
【アンケート調査】IT人材の2025年夏のボーナス支給状況と満足度は?
弊社ギークリーでは、2025年8月にGeekly(ギークリー)のサービスをご利用いただいたエンジニア、クリエイター、ゲーム、営業人材の方を対象に「IT人材のボーナス支給状況と満足度」についてアンケート調査を実施しました。2025年夏のボーナスの支給額や、ボーナスを含む年収の満足度、ボーナスと転職意向度の関連性についても調査しているので、ぜひご覧ください。
アンケート方法概要
IT人材のボーナス支給状況についてアンケートを実施。
【調査対象】弊社をご利用いただいたIT業界にお勤めの転職希望の方
【対象人数】1870名(有効回答のみ)
【調査期間】2025年8月1日~2025年8月31日
【調査方法】Web上のアンケートフォームへの入力
【質問項目】
1. 今夏のボーナスの状況について教えてください。
2. 今夏のボーナス支給額について教えてください。
3. ボーナスを含んだ現在の年収に満足していますか?
4. 今の仕事にふさわしいと思う夏のボーナス支給額を教えてください。
5. ボーナスの影響で転職を考え始めましたか?
【全体】アンケート集計結果
2025年夏のボーナスは「ない」が最多、次いで増額・同額
2025年夏のボーナスの支給状況については、今夏も昨年もボーナス支給がないという回答がもっとも多く、38%でした。
支給状況別で見ると、2025年夏のボーナス支給があった方は58%、なかった方が41%という結果です。
ボーナスの支給があった方のうち、昨年と比較して増額が25%、同額が23%とほぼ同じ水準で、減額は10%となっています。
支給額は20~50万円台・100万円以上が同水準
実際の支給額を見ると、30~39万円がもっとも多いものの、続く20~29万円、100万円以上、40~49万円と大きな差はありません。
全体としては50万円以上よりも50万円未満の支給が多い傾向でした。
この結果をふまえ、ボーナスを含んだ現在の年収への満足度についての結果が以下です。
ボーナス+年収の満足度は低い傾向
「満足していない」という回答がもっとも多く、37%という結果です。大きく分けると、満足している方が40%であるのに対し、満足していない方は54%となります。
冒頭の結果では、ボーナスの支給額は前年並みかやや上昇傾向が見られました。
しかし前年より増えたとはいえ、大半の人が満足とまではいかない水準にとどまっていることがうかがえます。
仕事に見合うと思うボーナス支給額は○○万円
ボーナスを含む年収に対する満足度は低い傾向でした。
実際の支給額は30~39万円がもっとも多いのに対し、今の仕事にふさわしいと思う額は50~59万円がもっとも多く、解離があることがわかります。
以下は、全金額帯の実際の支給割合と、理想としている方の割合を比較した差分です。
| 支給額帯 | 実際の支給割合 | 理想の支給割合 | 差分(理想-実態) |
| ~9万円 | 4% | 2% | -2% |
| 10~19万円 | 6% | 4% | -2% |
| 20~29万円 | 8% | 9% | +1% |
| 30~39万円 | 9% | 12% | +3% |
| 40~49万円 | 7% | 11% | +4% |
| 50~59万円 | 5% | 14% | +9% |
| 60~69万円 | 5% | 9% | +4% |
| 70~79万円 | 4% | 7% | +3% |
| 80~89万円 | 4% | 5% | +1% |
| 90~99万円 | 2% | 4% | +2% |
| 100万円以上 | 8% | 13% | +5% |
理想の支給額と考える方よりも、実際に支給された方の割合の方が少なく転じるのは20万円からです。
理想と実際の支給額の差分を見ると、特に50~59万円の層では、実際にもらった人の割合に比べて理想として挙げた人の割合が大きく上回っていることがわかります。
この結果から、実際の支給額はやや低めに偏っており、多くの人が「現状の金額では仕事への対価として不十分」と感じている様子がうかがえます。
転職を考え始める原因とボーナスの関係は?
ボーナスに対して満足していない方が多い傾向ではあるものの、「ボーナスの影響で転職を考え始めましたか?」という質問への回答は「関係ない」が9割にのぼりました。
金額面での不満はあっても、それが直接的に転職行動にはつながっていない実態が浮かび上がりました。
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【年代別】アンケート集計結果
本アンケートの年代比率は上記のグラフの通りです。ここからは年代別に2025年夏のボーナスについて細かく見ていきましょう。
全年代で今夏もボーナスなしが多い結果に
「今夏も昨年もボーナスがなかった」という回答が全年代を通してもっとも多く、共通しています。
年代別に2025年夏の支給状況を見ると、「ボーナスあり」が割合としてもっとも多いのは20代です。
全体の割合では2025年夏ボーナスがあったのは58%でしたが、30代以降では58%以下にとどまるという結果でした。
支給額は年代に合わせて上がる傾向
支給額を見ると、年代ごとにバラつきがあることが分かります。
20代は10から29万円、30から49万円が同率で最多、30代は30~50万円が最多、40代50代は100万円以上が最多となりました。
支給されていない方の割合は全年代を通して大きな差はないものの、支給額は年齢に伴って上昇傾向という結果です。
満足している方の割合がもっとも多いのは50代
「ボーナスあり」の割合がもっとも多い一方で、支給額はもっとも少ない結果となった20代ですが、満足している方・満足していない方の割合は他の年代と大きく変わらないようです。
ボーナスを含む年収への満足度では、50代がもっとも高い結果でした。これは、支給額がもっとも多いという結果と照らし合わせても整合性があります。
一方、満足している・満足していないで分けると、30代のみ満足している方の割合が40%を下回る結果です。
30代は昇進・昇給が多いタイミングでもあり、周囲との比較などで自身の状況に不満を感じる方も多いのでしょう。
希望する支給額も年代に合わせて上がる傾向
「今の仕事にふさわしいと思う夏のボーナス支給額」も、実際の支給額と同様に年齢と比例して上昇する傾向です。
20代では30万円以上、30代では50万円以上、40代以降は100万円以上がボリュームゾーンという結果でした。
実際の支給額と比較すると、理想よりも実際の支給額が上回っているのが20代、理想と支給額が同水準なのが40代・50代で、30代のみ理想の方が高いようです。
30代はボーナスが「支給されなかった」人が39%と高く、支給された人でも「30~50万円」が最多でした。
支給額の理想と現実のギャップが大きいことで、満足度できていない方が多いと予想されます。
ボーナスの影響で転職を考える人は全年代で少ない
「ボーナスの影響で転職を考え始めましたか?」という質問に対しては、全年代でほぼ90%以上の方が「関係ない」という回答でした。
年齢とボーナスの支給額や満足度には関連がありますが、収入に対する不満が転職理由に直結することは少ないようです。
IT人材が退職・転職を考える理由は、全年代を通して年収やボーナス以外にあることがわかる結果でした。
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【職種別】アンケート集計結果
本アンケートの職種比率は上記のグラフの通りです。
ここからは職種別にボーナスの支給状況を見ていきましょう。
エンジニア、営業は2025年夏のボーナス支給は「あり」の方が多い
職種別に2025年夏のボーナスの支給状況を見ると、エンジニアと営業は支給があった方の方が多い結果でした。
ボーナス支給があった方を見ると、クリエイター、ゲーム職種では昨年比で増額・同額・減額の割合は変わらないようです。
一方、ボーナス支給の方の割合が多いエンジニア、営業では昨年比で増額・同額の方が多いことがわかります。
ボーナス支給がなかった方の割合がもっとも多いのはゲーム職種です。
ボーナス支給額の水準が高いのはエンジニア
ボーナス支給額を見ると、ボリュームゾーンにバラつきがあることがわかります。以下、ボリュームゾーンが高い順です。
・エンジニア…30~49万円、50~79万円
・営業…30~49万円
・クリエイター…10~29万円、30~49万円
・ゲーム…10~29万円
上記のように、エンジニアのボーナス支給額の水準が比較的高い結果となりました。
全職種で満足度は低い傾向
2025年夏のボーナスの支給状況や支給額は異なるものの、いずれの職種でもボーナスを含んだ現在の年収に満足していない方の割合が多い結果です。
ボーナスの支給ありの割合が多く、支給額も比較的高い水準であるエンジニア職種ですが、満足度は高くないようです。
支給額が昨年比で増額・同額・減額の割合が変わらないクリエイターとゲームは、いずれもあまり満足していない・満足していないの合計が60%以上と高い傾向です。
希望する支給額は、相場の認識によって異なる可能性
「今の仕事にふさわしいと思う夏のボーナス支給額」は、エンジニア、クリエイター、営業では30から79万円に集中する傾向です。
一方ゲーム職種は、満足していない割合がもっとも多いにもかかわらず、10万円未満から79万円まで満遍なく分布しています。
このことから、ゲーム職種は自分の市場価値や業界の報酬相場に対する認識が曖昧で、「ボーナスはほしいが、どのくらいが妥当なのか判断できない」と感じている方が多い可能性があると考えられるでしょう。
実際の支給額と比較すると、大きな乖離がないのがクリエイターです。エンジニア、営業は理想が実際の支給額をやや上回っています。
ボーナスが転職に影響する割合はクリエイターがやや高い
全職種でボーナス関係なく転職を検討している方の割合が多いものの、クリエイターのみ影響している割合がやや高くなりました。
これは、他職種と違って明確な不満はないが、転職への関心がやや高いという、モチベーションや価値観による転職志向がうかがえる結果になっています。
収入面に関しては「金額は合ってるけど気持ちは満たされてない」といった思考が読み取れ、自己成長ややりがい、職場環境、評価制度など、仕事に対して本質的な満足度の不足が要因で不満を抱えている可能性が高いと考えられるでしょう。
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市場価値に見合った仕事探しはプロにご相談ください
今回のアンケート調査では、「IT人材のボーナス支給の状況と満足度」について調査しました。
ボーナスが支給されている方の割合は決して多くなく、満足度も高くはないものの、それが転職を考えるきっかけにはなっていないようです。
全体を通して年代が上がるにつれてボーナスの支給額も上がるなか、昇進や昇給のタイミングが多く、ライフイベントも重なる30代は不満を感じやすい傾向があるとわかりました。
また、職種によってはゲーム職種のように自分の市場価値が不明瞭で、不満が漠然としている方がいらっしゃる可能性も伺えます。
今の年収やボーナスが適切か、一度自分の市場価値を調べることでキャリアプランを見直してみることもおすすめです。
年収やキャリア形成に不安や疑問を感じたタイミングで、一度IT業界に特化したプロの転職エージェントへ相談してみましょう。
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