングカーともいいます。

例えば窓ガラスや車体に広告が掲載された路線バスやタクシーは今では珍しくありません。

また渋谷や新宿などの繁華街エリアに行くと、音楽やメッセージを流しながら走るトラックを見かけます。

 

デジタルサイネージとは

 

液晶ディスプレイやLEDによるデジタル映像機器を使って情報を発信するシステムの総称です。

電子看板とも呼ばれています。

IT化が進み、大都市部だけではなく地方でも次々に導入されています。

病院・デパートや複合施設などに設置されているディスプレイ式案内掲示板はデジタルサイネージです。

また家電量販店での商品案内として置かれているタブレット端末も該当します。

 

交通広告とは

 

電車・地下鉄・バス・飛行機などの公共交通機関、タクシーなどの移動空間を活用した広告を交通広告と呼びます。

通勤・通学で毎日利用するユーザーが多く、日常的な反復接触が期待できるのがこのメディアのメリットです。

交通広告は車両メディア駅メディアの2つ分けられています。

 

車両メディア

車両メディアは書いて字のごとく、車両にあるメディアを指し、広告に接触する人数と接触時間が長いのがメリットです。

例えば、電車車両内の中刷り広告やドアのステッカー・窓上やドア周辺の広告、そして車内の液晶ディスプレイなどです。

車両内にいる間、みなさんもふと広告に目がいっていることはありませんか。

時間を持て余した移動時間になんとなく広告を見ていることはありませんか。

また、ある路線の全車両の全ての広告が同一のもので統一され、大きなインパクトを与えるそんな場面に出くわしたことはありませんか。

駅メディア

駅メディアは、駅構内など乗降者が行き交う場所にあるメディアです。

構内の通路やコンコースにある駅ばりと呼ばれる掲出版に掲載された大きなポスター広告が代表的です。

また電飾看板、自動改札機に張られたステッカーやアドピラーと呼ばれる構内の柱などに掲出されたポスターも駅メディアです。

天井から吊るされたフラッグ広告や、通路に張られたフロア広告などもあります。

アーティストの新曲発売やツアーに関するポスターが掲載されると、スマホで写真を撮る乗降客やファンを見かけることがあります。

その画像の多くはSNSに投稿され、興味を持ったユーザーが投稿を拡散、多くの人の目に触れるでしょう。

SNSやインターネットを活用してOOH広告の広告効果が向上する事例といえます。

 

まずはキャリアの相談をしてみる

 

 

OOH広告の特徴と交通広告のポイントについて

 

 

OOH広告の特徴は、ある場所の特定エリアにいるターゲットに向けてメッセージを送ることができる点です。

つまり訴求性に優れています。これはエリア・ターゲティングと呼ばれる手法です。

また野外でおこなう広告ですから自然と多くの人に目に留まりやすく、共通のメッセージや情報を多くのユーザーに共有することができます。

こうした強制視認性も特徴のひとつです。

さらに反復性という要素がある交通広告を活用することで、広告効果がさらに期待できます。

 

 

OOH広告の事例について

 

 

本章では実際のOOH広告の事例と具体的な活用例を紹介いたします。

 

中刷り広告

 

例えば毎日通勤で乗る電車の中吊りに、その路線沿線で開催されるイベントの告知が掲出されたとしましょう。

乗客に興味がなくても広告は自然に目に入り、連日反復して見かけることにより無意識のうちにイベントの開催期間と場所を記憶します。

OOH特有の作用です。

イベント会場の最寄駅に乗り入れる路線車内に広告を掲出することで、エリア・ターゲティング性が高まり、より効率的な宣伝が期待できます。

 

コロナ禍でのOOH広告活用

 

OOH広告はエリア・ターゲティングとメディアの強制視認性の特徴が評価され、多くの広告主から需要があり成長し続けています。

しかし、順調に見えるOOH広告もコロナ禍で各業界・業種・団体などが経営不振に陥ると、計画していた出稿の見合わせが相次ぎました。

そんな中空きの出た広告枠を使い、イギリス政府は「STAY HOME」を呼び掛ける広告を掲出しました。

また医療従事者への感謝を表すメッセージを掲載したり、コロナ禍だからこその新たな活用法を取り入れたのです。

 

多くの感染者を出しているブラジルでもコロナ禍ゆえの出稿がなされています。

バス停留所や大通りの掲示板に、コロナで命を落とした故人の追悼のために写真や家族・友人からの追悼メッセージ広告が掲載されました。

ブラジル国民にコロナの危険性と予防の大切さ、そして大切な人を失う辛さを訴えています。

日本でもCOVID-19で打撃を受けた団体などを支援するクラウドファンディングの呼びかけに、OOH広告が活用されています。

こうして世界的に打撃を与えているコロナ禍においても、OOH広告には常に新たな活路が生まれています。

 

 

広告業界の今後について

 

 

インターネットの普及やIT技術の発展により、広告のあり方や手法も変化しています。

広告主のニーズとターゲットへのアプローチという重要なポイントを押さえつつ、時代の変化に合った広告手法やトレンドが取り入れられています。

広告を常に良いもの、より新しいものへ変えていこうとする動きが業界全体に広まっているのです。

これまで主流だったテレビや新聞・雑誌といったマスメディアは、今でも広告の役割を十分果たします。

それに加えOOH広告・交通広告・インターネット広告を活用する戦略が拡大し、広告の主流になりつつあります。

どの時代でも常にニーズがある広告業界の安定性は、転職において人気を博している理由です。

またAdvertising(広告)とTechnology(テクノロジー)を組み合わせたアドテクノロジーも発展し続けています。

ターゲットを絞りこんでインターネット広告を配信することで、より効果的な広告効果を生み出す技術です。

デジタルサイネージもより使いやすく見やすく進化し、それに付随してOOH広告の効果も高まっています。

 

 

まとめ

 

広告業界はデザイナーやクリエーターだけではなく営業・企画・運営・データ分析・戦略・進捗管理・プロモーションなど多くの業種がかかわる業界です。

これまで広告業界で活躍した経験がある場合はもちろん、その経験を存分に活かせるでしょう。

広告業界未経験であってもそこで培ってきた経験を、この業界で生かすチャンスがたくさんあります。

自身が関わった広告が今後、移動中の電車に掲出されることがあるかもしれません。乗客がその広告をじっと見ているかもしれません。

身近にある「広告」だからこそ新しいアイディアが生まれやすく、経験を問わず活躍できるといえます。

 

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この記事の監修者

ギークリーメディア編集部

主にIT・Web・ゲーム業界の転職事情に関する有益な情報を発信するメディアの編集部です。転職者であれば転職市場や選考での対策、企業の採用担当者様であればIT人材の流れ等、「IT業界に携わる転職・採用」の事情を提供していきます。

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