
セキュリティコンサルタントとは?仕事内容・年収・必要資格を解説
セキュリティコンサルタントに興味はあるものの、「具体的な仕事内容や年収を知りたい」「エンジニアと何が違うのか」「未経験から転職できるのか」と疑問をお持ちではありませんか?
セキュリティコンサルタントは、企業の情報資産をサイバー攻撃から守る戦略を練る専門職です。
サイバー脅威の増大に伴い、専門性の高い人材への需要が高まっています。
本記事では、セキュリティコンサルタントの仕事内容や他職種との違い、年収相場、おすすめ資格、未経験から転職を成功させるための具体的なステップをわかりやすく解説します。
【この記事はこんな人におすすめ】
・セキュリティコンサルタントの詳しい仕事内容や年収を知りたい人
・セキュリティエンジニアやITコンサルタントとの違いを整理したい人
・これまでのIT経験を活かして年収アップやキャリアアップを実現したい人
この記事のまとめ
- 仕事内容は戦略立案・マネジメント支援・実行運用支援の3領域に分かれる
- 資格取得と実務経験の証明が未経験転職のカギになる
- インフラ・開発エンジニアの経験を活かした転職ルートが現実的
目次
セキュリティコンサルタントとは|仕事内容と3つの主要業務
セキュリティコンサルタントとは、企業が保持する情報資産をサイバー攻撃や内部不正から守り、安全な事業継続を支援する専門家です。
単にセキュリティ製品を導入するだけでなく、経営的な視点からリスクを分析し、最適な改善策を提示する役割を担います。
主な業務範囲は、予防策の策定から運用体制の構築、トラブル発生時の対応まで多岐にわたるものです。代表的な業務内容は次の3つに整理できます。
- セキュリティ戦略の立案
- セキュリティマネジメント支援(ポリシー策定・ISMS認証取得支援)
- 実行・運用支援とインシデント対応
以下それぞれの業務について詳しく解説します。
セキュリティ戦略の立案
企業の経営方針やシステム環境に応じて、中長期的なセキュリティ計画を組み立てます。
現状の課題を洗い出し、目指すべき理想の姿を設定したうえでロードマップを作成する作業です。
情報セキュリティの知識にとどまらず、企業のビジネスモデルや業務プロセスに対する深い理解が求められます。同業他社の事例やガイドラインを参考にしながら、実現可能な計画に落とし込む視点も必要です。
企業ごとに異なるリスクに合わせたオーダーメイドの戦略を提案することが重要です。
セキュリティマネジメント支援(ポリシー策定・ISMS認証取得支援)
組織全体のセキュリティレベルを高く維持するための仕組みづくりをサポートします。
社内ルールであるセキュリティポリシーの策定や、国際標準規格であるISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証の取得支援が中心です。
定期的なセキュリティ監査の計画や、従業員向けの教育プログラムの実施も担当します。
制度を作って終わりにせず、現場に浸透させるための運用フォローまで見据えて設計する必要があるでしょう。業務に関わる一人ひとりの防衛意識を高め、組織的なガバナンス体制を固める狙いがあります。
実行・運用支援とインシデント対応
策定した戦略やポリシーが実務の現場で正しく機能するよう、具体的な運用ルールを整えます。
対象となるのは、ログの確認手順やツールの適切な設定、定期的な脆弱性診断の実施支援などです。
万が一サイバー攻撃や情報漏洩といったインシデントが発生した際には、被害を最小限に抑えるための初動対応や原因調査を主導するのもセキュリティコンサルタントの役割です。関係部署への報告や外部への説明対応など、危機管理広報に近い役割を求められる場面もあります。
再発防止策の立案まで伴走し、企業の安全なシステム運用を支え続けます。
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セキュリティコンサルタントと他職種との違い
セキュリティコンサルタントと仕事内容や役割が混同されがちな職種に、ITコンサルタントとセキュリティエンジニアがあります。
それぞれの主な目的、主軸となる業務、立ち位置には以下のような違いがあります。
|
比較項目 |
セキュリティコンサルタント |
ITコンサルタント |
セキュリティエンジニア |
|
目的 |
情報リスクの低減・防衛 |
業務効率化・IT投資の最適化 |
防衛システムの構築・運用 |
|
業務 |
セキュリティ戦略・制度設計 |
課題解決に向けたITシステム導入 |
設定・監視・脆弱性対応の実務 |
|
立ち位置 |
経営・組織全体のアドバイザー |
IT戦略全般の指揮者 |
技術実装を担うプレイヤー |
それぞれの違いをさらに掘り下げて解説します。
- ITコンサルタントとの違い
- セキュリティエンジニアとの違い
ITコンサルタントとの違い
ITコンサルタントは、ITを活用して企業の経営課題の解決や、業務プロセスの効率化を目指す職種です。売上拡大やコスト削減といったポジティブな価値創出に重きを置く傾向があります。
一方、セキュリティコンサルタントは「リスクの最小化」を第一目的に掲げます。攻めの投資対効果ではなく、守りの視点から企業価値を維持する役割を担うといえるでしょう。
サイバー攻撃や情報漏洩といった脅威から資産を守る点に特化しているのがセキュリティコンサルタントの大きな違いです。
セキュリティエンジニアとの違い
セキュリティエンジニアは、ファイアウォールの設定や監視システムの構築など、実際の技術実装や運用作業を担う職種です。現場での技術的なトラブルシューティングを得意とします。
これに対してセキュリティコンサルタントは、現状のアセスメントやルール作り、経営層への提案といった上流工程を担当します。
両者は対立するものではなく、実務では密接に連携しながらプロジェクトを進めるケースが多く、「手を動かすエンジニア」と「仕組みや戦略を考えるコンサルタント」という役割分担が一般的です。
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セキュリティコンサルタントの平均年収【Geekly年収データ】
Geekly(ギークリー)のデータによると、セキュリティコンサルタントの平均年収は約610万円です。IT業界全体の平均と比較しても高水準であり、専門性の高さが年収に反映されています。
現職で年収400万円台にとどまっているエンジニアにとっても、転職によって500万円台以上の給与アップを目指しやすい職種です。
ここでは、セキュリティコンサルタントの年収水準について解説します。
- 年収水準(平均・中央値・最大値)
- 年代別の年収推移
- 企業タイプ別の年収・働き方の特徴
本記事で使用するデータは以下の通りです。
なお、企業の情報資産やシステムを脅威から守るためのセキュリティ戦略の立案・対策を担う職種として、本データにはセキュリティエンジニアの情報を含みます。
【調査対象】弊社をご利用いただいたIT業界にお勤めの転職希望の方
【対象人数】4,548名(有効回答のみ)
【調査期間】2025年6月1日~2026年5月31日
【調査方法】Web上のアンケートフォームへの入力
年収水準(平均・中央値・最大値)
Geekly(ギークリー)のデータでは、平均年収は610万円、中央値は555万円と高い水準で、最高年収は1,200万円にのぼります。
ただし年収分布は、提示する価値の高さや評価基準によって幅広く推移します。
20代後半から30代前半の若手層であっても、インフラ構築経験やセキュリティ知識を評価されて年収500万〜600万円台で転職が決まる事例は珍しくありません。
マネージャー職やシニアクラスへ昇進すれば、1,000万円を超える高収入を狙うことも可能です。
年代別の年収推移
年代が上がるにつれて、経験や実績に応じて年収も段階的に上昇していく傾向があります。
20代のうちは平均466万円からのスタートとなりますが、30代では平均650万円まで着実に伸びていきます。
40代以上になるとマネジメントクラスへの昇進が進み、40代で平均年収が780万円台、50代以上では平均840万円台へ大きく上昇していきます。
全世代を通じた最高年収は1,200万円に達しており、経験を積み重ねるほど、年収アップを実感しやすい職種といえるでしょう。
企業タイプ別の年収・働き方の特徴
就職先の企業タイプによっても、年収水準や業務のスタイルは大きく変化します。代表的な3つの分類を見ていきましょう。
-
総合・ITコンサルティングファーム:高年収が期待できる反面、高度な論理的思考や多忙なプロジェクト管理が求められます
-
大手SIer・ITインフラ企業:落ち着いた労働環境で、制度や福利厚生が充実している傾向があります
-
セキュリティ専門ベンダー:最新の脅威情報や技術ノウハウが集まりやすく、技術的専門性を追求しやすい環境です
自身の目指す働き方やキャリアビジョンに合わせた会社選びが大切になります。
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セキュリティコンサルタントに求められる4つの必須スキル
高度な提案を行うセキュリティコンサルタントには、技術面とヒューマンスキルの双方がバランスよく求められます。
特に重要となる4つの能力を確認しておきましょう。
- 情報セキュリティに関する専門知識
- コミュニケーション能力
- 仮説構築力
- 継続的な学習意欲
情報セキュリティに関する専門知識
ネットワークやクラウド、アプリケーションに関するセキュリティ知識は業務の土台となります。
最新のサイバー攻撃手法やマルウェアの傾向を把握していなければ、有効な防衛策を立てられません。
個人情報保護法などの関連する法令やガイドライン、ISMSなどのセキュリティ標準に対する理解も不可欠です。
また、オンプレミス環境だけでなく、クラウド特有のリスクへの知見も年々重要度を増しています。
日々進化する脅威に対応するため、幅広い技術領域に目を配る姿勢が求められます。
コミュニケーション能力
クライアント企業の経営層や事業部門の担当者と対話し、課題を正確にヒアリングする対人能力が求められます。
専門用語を並べるだけでは、セキュリティの重要性が相手に伝わりません。専門外の人にも噛み砕いて説明し、対策の必要性を納得してもらうプレゼンテーション力が鍵を握ります。
コストとリスクのバランスを経営視点で語れるかどうかも、信頼を得るうえで大きなポイントになります。
社内の関係各所とスムーズに連携するための調整力も欠かせない要素です。
仮説構築力
「どの経路から攻撃を受ける可能性があるか」「万が一侵入された場合、どの資産が危険にさらされるか」を論理的に予測するスキルです。漠然とした不安に対処するのではなく、具体的なストーリーを描いて対策を講じる必要があります。
限られた予算の中で優先順位をつけ、費用対効果の高い対策から着手する判断力も求められます。
分析結果に基づいて優先順位をつけ、根拠のある解決策を提示できる論理思考力があれば、クライアントからの強い信頼を獲得できるでしょう。
継続的な学習意欲
ITセキュリティを取り巻く環境は絶えず変化しており、昨日までの安全対策が今日も通用するとは限りません。新しいテクノロジーの出現とともに、未知の脆弱性や攻撃手法が生み出されるためです。
海外のセキュリティニュースや脆弱性情報を日常的にチェックする習慣を持つ人も多いです。常に最新情報をキャッチアップし、自己研鑽を続けられる探究心が求められます。
変化を楽しむマインドを持つ人ほど、長期にわたって第一線で活躍できるでしょう。
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転職に役立つおすすめ資格4選【難易度・種類別に紹介】
セキュリティコンサルタントへの転職において、資格の保持は専門知識やスキルの高さを客観的に証明する有効な手段となります。自身のレベルに合わせて取得を検討してみましょう。
- 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)
- CISM・CISA
- ITストラテジスト・システム監査技術者
- 【初心者向け】情報セキュリティマネジメント試験(SG)
情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施する国家資格であり、セキュリティ分野における最高峰の資格の一つです。技術面から管理面まで、実践的な知識が幅広く問われます。
合格率は例年15〜20%程度と高難度ですが、取得できれば転職市場で非常に高い評価を得られます。登録セキスペとして更新講習を継続することで、最新知識を維持できる仕組みもある点が魅力的です。
国内企業へのアピールとして特におすすめの資格です。
CISM・CISA
米国の国際的団体であるISACAが認定するグローバル資格です。
-
CISM(公認情報セキュリティマネージャー):情報セキュリティ管理やリスクマネジメントに特化した資格
-
CISA(公認情報システム監査人):システム監査やコントロールの専門知識を証明する資格
外資系コンサルティングファームや、グローバル展開する大企業を目指す際のアピール材料となります。
試験合格に加えて実務経験要件が必要となるため、計画的な学習が求められます。英語での出題にも対応できる語学力があれば、取得後の選択肢はさらに広がるでしょう。
ITストラテジスト・システム監査技術者
IPAが実施する高度IT人材向けの国家資格です。ITストラテジストは経営戦略に基づいたIT計画の策定能力を、システム監査技術者は独立した立場でシステムを検証・評価する能力を証明します。
いずれも合格率は10%台と難関のため、実務経験を積んだうえでの挑戦が現実的です。
経営層に近い上流工程で活躍する意欲を示せるため、コンサルタントとしての適性を強くアピールできます。
【初心者向け】情報セキュリティマネジメント試験(SG)
セキュリティの基礎知識を網羅的に学べる入門向けの国家資格です。
合格率は50%前後と比較的高く、IT業界での経験が浅い人でも挑戦しやすい難易度といえます。独学でも数週間程度の学習期間で合格を狙えるため、着手のハードルが低い点も魅力です。
学習を通して基本的な用語や管理ルールを把握できるため、未経験からセキュリティ分野へのキャリアチェンジを目指す最初のステップとして最適です。
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未経験・エンジニアからセキュリティコンサルタントになる転職ロードマップ
セキュリティコンサルタントは専門性の高い職種ですが、エンジニア経験を出発点として目指すルートが確立されています。ここでは、セキュリティコンサルタントを目指すための手順を紹介します。
- STEP 1:インフラ・開発エンジニアとして基礎経験を積む
- STEP 2:資格取得で意欲・知識を証明する
- STEP 3:IT特化型の転職エージェントを活用して選考対策を行う
STEP 1:インフラ・開発エンジニアとして基礎経験を積む
完全な未経験から直接コンサルタントを目指すよりも、まずはインフラ(サーバー・ネットワーク)やシステム開発の現場で実務経験を重ねることが現実的です。
システムの基本的な仕組みや運用プロセスを体感しておくことで、提案に説得力が生まれます。目安として2〜3年ほど現場経験を積んでからのキャリアチェンジを検討する人が多い傾向にあります。
また、設計や構築の経験は、脆弱性を予測する際の貴重な経験となるでしょう。
STEP 2:資格取得で意欲・知識を証明する
実務と並行してセキュリティ関連の資格を取得し、専門知識のインプットを進めましょう。業務外で自発的に勉強に取り組む姿勢は、面接での大きなアピール材料となります。
「情報セキュリティマネジメント試験」から始め、徐々に「情報処理安全確保支援士」などの上位資格へステップアップする計画が効果的です。
学習の過程で業界標準の考え方やフレームワークにも自然に触れられます。資格の勉強を通して、実務領域以外の知識体系も効率的に整理できます。
STEP 3:IT特化型の転職エージェントを活用して選考対策を行う
準備が整ったら、ITやコンサル業界の転職に強いエージェントを活用し、応募書類や面接対策を進めましょう。
これまでのエンジニア経験をどのようにコンサルティング業務に活かせるか、言語化する作業が必要です。第三者の視点を借りることで、自分では気づきにくい強みを整理できるメリットもあります。
また、非公開求人の紹介や、企業ごとの選考ポイントに合わせたアドバイスを受けることで、選考通過率を大幅に高められます。
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セキュリティコンサルタントについてよくある質問
セキュリティコンサルタントについて多い疑問や不安は次の3つです。
- Q. プログラミングの経験は必須ですか?
- Q. 未経験からでもセキュリティコンサルタントになれますか?
- Q. セキュリティコンサルタントの将来性はありますか?
以下、それぞれ回答します。
Q. プログラミングの経験は必須ですか?
A.高度なコード記述スキルが絶対に必要というわけではありません。
コンサルタントの主業務は戦略立案や制度設計などの上流工程です。実際に、インフラエンジニア出身でコードをほとんど書かずに活躍しているコンサルタントも多く存在します。
ただし、システムの脆弱性を理解したり、開発者と円滑に対話したりするためには、ソースコードの基本的な構造や仕組みを理解できる程度のIT知識があることが望ましいです。
Q. 未経験からでもセキュリティコンサルタントになれますか?
A.IT業界全体の経験がない状態から直接採用されるケースは少数派です。しかし、インフラエンジニアやシステム開発の経験があれば、未経験からでも十分に転職可能です。
年齢が若いほどポテンシャル採用の枠は広がりやすい傾向にあります。
これまでのIT経験とセキュリティへの学習意欲を提示できれば、キャリアチェンジの道は大きく開かれるでしょう。
Q. セキュリティコンサルタントの将来性はありますか?
A.将来性は極めて高いと考えられます。サイバー攻撃の脅威は年々巧妙化しており、あらゆる業界の企業でセキュリティ対策が経営上の最優先課題となっているためです。
法規制の強化やサプライチェーン全体でのセキュリティ要求も、今後さらに厳しくなっていく見通しです。
AI技術やツールの普及が進んでも、個別の事業リスクを分析して最適な戦略を提案する人間の判断力は代用できません。
長期にわたって需要が尽きない職種といえます。
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セキュリティコンサルタントとしての一歩を踏み出そう
セキュリティコンサルタントは、企業の情報資産を守る重要度の高い仕事であり、高い専門性と将来性を兼ね備えています。
平均年収も約610万円と高水準であり、現職での評価や給与に不安を抱えるエンジニアにとって魅力的なキャリア選択となるでしょう。
インフラや開発の現場で培った経験を積んだうえで、資格取得や転職エージェントの活用を通じて、未経験からでもキャリアアップを目指せます。
「エンジニアとしての経験を活かしてセキュリティコンサルタントを目指したい」
「今より年収を上げたい」
「未経験からでも転職できるのか不安」
などのキャリアのお悩みは是非、「IT・Web業界の知見が豊富なキャリアアドバイザー」にご相談ください!
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