
ボーナスの平均はいくら?年代・業種別の相場と手取り計算を解説
ボーナスの支給額を見て、「世間の平均と比べて多いのか、それとも少ないのか」と気になった経験はないでしょうか。
ボーナスの平均支給額は年間で約85万円、夏・冬それぞれ42万円前後です。ただし、年代や業種、企業規模によって金額には大きな差があります。
本記事では最新のデータをもとに、年代別・業種別の相場から手取り額の計算方法、転職時にボーナスで損をしないタイミングまで詳しく解説します。
【この記事はこんな人におすすめ】
・自分(自社)のボーナスが世間相場と比べて多いか少ないか知りたい人
・転職や給与交渉の判断材料として最新のボーナス相場を確認したい人
・ボーナスの手取り額や支給時期の仕組みを正しく理解したい人
この記事のまとめ
- ボーナスの平均支給額は年間約85万円で、年代・業種による差が大きい。
- 手取り額は税金や社会保険料が差し引かれるため、額面より少なくなる。
- 転職前後のボーナス支給タイミングは、事前の確認が欠かせない。
目次
ボーナスの平均支給額
ボーナスの平均支給額は、年間でおよそ85万円です。
夏季・冬季に分けると、それぞれ42万円前後が目安となります。
ただし、この数値はあくまで全体平均であり、実際の金額は年代・業種・企業規模によって大きく変動します。
- 全体の平均支給額(年間・夏・冬別)
- 「平均」と「中央値」の違いに注意
全体の平均支給額(年間・夏・冬別)
年間の平均支給額は約85万円で、夏季賞与・冬季賞与ともに42万円前後です。
厚生労働省の統計では従業員5人以上の事業所を対象とした調査結果が公表されており、民間の調査会社が実施するアンケートとは対象範囲や集計方法が異なります。
そのため、同じ「平均」という言葉でも、参照する調査によって数値に差が出る点には注意が必要です。
公的統計は幅広い業種・企業規模を含む一方、民間調査は正社員のみを対象とするケースが多く、結果としてやや高めの数値になる傾向があります。
参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査」
「平均」と「中央値」の違いに注意
ボーナスの実態を正しく把握するには、平均値だけでなく中央値も確認することが重要です。
平均値は一部の高額支給者によって数値が引き上げられやすく、実際の多数派の感覚とずれることがあります。
例えば、一部の高所得層が突出した金額を受け取っている場合、平均値は実態よりも高く算出されてしまいます。一方、中央値はデータを金額順に並べたときのちょうど真ん中の値を指すため、より多くの人の実感に近い数値と考えられるでしょう。
自分のボーナスが世間水準に対してどの位置にあるかを確認する際は、平均値と中央値の両方を見比べることがおすすめです。
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ボーナスの平均支給額
国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」によると、日本全体の平均賞与額は約75万円です。
ここでは業種別、企業規模、事業者規模別に詳しく見ていきます。
参考:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」
- 業種別平均賞与
- IT・Web・ゲーム業界のボーナス実態【Geekly独自調査】
業種別平均賞与
国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」のデータをもとに、平均賞与額が高い業種を見ると、インフラ・金融系の業種が上位を占める結果となりました。
電気・ガス・熱供給・水道業
もっとも平均賞与が高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」で173万円です。これらの業種は公共性の高い事業を担っており、景気変動の影響を受けにくく、賞与水準が安定して高い傾向があるとされています。
金融業・保険業
次いで「金融業・保険業」が166万円で2位となりました。銀行・証券・保険といった業態は、業績連動型の賞与制度を導入している企業が多く、収益性の高さが賞与額に反映されやすい業種といえます。
情報通信業
3位は「情報通信業」で123万円です。IT・通信関連企業は成長市場であることに加え、専門人材の獲得競争が賞与水準を押し上げている側面があります。
製造業
4位の「製造業」は115万円で、日本の基幹産業として企業規模の大きさや労使間の賞与交渉の慣行が、一定水準の賞与額を支えていると考えられます。
複合サービス事業
5位には「複合サービス事業」(96万円)が入りました。上位4業種と比べるとやや水準は下がるものの、他の多くの業種と比較すれば依然として高い水準にあります。
IT・Web・ゲーム業界のボーナス実態【Geekly独自調査】
ギークリーの自社データによると、もっとも人数が多いのは「100万円〜」の層で154人(全体の17.3%)です。
これは上限を設けない区分のため単純比較はできませんが、それでも他のどの10万円刻みの区分よりも人数が多く、高額賞与を得ている層が一定のボリュームで存在することがわかります。
一方、区切りのある区分の中でもっとも多いのは「20万円〜29万円」の123人(13.8%)で、次いで「30万円〜39万円」100人(11.2%)、「40万円〜49万円」97人(10.9%)です。
実際、賞与額の中央値はこの40万円台のあたりに位置しており、多くの人にとっての相場はおおよそ20万円〜50万円の範囲にあるといえます。
また、70万円〜99万円のレンジ(70〜79万円:43人、80〜89万円:37人、90〜99万円:31人)は相対的に人数が少なく、賞与額はこの手前の帯から減少したあと、「100万円以上」で再び大きく増える、やや二極化した傾向も見て取れます。
これは、一般的な水準の賞与を受け取る層と、役職者・ハイパフォーマー・専門性の高いエンジニアなど突出した賞与を得る層とが明確に分かれている可能性が高いでしょう。
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ボーナスは基本給の何ヶ月分?決まり方・計算方法
ボーナスの平均支給月数は、年間で基本給の2〜3ヶ月分程度です。
多くの企業では夏季・冬季それぞれ1〜1.5ヶ月分を目安に支給額を算出しています。
- ボーナスの平均支給月数
- ボーナス額の決まり方(基本給×支給月数×評価係数)
ボーナスの平均支給月数
年間の平均支給月数は、基本給のおよそ2.5ヶ月分が目安とされています。
内訳としては夏季が1.2ヶ月分前後、冬季が1.3ヶ月分前後となるケースが多い傾向です。業績が好調な企業ではこれを上回る月数が支給される一方、業績が厳しい企業では減額や見送りとなる場合もあります。
ボーナス額の決まり方(基本給×支給月数×評価係数)
一般的なボーナス額の算出方法は、「基本給×支給月数×評価係数」という計算式で算出可能です。
基本給が同じでも、人事評価によって係数が変わるため、支給額には個人差が生じます。企業によっては、部署やチームの業績を反映する係数を別途設けている場合もあります。
この仕組みを理解しておくと、自分の評価が支給額にどう反映されているかを把握しやすくなるでしょう。
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ボーナスの手取り額はいくら?計算シミュレーション
ボーナスの手取り額は、額面から所得税や社会保険料が差し引かれるため、額面のおよそ8割程度が目安です。
控除される項目を理解しておくと、実際に受け取れる金額を事前に見積もりやすくなります。
- ボーナスから引かれる税金・社会保険料
- 手取り額の簡易シミュレーション例
ボーナスから引かれる税金・社会保険料
ボーナスから差し引かれる主な項目は、健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料といった社会保険料と、所得税です。
住民税はボーナスからは天引きされず、月々の給与でまとめて徴収される仕組みになっています。控除額の合計は、額面のおよそ15〜20%程度になることが一般的です。
手取り額の簡易シミュレーション例
具体的な金額でシミュレーションすると、額面30万円の場合の手取り額はおよそ24万円前後、額面50万円の場合はおよそ40万円前後が目安です。
実際の控除額は扶養家族の有無や前月の給与額によって変動するため、あくまで概算として捉えることをおすすめします。
正確な金額を知りたい場合は、給与明細や会社の給与担当者に確認する方法が確実です。
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ボーナスの支給時期はいつ?
ボーナスの支給時期は、夏季が6〜7月、冬季が12月に設定している企業が多数派です。
公務員の場合は法律や条例によって支給日があらかじめ定められています。
民間企業では、夏季ボーナスを6月下旬から7月上旬にかけて、冬季ボーナスを12月上旬から中旬にかけて支給するケースが一般的です。
企業によっては就業規則で具体的な支給日を定めている場合もあれば、業績確定後に支給日を決定する場合もあります。入社前に支給時期を確認しておくと、年収の見込みを立てやすくなります。
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転職とボーナス、知っておきたい関係性
ボーナスは支給タイミングによって、転職活動の進め方や退職の時期に大きく影響します。
転職エージェントとして日々の支援の中で見えてくる、ボーナスと転職の実務的な関係を紹介します。
ボーナス支給後に転職するのが良いと言われる理由
ボーナス支給日の直後に退職するのがお得と言われる理由は、支給対象期間に在籍していれば原則としてボーナスを受け取れるためです。
支給前に退職してしまうと、対象期間の一部を勤務していても支給されない、あるいは減額されるケースがあります。
ただし、就業規則の中には「支給日に在籍していること」を条件とする企業もあるため、退職日の設定には注意が必要です。転職活動を進める際は、現在の会社の賞与規定を事前に確認しておくことをおすすめします。
転職直後・入社初年度のボーナスはどうなる?
転職して間もない年度は、ボーナスが満額支給されない、あるいは寸志程度にとどまるケースが少なくありません。
多くの企業では、賞与の算定期間の一部しか在籍していない社員に対し、在籍期間に応じた按分支給を行っています。
中には入社1年目は賞与の対象外と定めている企業もあり、転職直後の年収を検討する際は年間賞与を含めずに試算しておくと安心です。
求人票や募集要項に賞与の記載があっても、初年度の扱いは別途確認しておくことが望ましいといえます。
オファー面談・条件交渉でボーナスを確認するポイント
転職活動においては、オファー面談や条件交渉の場でボーナス制度について具体的に確認しておくことが重要です。
確認すべきポイントとしては、「賞与の算定基準」「直近数年の支給実績」「入社初年度の扱い」「業績連動の有無」などが挙げられます。
特に業績連動型の賞与制度を採用している企業では、支給額の変動幅について具体的な数値を確認しておくと、入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。
年収を提示された際は、月給とボーナスの内訳を分けて確認する姿勢も大切です。
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ボーナスの平均に関するよくある質問
ボーナス(賞与)の平均額は、業種や企業規模、年齢、雇用形態などによって大きく異なり、「自分の賞与は平均と比べて高いのか低いのか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ボーナスの平均額に関してよく寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。
- Q. ボーナスがない会社はどれくらいある?
- Q. 転職した年の冬(または夏)のボーナスはもらえる?
- Q. ボーナスは今後(来年以降)増える見込みはある?
- Q. ボーナス支給前と支給後、どちらのタイミングで転職するのがいい?
Q. ボーナスがない会社はどれくらいある?
A.業種や企業規模によって差はあるものの、賞与制度自体を設けていない企業は一定数存在します。
特に創業間もないベンチャー企業や小規模企業では、経営の安定を優先し賞与を月給に還元する年俸制を採用しているケースも少なくありません。
また、賞与制度があっても業績次第で支給なしとなる年もあるため、就業規則や求人票で「賞与年◯回」「業績による」といった記載を事前に確認しておくことが重要です。
Q. 転職した年の冬(または夏)のボーナスはもらえる?
A.在籍期間に応じて按分支給される場合が多く、算定期間の一部しか在籍していないと満額は受け取れないケースがあります。
例えば「6月〜11月の実績を基に12月に支給」という制度の企業に9月入社した場合、在籍期間が短いため減額されるか、そもそも支給対象外となることもあります。
転職活動を進める際は、募集要項の賞与年2回(前年度実績)といった表記だけでなく、実際の支給条件を面接や内定時にしっかり確認しておくと安心です。
Q. ボーナスは今後(来年以降)増える見込みはある?
A.企業業績や景気動向によって左右されるため、一概には言えません。
近年は成果や業績に応じて支給額が変動する業績連動型の賞与制度を採用する企業が増えており、好業績の企業では増額が期待できる一方、業績が伸び悩めば減額や据え置きとなる可能性もあります。
今後も物価動向や賃上げの流れ、各業界の景況感によって賞与額は変動しやすい状態が続くと考えられるため、自社や業界の業績動向に注目しておくとよいでしょう。
Q. ボーナス支給前と支給後、どちらのタイミングで転職するのがいい?
A.一般的には、支給日に在籍した状態で退職する方がボーナスを受け取りやすいといえます。
多くの企業では支給日在籍要件を設けており、支給日より前に退職した場合はたとえ算定期間を満たしていても支給対象外となることがあるため注意が必要です。
ただし就業規則の内容は企業によって異なるため、転職を検討する際は退職時期を決める前に人事担当者や就業規則で支給条件を確認し、損のないよう計画的に進めることが大切です。
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ボーナスの平均を把握した今、次に考えたいこと
ここまで、ボーナスの平均支給額を年代別・業種別・企業規模別に見てきました。自分のボーナスが世間水準と比べて多いのか少ないのか、おおよその目安はつかめたのではないでしょうか。
ボーナスの水準は、業種や企業規模によって大きく変わるため、今の待遇を客観的に見直すきっかけとして活用することをおすすめします。
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