「物流テック」で注目を浴びている企業5選!スタートアップから大企業まで紹介
近年EC事業の市場規模が拡大していますが、物流業界では配送ドライバーの労働時間の調整や人材不足などで「モノ」が運べなくなる社会問題に直面しています。物流ニーズの多様化に伴いITやAIを活用し「物流テック」に取り組む企業が増えているとともに、求人数も増えています。本記事では、「物流テック」に取り組む有名なスタートアップ企業から大企業まで紹介します。
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物流テックの有名企業5社を紹介
株式会社Hacobu
運ぶを最適化する
様々な企業の物流データを蓄積するプラットフォームとなり、物流情報がデジタルにやり取りされるスマート・ロジスティクスの実現を目指しています。物流システムの全体最適、つまり、運ぶを最適化することが同社の使命です。
Iotとクラウド&ビッグデータで物流業界に革命を起こす業務クラウド
同社が提供する業務クラウドシステムは、運送事業者向けの統合管理システムです。デジタコまたはスマホアプリを活用した運行管理機能と、運送業に必要とされる業務システム機能を一気通貫で提供しています。
大きく3つの機能を提供する、新しい管理システムです。
・運送会社向けの動態管理IoTデバイスとクラウドシステム
・荷物を送りたい事業者向けの配送依頼・管理システム
・物流拠点の荷待ち等の社会問題を解決できるバースの管理/予約/受付システム
ヤマトホールディングス株式会社
デジタルテクノロジーでヤマトグループを変革する。そして物流を変え、社会を変える。その先にあるのは、豊かな未来の社会。
クロネコヤマトの宅急便サービスで有名なヤマトですが、「Yamato Digital Transformation Project」と称したイノベーション担当組織を立ち上げています。上で紹介したミッションは、そのグループのミッションです。運送業界でもトップクラスのヤマトHDが、物流のデジタル化に乗り出しているのです。
事業内容
ヤマトグループ横断のプラットフォームとなる「ヤマトデジタルプラットフォーム」、膨大な物流データを活用する「クロネコビッグデータ」にも取り組んでいます。
その他にも、宅配便ロッカーの設置や、受け取り方法や「置き配」の場所を、荷物が届く直前まで指定・変更できるサービスを提供しています。
GROUND株式会社
すべての人にとって永久に持続可能な物流の未来へ
世界中の先端ソリューションやテクノロジーを活用し、物流・EC業界へ常に新しい価値を創出することを目指すのがGROUND株式会社。ロボットをはじめとしたハードウェア、AI等の先端テクノロジーを活用したソフトウェア、物流オペレーションの最適化の3つの観点から、物流テック(LogiTech)をリードしていきます。
物流×AIロボット等で業界に新しい価値を創出
物流領域における世界の最先端テクノロジーに基づくソリューションをもつ企業です。
Webテクノロジーを根幹に物流倉庫で使われる自動搬送ロボットや自律型小型ロボットを展開。
日々高度化・複雑化する物流オペレーションに対して、需要と供給のバランスを考慮する最適なハードウェア及びソフトウェアで構成されたソリューションを提供しています。
累計約30億円の資金調達を実施している、注目の企業です。
株式会社オプティマインド
世界のラストワンマイルを最適化する
ドライバー不足や残業代の増加、ベテラン依存などの課題が深刻化すつ配送現場と、モビリティ変革期としてのMaaSの盛り上がりに着目しているのが同社。モノの配送やヒトの輸送の問題に対し、複雑に絡み合ったモビリティがどのように最適化されるべきかという観点から、ラストワンマイルに取り組んでいます。
ラストワンマイル配送におけるルート最適化SaaS
誰でも簡単に最適な配車計画を作成でき、配車・配送業務を効率化するBtoB SaaS事業を展開。
配車計画の作成からリアルタイムの動態管理、ドライバーアプリまで一貫して提供しています。ラストワンマイルならではの様々な条件を考慮した計画が建てられること、走行データをAIに学習させることで高精度な予測ができることが特徴です。
2019年には東洋経済社の「すごいベンチャー100」や経産省のユニコーンを育てる「J-startup」、さらには国内最大級のスタートアップカンファレンス「ICCカタパルト」の優勝経験など、注目度の高い企業です。
株式会社ダイアログ
ITで物流業界にイノベーションを
倉庫、在庫管理や輸送、移動管理を中心に、顧客課題の「End to End」の解決を目指しているのが株式会社ダイアログ。自社SaaSサービスだけでなく、ITによる業務改善やシステム構想・企画、システム開発まで手掛けており、タブレットやスマートデバイスのアプリまで幅広く対応できるのが同社の強みです。
サプライチェーンに貢献するSaaS型在庫・倉庫管理システム
物流戦略から拠点統廃合、物流・倉庫管理システム導入、倉庫業務改善まで、幅広くサービスを展開。
音声認識や画像解析などの技術力を駆使し、シナジーのある新たな業務改善を生み出します。
輸送業に必要な自動態管理、貨物追跡など幅広いシステムの企画、開発から、車載器、業務端末などの必要なハードウェアの調達およびシステムとの連配車計画、動携まで幅広くサービスを展開しております。
注目のベンチャー・スタートアップ
その他注目の国内ベンチャー・スタートアップ企業もご紹介します。
カオスマップによると、国内では次の14に分類されています。
- ・Fullfillment(フルフィルメント)
- ・Dorone(ドローン)
- ・Wearables(ウェアラブル)
- ・AI
- ・Robot(ロボット)
- ・Process Management(プロセス管理)
- ・Self-driving(自動運転)
- ・Inventory management(在庫管理)
- ・Mapping & Trucking(マッピング・トラッキング)
- ・Overseas delivery(海外輸送)
- ・Warehousing(倉庫)
- ・Last mile delivery(ラストワンマイル)
- ・Digital freight forwarder(デジタルフォワーダー)
- ・Block Chain(ブロックチェーン)
株式会社Shippio
貿易業務を主に取り扱うベンチャー企業です。海上輸出入における書類管理・タスク管理・スケジュール確認などの業務を効率化できるクラウドシステムを提供しています。
Digital freight forwarder(デジタルフォワーダー)つまり、自らは輸送手段を持たず、船舶・航空機・トラック・JRなどを利用して荷主と直接契約のうえ貨物輸送を行う事業者としてデジタルを活用する領域で第一人者となった企業だと言えます。
CBcloud
プロセス管理の領域で、物流版Uberとも呼ばれる「PickGO」を運営するベンチャー企業です。軽貨物配送の為のマッチングサービスで、荷主とフリーランスのドライバーをマッチングして配送業務の効率化を助けます。
株式会社ロジレス
EC事業者と倉庫事業者が一つのシステムを利用し、ほぼ完全に自動出荷を実現できるプロダクト「LOGILESS」を提供しています。このシステムはスタートアップから大手企業まで幅広く取り入れられています。
在庫管理の領域を代表するスタートアップ企業です。
RFルーカス
RFタグを使って物品の位置を高精度に特定するRFIDシステム「Locus Mapping」を開発・提供するスタートアップ企業です。マッピング・トラッキング領域に分類されます。
大日本印刷と共同したサービス開発や、進研ゼミの教材を扱う物流倉庫での導入で知られています。
STANDAGE
貿易ビジネスにブロックチェーン技術を活用するのがSTANDAGEです。貿易に関する一連の業務を容易に進められる総合プラットフォームサービス「DiGiTRAD(デジトラッド)」も展開しています。
重要な生活基盤となる物流テック
物流業界では、配送ドライバーの不足に対してEC需要が増加するといった状況が問題視されています。
平成30年1月の国土交通省の発表によれば、不在配達による社会的損失は「年間約1.8億時間」「年間9万人」相当の労働力に上っています。物流業界が抱える問題は非常に大きいのです。
こういった社会問題の解決策として注目されているのが物流テックです。今回は物流テックの有名企業・注目企業をご紹介していきます。物流テックについて詳しく知りたいという方は、以下の記事を参考にしてください。
【あわせて読みたい】物流テックの基本情報が知りたい方はこちら!
物流テックの市場規模
国土交通省によると、約38兆円産業である運輸業界のなかで、物流は約24兆円を占める一大産業です。
物流テックの市場規模予測は2020年予測で約2兆5,000億とされていたのですが、その時点で物流全体の10%を占める事になります。
物流業界の市場規模は拡大傾向にあり、背景には物販系分野におけるEC市場規模の急速な需要増加があると見られます。
働き方改革によって、2024年4月から時間外労働の規制や時間外割増賃金の引き上げが起こることにより発生するいわゆる「2024年問題」までは、少なくとも拡大傾向は続くと考えられています。
(参考:経済産業省・国土交通省・農林水産省『我が国の物流を取り巻く現状と取組状況』)
具体的な事例
ロボットによる倉庫管理
EC市場規模の拡大に伴い、企業が商品を管理するための倉庫もより広さが求められるようになります。
ニトリが導入するButlerに代表されるように、物流テックのロボティクス分野では商品管理の効率化・自動化に活用されています。
広大な倉庫に集められた商品の所在や在庫を管理し、高所に格納された商品や大型商品の運搬などに役立つ技術は今後さらに需要が高まり発展するでしょう。
倉庫管理にはAIやIoTなどの技術活用も進められています。
配送計画のシステム化
複数のトラックごとに積荷や配送ルートを最適化してくれるのが「配送計画システム」です。
荷物の種類やトラックの積載量を管理し、道路の混雑状況を配慮して、納期を守ったルートを自動で提案してくれるこのシステムはすでに欠かせないものとなっています。
ドローンを使った物流サービス
ドローン配送はすでにAmazonや楽天などが着手したことで大きな話題になっています。
特に小口配送や離島、山間部のような陸路だと配送コストがかかる地域への配送にはドローンが適しており、経済産業省も力を入れている領域です。
災害時の物資輸送や、地域間格差のような社会問題の解決にも期待が高まっています。
車両管理
物流テックでは輸送に使われるトラックの情報もすべてデータでの一括管理を可能にします。
煩雑なトラック管理業務を人の手ではなくシステムで行う事で、ミスなく効率化できるのです。
このシステムはトラックの配車計画の効率化も助け、運賃計算などの財務管理にも役立ちます。
物流テック企業への転職はあり?
物流テック企業について紹介しましたが、実際物流テック企業への転職はどうなのでしょうか?
結論として、物流テック企業への転職は「あり」です。その理由は次の3つです。
・EC需要の拡大とドライバー不足により、今後の継続的な需要が見込めるため
・BtoBのサービスになることが多いことから、安定的な働き方が見込めるため
・AIやIoT、ドローン、ビッグデータなど、最新の技術に触れられるため
今後も需要が望めるということが企業としての安定感や自身の年収に、安定的な働き方は個人のワークライフバランスに、最新の技術は自身の成長にそれぞれ影響します。
物流テックはすでに需要も顕在化しているため、おすすめできる業界といえるでしょう。
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