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第二新卒の志望動機はどう書くべき?企業が評価するポイントは?例文付きで徹底解説します!
近年、第二新卒として転職活動を行う人も増えています。企業からもビジネススキルやポテンシャルを期待されることが多い第二新卒ですが、志望動機としてどのようにアピールすべきでしょうか。この記事では、例文をもとに第二新卒が志望動機を書く上で押さえておくべきポイントについてまとめました。
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目次
そもそも第二新卒とは?
第二新卒の定義は明確に決まっているわけではありません。
大学卒業後に新卒で入社し、社会人経験が2~3年未満の社員を第二新卒を指しているとされます。
年齢としては、卒業後約3年以内を指すため25歳前後を指すことが多いですが、卒業した最終学歴によって年齢は前後するため厳格な定義はありません。
第二新卒での転職は珍しい?
厚生労働省によると、令和2年度(2020年)における就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者で約4割(36.9%)、新規大卒就職者で約3割(31.2%)と、約3割~4割の社会人が新卒で入社した企業を3年以内に退職していることが分かっています。
このデータから、新卒入社における3年以内の離職率は決して少ない数値ではないことが分かります。
そのため、第二新卒での転職活動はもはや珍しいものではなく、自らのキャリアのための選択肢の一つになりつつあるといえるでしょう。
参考:厚生労働省『新規学卒就職者の離職状況を公表します』
第二新卒が志望動機を構築するポイントは?
第二新卒で転職活動をする場合、志望動機はどのように構築すべきでしょうか。
第二新卒が志望動機で記載すべきポイントについてまとめました。
なぜこの企業を志望しているのか伝える
同じ業界に転職する場合も、異なる業界に転職する場合も、なぜその業界や企業を志望するかを伝えることは非常に重要です。
異なる職種に転職するキャリアチェンジについても同様です。
特に、「なぜこの企業に入社したいのか」という点を伝えることで、同業他社ではなくその企業に入社したいと志望動機を差別化することが可能です。
企業分析や業界分析を行うことで、志望動機の内容を充実させることができます。
転職したい業界や企業が決まっていない場合にも、転職活動の軸を定める手段として企業分析や業界分析は有効な手段ですので、是非行ってみてください。
どのように活躍できるのか前職の経験を伝える
志望動機を書く上でのポイントとして、「企業は第二新卒のどこに期待するのか」という点が挙げられます。
企業が第二新卒に期待するポイントを以下まとめました。
社会人としてのビジネススキルを持つ
新卒とは違い、企業は第二新卒に「即戦力であること」を期待しています。
そのため、転職活動では第二新卒でも経歴をアピールする必要があります。自らの経歴やスキルを企業にアピールしたうえで、どのように活躍できるのかを伝えましょう。
特に、前職での業務内容の詳細や、実績が評価されるポイントとなります。実力主義の企業などでは特に注目されるポイントのため、志望動機にもしっかり反映させましょう。
ポテンシャルやポータブルスキルがある
一方で、企業は第二新卒に「ポテンシャル」も期待しています。
ビジネスマンとしてある程度のスキルは持っているものの、第二新卒には未だ数多くの成長の余白があるからです。
特に、第二新卒における評価ポイントの一つに「ポータブルスキル」があります。
ポータブルスキルとは、業界や業種を問わず必要となるスキルのことで、例としてコミュニケーション能力や課題解決能力などが挙げられます。
第二新卒は年数こそ浅いものの、一定の社会人経験を持っています。これは新卒との大きな違いであり、教育コストが少なくなるという点で企業にとってはメリットになります。
そのため、志望動機では社会人経験で得たポータブルスキルなどをもとに、ポテンシャルをアピールすることが有効です。
例文で見る志望動機の重要なポイント
志望動機に何を記載するかが決定したあとは、実際に志望動機を文字にしてみましょう。
ここで実際の例文をもとに、転職のパターンごとに志望動機の書き方をご説明します。
例①:同職種へ転職する場合(経験をアピール)
現職では約3年間、オープン系エンジニアとして開発業務に携わっておりました。
現職ではJavaを用い、おもにシステム開発の業務でプロジェクトリーダーとして経験を積んで参りました。
前職で学んだ技術力や知識を活かし、貴社の強みである「一貫した開発を提供できる環境」のもと、さらに大規模なプロジェクトに参画することで自らのエンジニアとしてのスキルをより成長させたく、貴社を志望いたします。
エンジニアとしての経験をしっかり積んできたことや、志望する企業の強み、なぜその企業で働きたいのかという理由が記載できています。
例②:キャリアチェンジの場合(ポテンシャルをアピール)
前職では、営業職を2年ほど勤めたのですが、紙媒体のようにアナログな方法で顧客の情報を管理しておりました。
そのような中、顧客情報がクラウド上で管理可能な貴社のSaaSサービスを導入したことにより、業務効率が比べ物にならないほど改善しました。
そのことからITサービスの必要性と価値を実感し、そのサービスを作るエンジニアに興味を持つようになりました。
エンジニアとしては実務未経験にはなりますが、独学とオンラインスクールでの学習、さらに学習内容を基に自己研鑽を行っています。
前職で身に着けた顧客の課題に寄り添うスキルを貴社でも発揮し、ITの力でより多くの顧客の課題を解決したく、貴社を志望いたします。
前職で身に着けた「課題解決力」というポータブルスキルをアピールするだけでなく、ITという未経験の分野に対しても積極的に勉強し学習しているというポテンシャルを記載することができています。
要注意!NGな志望動機とは?
ここまで、第二新卒が志望動機に記載すべきポイントについてまとめましたが、第二新卒が記載すべきではない志望動機についてもご紹介します。
意図せずとも書いてしまいがちな志望動機もあるため、記載すべきではない理由を例文とともに確認しましょう。
例①:不満があり、他責思考になっている
前職の退職理由は、仕事内容が自分に向いていなかったと感じたためです。特に、希望する案件に配属されなかった際に、そのように感じました。
そのため、労働者の意思を尊重する社風がある貴社を志望いたします。
企業が第二新卒に持つ懸念点として、「前職の退職理由」があります。
特に、前職に不満があり、かつその不満が他責思考であった場合、企業側は「この人を採用しても同じような理由で辞めてしまうのでは」という懸念を持ってしまうことがあります。
もちろん、嘘の退職理由を述べた方が良いというわけではなく、中にはやむを得ない理由で転職を考えている人もいるかと思います。
そのような際は、退職理由をポジティブに書くようにしましょう。
先程の例ですと、「なかなか希望する環境での仕事がかなわず、自らのスキルをより活かせる環境で技術をさらに高めたいと思いました。」と書き換えましょう。
例②:他力本願で成長の余白が感じられない
貴社の強みである「手厚い教育面でのサポート」が魅力的に感じたため、貴社を志望いたします。エンジニアを希望しているのですが、まだ勉強には着手できておりません。
貴社の手厚いサポート環境の中で、エンジニアとしてのスキルを徐々に身に着けていけたらと考えております。
先述した通り、企業は第二新卒に対し「ポテンシャル」を期待しています。
他力本願で主体性がないとみなされてしまうと、企業は第二新卒に対し成長の余白を感じられず、評価してもらえない可能性があります。
特に、未経験からの転職やキャリアチェンジを考えている場合には、積極性や主体性をアピールし、「自社でも活躍できそう」と企業に思ってもらえることが重要です。
先程の例ですと、「エンジニアとしての実務経験はありませんが、入社してすぐ知識を吸収できるよう、入社前から積極的に自己研鑽を行います。」という志望動機に書き換えるなどです。
まとめ
本記事では、第二新卒で転職する際の志望動機の書き方についてまとめました。
第二新卒は社会人としての経験は少ないですが、ビジネスマンとしての実績やポテンシャルで企業が第二新卒を評価しているポイントはたくさんあります。
適切な志望動機をしっかりと伝えることで、第二新卒の転職成功率は高まります。
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