セキュリティエンジニアのキャリアパス例4選とキャリアチェンジ例!役立つスキル一覧も
社会のIT化に伴い、サイバー攻撃などの被害が増加しています。このような悪質なサイバー攻撃からクライアントのシステムを守るのがセキュリティエンジニアです。現在、セキュリティエンジニアは企業にとってなくてはならない存在です。そこで、本記事ではセキュリティエンジニアが求められている背景や役立つ資格、キャリアパスについて注目し解説していきますので是非、参考にしてください。
目次
セキュリティエンジニアが注目されている背景
セキュリティインシデントのリスクの高まり
セキュリティインシデントとは簡単にいうと「セキュリティが受ける脅威などの事象」です。
マルチウェアの感染や不正アクセス、企業、個人関わらず機密情報の漏洩などが当てはまります。
AIを中心とした社会のIT化が進む中で、セキュリティインシデントに対する危機感の高まりは現代社会の大きな課題となっています。
情報セキュリティ市場の拡大
多様なサイバー攻撃からシステムを守るために、セキュリティエンジニアの需要は増すばかりです。
当然、そうなるとセキュリティエンジニアの需要と比例して情報セキュリティ市場も拡大します。
一般社団法人情報サービス産業協会(略称「JISA」)の調査報告によれば、セキュリティソフトの売上は2019年以降一兆円を超えており、右肩上がりで推移しています。
セキュリティソフトの売上が伸びているということは、各企業のセキュリティの予算確保が活発になり、セキュリティエンジニアの需要・雇用もさらに伸びることに繋がります。
セキュリティエンジニアの仕事内容
システムの開発や運用保守
システムの開発
セキュリティが必要か設計し、セキュリティに配慮したシステム設計を行います。
セキュリティにのみ配慮するのではなく、ネットワークやサーバー、アプリケーションなどの運用や利便性も考慮し、設計します。
セキュリティ構築ではセキュリティエンジニア自身が開発することも少なくなく、高いプログラミングスキルが必要とされる場合もあります。
運用保守
システムの設計・開発からテスト後も運用や保全を行います。
内容としてはOS、アプリケーションといった適宣なアプリケーションをサイバー攻撃から守るといったことです。
つまり、安全にシステムを動かすためのサポートを行うのです。
セキュリティ教育
セキュリティに起こりうる被害は、外からの攻撃だけとは限りません。
セキュリティインシデントは内から、つまり運用するメンバーの側から起こりうる問題でもあるのです。
そのような事態が発生しないよう、社内でセキュリティに対する意識を高める啓蒙活動を行うのもセキュリティエンジニアの仕事です。
運用メンバーに対し、セキュリティ向上施策の提言や実施を教育する業務もあります。
企画・提案
システムのコンサルティングを行います。
コンサルティングを行うことにより、どのようなセキュリティが必要なのか企画します。
この業務ではシステムのセキュリティレベルを再評価し、新施策の実行を行います。
また、クライアントのニーズを把握し、提案するなど経営面にも関わっていきます。
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セキュリティエンジニアのスキルを活かしたキャリアパス例4選
①セキュリティアナリスト
年々巧妙に悪質化するサイバー攻撃は悪い意味で進化しています。
セキュリティアナリストはどのようなサイバー攻撃が行われているか迅速に対処し、それ以上サイバー攻撃の被害を受けないようにします。
セキュリティエンジニアのサイバー攻撃に対する知識や知見が役立つはずです。
セキュリティアナリストの平均年収は500〜800万円ほどだと言われています。
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②セキュリティコンサルタント
セキュリティのスペシャリストとして、企業などにセキュリティに対するアドバイスやサポートを行う仕事です。
セキュリティのアドバイザー的立場であり、企業のセキュリティレベル向上に貢献し、機密情報を守るための様々な助言やサポートを行う役割を担います。
セキュリティコンサルタントの平均年収は、500~1000万円ほど言われています。
③セキュリティアーキテクト
セキュリティアーキテクトは、セキュリティの仕組みの構築を担います。すでに稼働しているシステムへの対策ではなく、方針を固めるところから構築するまでがセキュリティアーキテクトの仕事です。
セキュリティエンジニアやセキュリティアナリストが兼務することもありますが、その業務範囲はセキュリティアーキテクトの方がより幅広い範囲を網羅します。
セキュリティアーキテクトの平均年収は、600~900万円ほど言われています。
④CISO
CISOは(Chief Information Security Officer)の略称です。
CEO(Chief Executive Officer:最高経営責任者)やCIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)と同格の責任者という立場にあります。
組織における最高情報セキュリティ責任者のことを指します。
業務内容としては基本的なセキュリティに関する基盤の設計、運用はもちろん、
セキュリティスタッフへの指示や関係各所との調整、またはサイバー攻撃やセキュリティインシデントの際の判断や対応を最前線で指揮することが仕事です。
迅速な対応が要求されるサイバー攻撃に対してCISOを配置することで、部門や立場を超えてセキュリティリスクに対応できます。
CISOは役員クラスの役職であり、企業の規模や立場によって年収も大きく異なります。
平均年収が1000万円以上になる人もいれば、300万円ほどの人もいます。あえて平均年収を上げるとしたら、300万~2,000万円ほどです。
CISO(最高情報セキュリティ責任者)とは?役割や業務内容、注目されている背景まで転職エージェントが解説します
キャリアチェンジ例
サーバーエンジニア、インフラ系のエンジニアでは、セキュリティのスキルが重視されます。
セキュリティ対策が不可欠な分野では身につけた知見が活かしやすいです。
サーバー構築などのスキル・経験が身につくと、その後のキャリアパスにも有利に働く可能性があります。
また、IT業界ではマネジメント経験がある人材は重宝される傾向にあります。
社内外問わず、セキュリティやマネジメント経験が問われる職種も目指しやすいでしょう。
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セキュリティエンジニアのキャリリアアップに役立つスキル
ヒューマンスキル
セキュリティエンジニアはクライアントのニーズを汲み取った設計を考えることや、IT環境に適したセキュリティマネジメントルールを策定する必要もあります。
セキュリティエンジニアが業務を行う上で、ヒューマンスキルが必要とされます。
ヒューマンスキルは主に7つに分類されるとされます。
- リーダーシップ
- コミュニケーション能力
- ネゴシエーション能力
- プレゼンテーション能力
- コーチング能力
- ヒアリング能力
- 向上心
これらのスキルはセキュリティエンジニアにとって重要なスキルです。
例えばコーチング能力はセキュリティマネジメントルールなど組織へ指導する上で必要になってきますし、プレゼンテーション能力などは自身が設計したシステム設計を、クライアントに提案するときなど必要になってきます。
セキュリティ関連の資格
シスコ技術者認定
シスコ技術者認定(Cisco Career Certifications)は、世界最大手のネットワーク関連機器メーカーであるシスコシステムズ製品に関する技術者認定です。
ネットワーク関係の資格ではもっとも有名といっても過言ではありません。
全世界共通の資格であることが強みです。
種別は以下のものがあります。また、取得したシスコ技術者認定の有効期限は3年です。
・「エントリー」
・「アソシエイト」
・「プロフェッショナル」
・「エキスパート」
・「アーキテクト」
学習するには参考書だけではなく、実機を使ったシミュレーション学習も必要となります。
情報処理安全確保支援士資格
この「情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)」資格は国家資格であり、情報セキュリティに対する十分な知識と技術を有する必要があります。
合格すれば、経済産業大臣から合格証書が交付されます。
サイバー攻撃に対して、個人や企業の現状のセキュリティ強化やアドバイスなどを行うことを期待されている国家資格であり、将来的にセキュリティコンサルタントやCISOを目指す人にとっては、ぜひ取得しておきたい資格です。
また、未経験からセキュリティエンジニアを目指す人が取るべき最終目標ともいえる資格です。
CompTIA Security+
CompTIA Securityが実施するサイバーセキュリティに関する資格試験になります。
世界で知名度が高く、しかも国際資格であり、仮に取得していれば、情報セキュリティのスペシャリストであることを証明できます。
ただし、システムの暗号化やネットワークセキュリティ、他にもコンプライアンスや運用セキュリティなど幅広い実践的なセキュリティ知識が必要とされる資格です。
セキュリティキャリアを積むためには、まず目指したいワールドワイドな資格といえます。
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セキュリティエンジニアのキャリアについて、転職エージェントに相談してみよう
本記事では、セキュリティエンジニアのキャリアパスについてご紹介しました。
セキュリティエンジニアになるためにはセキュリティに対しての知識だけでなく、コミュニケーション能力を含んだヒューマンスキルといった、組織の上下に物事を確かめることができるという資質も必要とされます。
また、未経験だからといってセキュリティエンジニアやその段階を踏んだキャリアパスを諦める必要はありません。
この記事で紹介したように、未経験からセキュリティエンジニアやより発展したポジションに就くために、必要な資格もあるからです。
そのような資格を学習をしながら、例えばIT系に詳しい転職エージェントなどにキャリアについて相談することで、自身の新しい可能性が広がり、システムエンジニアやその先にあるキャリアパスに近づけるはずです。
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