
AI SaaS企業一覧!将来性の高いスタートアップや転職方法も
この記事では、AI SaaS企業を解説します。従来のSaaSにAIを組み合わせることで自動化を実現したのがAI SaaSです。大手やスタートアップの企業例や取り組み、転職のポイントなどを参考にして将来性の高い領域への転職を成功させましょう。
目次
AI SaaS企業とは?
AI SaaSは、生成AIの登場、進化にともない急速に拡大する領域です。
従来のクラウド上で提供されるソフトウェアであるSaaSを、AI技術によって自動化できるようになったAI SaaSは、単なるツールではなく提案や意思決定の支援にも活用が広まっています。
- AIとクラウドでビジネスを変革する次世代SaaS企業
- インテリジェントRPA(AI×RPA)の登場
- AI SaaSの主要分野
まずはAI SaaS企業の概要について、以下解説します。
AIとクラウドでビジネスを変革する次世代SaaS企業
AI SaaS企業とは、AI(人工知能)の技術をクラウド上で提供し、企業や個人が手軽にAIを活用できるようにするサービス企業のことです。
代表的な例としては、営業支援、データ分析、画像認識、自然言語処理など、さまざまな業務をAIが自動化・最適化します。
近年、生成AIの進化とともにAI SaaS市場は急拡大しており、企業の導入ニーズも右肩上がりです。そのため、AI SaaS企業ではエンジニア・データサイエンティスト・PdMなどの需要が高く、年収レンジも上昇傾向にあります。
今後ますます成長が見込まれる分野であり、AI×クラウド技術を軸にキャリアアップや市場価値向上を狙う人材にとって最注目領域です。
インテリジェントRPA(AI×RPA)の登場
作業の自動化を意味するRPAに対し、考えを自動化するのがAI SaaSです。
AIを組み込んだ「インテリジェントRPA(AI×RPA)」も増えており、AI SaaS企業がこの分野へ進出しているケースもあります。たとえばAIによる書類分類+RPAで登録処理まで自動化などが該当例です。
RPAには一般的に以下のような分類があります。
- ・Class 1:定型業務の自動化
- ・Class 2:ルールベース+構造化データ
- ・Class 3:AI連携による判断自動化」という
従来のRPAが定型業務の自動化にとどまっていたのに対し、AI SaaSはAIによる判断や予測まで担う次世代型の自動化技術として注目されています。
AI SaaSの主要分野
株式会社アイスマイリーのカオスマップによると、2025年時点でのAI SaaSは以下のように分類されています。
- ・チャットボット
- ・社内対応
- ・社外対応
- ・生成AI
- ・リスキリング
- ・FAQ
- ・需要予測
- ・AI-OCR
- ・議事録
とくに企業数が多いのは議事録やAI-OCRの分野です。
AI-OCRとは、画像をテキストデータに変換する技術で、アンケートなどのデータ入力、請求書の読み取りなどに活用されています。
(参考:株式会社アイスマイリー『AI SaaSカオスマップを初公開!生成AIをはじめとした125サービスをコストパフォーマンスで比較!』)
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【大手・有名】AI SaaS企業5社を紹介
AI SaaS企業の大手・有名企業の厳選5社は次の通りです。
- ソフトバンク株式会社
- 株式会社Preferred Networks(PFN)
- 株式会社ブレインパッド(BrainPad Inc.)
- 株式会社PKSHA Technology
- 株式会社エクサウィザーズ
以下、取り組みを解説します。
ソフトバンク株式会社
通信インフラ大手として知られるソフトバンク株式会社ですが、近年ではAIやデータ基盤の整備に本格的に注力しています。
たとえば、2025年にはOpenAIと提携し、企業向けにカスタマイズ可能な最先端AI「クリスタル・インテリジェンス」を日本企業向けに展開する合弁会社を立ち上げました。
また、AIインフラ整備として、国内最大級のAIデータセンター構築やクラウド+AIサービス展開を進めることで、AI SaaSを軸にした通信+情報の領域での新たな市場創出を狙っています。
株式会社Preferred Networks(PFN)
産業向けAI・生成AIに強みを持つ株式会社Preferred Networks(PFN)は、「マルチモーダル基盤モデル」や専門データを活用した生成AI「PreferredAI™」などを提供し、製造・ロボティクス・化学などの分野で実用化を目指しています。
また、2025年9月には日本の公的研究機関 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)と「国産生成AIエコシステム構築」の基本合意を締結しました。
国内発のAI基盤確立に向けた動きが予想されます。
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株式会社ブレインパッド(BrainPad Inc.)
データ分析・AI導入支援で20年以上の実績を持つ株式会社ブレインパッドは、AIエージェント事業に特化した子会社「株式会社BrainPad AAA」を2025年に設立し、自律型AIエージェント・マルチモーダルAIなど現場課題に即したソリューションを展開しています。
また、製造・現場向けウェアラブル・動画解析AIなど多様なデータ活用にも取り組んでおり、AI SaaS形態の拡大を図る企業です。
株式会社PKSHA Technology
株式会社PKSHA Technology(パークシャテクノロジー)は業務改善を高速・低コストで実現するAI SaaS群を展開しており、チャットボット・FAQ自動生成・音声対話・ナレッジ活用・ノーコードRPAといった、エンタープライズ業務に直結するAIプロダクトが多数あります。
加えて、2025年4月には「PKSHA AI Agents」として、AIエージェント型の業務支援SaaSをリニューアルリリースしました。
株式会社エクサウィザーズ
エクサウィザーズは、介護・人事・教育・社会課題解決型を中心にAI SaaSを展開しており、2023年10月には生成AIサービス専門の子会社「Exa Enterprise AI」を設立しました。
大規模言語モデル(LLM)やAIエージェント構築にも本腰を入れています。
事例としては、サッポロホールディングスの企画・管理部門700人対象に「exaBase 生成AI」を試験導入し、年間1万時間の工数削減効果を見込みました。
(参考:株式会社エクサウィザーズ)
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【ベンチャー・スタートアップ】AI SaaS企業7社を紹介
AI SaaS企業のうち、急成長中のベンチャー・スタートアップ企業7社は次の通りです。
- ベルフェイス株式会社
- 株式会社RevComm
- 株式会社LayerX
- Ubie株式会社
- 株式会社BEDORE
- 株式会社シナモン(Cinnamon AI)
- AI inside 株式会社
- HEROZ株式会社
以下、取り組みを解説します。
ベルフェイス株式会社
ベルフェイス株式会社では、オンライン営業支援SaaS「bellSalesAI」を中心に、商談内容のAI記録・分析/営業管理を支援するプロダクトを展開しています。
主な機能は、Salesforce連携、AI入力アプリ、トーク記録自動化です。
事例としては、北海道日立システムズが導入し「商談記録作成時間を約67%削減」したと発表されています。
(参考:ベルフェイス株式会社)
株式会社RevComm
「コミュニケーションを再発明し、人が人を想う社会を創る」という理念のもと、音声解析AI電話「MiiTel」などを提供しています。
音声データを解析し、営業トーク改善やコールセンター効率化を支援できる点が事業の特徴です。
株式会社LayerX
「すべての経済活動を、デジタル化する。」をミッションに、バックオフィス業務向けSaaS「バクラク」シリーズを展開。2025年には「AIエージェント事業」を本格展開する企業です。
業務の完全自動運転化を目指し、AI・LLMを活用した自律型業務プロセスの構築やAI‑BPOサービス提供に取り組んでいます。
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Ubie株式会社
Ubie株式会社は、医療×AIのスタートアップとして注目の企業です。
生活者向けの症状検索エンジン、医療機関向けAI問診サービスなどを展開し、デジタルヘルス市場で急成長しています。
生活者サービス+医療機関向けソリューション+製薬企業向けデータ活用コンサルという独自の事業構成が強みです。
株式会社BEDORE
対話型AI/自然言語処理を得意とし、AI SaaS「BEDORE Voice Conversation」などを提供しています。
音声対話エンジン・チャットボット・NLPをビジネス化している点が強みで、代表的な事例としては大手損保会社で音声応答による給付金請求受付自動化を行っています。
株式会社シナモン(Cinnamon AI)
高度な文書処理技術を基盤にした「自動化の自動化」を掲げるAI SaaS企業です。
Flax Scanner(OCR)やSuper RAGを主な技術領域とし、生成AIや社内ナレッジ活用サービスなどで、業界をリードしています。
AI inside 株式会社
「AIで、人類の進化と人々の幸福に貢献する」というビジョンのもと、AI‑OCR「DX Suite」、AIエージェント構築プラットフォーム「Leapnet」などを展開しています。
AI‑OCR市場において、国内トップシェアを誇るAI SaaS企業です。
HEROZ株式会社
日本将棋連盟公認アプリである「将棋ウォーズ」を開発・運用します。この競技AIからスタートし、金融・建設・不動産などの領域へAI SaaSを展開しています。
生成AIやゲームAIに強みをもつユニークな企業です。
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【専門領域特化】AI SaaS企業2社を紹介
専門領域特化型のAI SaaS企業は次の通りです。
- 株式会社PKSHA Technology
- 株式会社ABEJA
以下、取り組みを解説します。
株式会社PKSHA Technology
株式会社PKSHA Technologyは、自然言語処理・音声認識・機械学習といったアルゴリズム技術を核に、「AI Solution(カスタマイズ開発)」と「AI SaaS(プロダクト型)」の二軸で展開しています。
2025年4月には「PKSHA AI Agents」というAIエージェント型サービスをローンチし、企業顧客の社内外問合せ対応・ナレッジ管理・RPA連携などをクラウドSaaSで提供します。
株式会社ABEJA
株式会社ABEJAは「ゆたかな世界を、実装する」をミッションに、産業特化型AIプラットフォーム「ABEJA Platform」を開発し、主に小売/流通・製造・インフラ業界を対象にAI SaaS「ABEJA Insight」などを提供する企業です。
同社はロボット技術とも連携し、AI×ロボティクスを通じたデータエコシステム構築にも参画しています。
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AI SaaS企業への転職はなぜ今がチャンスなのか?
AI SaaS企業への転職は、とくにIT人材におすすめです。
- クラウド知識や開発経験の需要が高いから
- 技術・企画・マネジメントの経験を短期間で積めるから
- キャリアアップ・年収アップのチャンスが多いから
以下、おすすめな理由について解説します。
クラウド知識や開発経験の需要が高いから
AI SaaS企業では、クラウド基盤やWebアプリ開発、AIモデル運用の経験を持つIT人材が特に求められています。
AWSやGCPなどのクラウド環境でのサービス運用経験、PythonやJavaなどを使った開発経験、機械学習やデータ分析スキルはとくに市場価値が高く、評価されやすい傾向です。
加えて、AI SaaSは業界全体で成長フェーズにあるため、スキルを持つ人材は即戦力として重宝され、採用されやすいでしょう。
経験の浅い若手でも学習意欲やクラウド知識をアピールできれば、成長企業でキャリアを積むチャンスがあります。
技術・企画・マネジメントの経験を短期間で積めるから
AI SaaS企業は、プロジェクト規模が大きく裁量が広いため、技術・企画・マネジメントの経験を短期間でまとめて得やすい環境です。
たとえば、SaaSプロダクト開発では、フロントエンド・バックエンド・AIモデル開発を横断的に経験でき、データ分析や業務改善の企画にも関われます。
また、チームリーダーとして小規模チームを率いる機会も多く、マネジメントスキルを実務で早期に習得可能です。
こうした環境は、従来の大企業に比べて成長速度が速く、キャリアの厚みを短期間で築きたい20代、30代のIT人材に最適です。
キャリアアップ・年収アップのチャンスが多いから
AI SaaS企業は市場が急成長しており、需要の高いスキルを持つ人材はキャリアアップや年収アップのチャンスが大きくなっています。
とくに、AIやデータ分析、クラウド開発に精通した人材は即戦力として重宝されるため、給与条件の交渉余地も大きい傾向です。
また、スタートアップやベンチャー企業では成果を正当に評価する文化が根付いており、プロジェクト成功や新規サービス開発の実績がキャリアの実績になります。
20〜30代のうちに専門性を深めつつ報酬アップを狙えるのは、AI SaaS企業ならではの大きなメリットです。
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AI SaaS企業への転職を成功させるためのポイント
AI SaaS企業への転職に必要なのは、スキルを適切にアピールすることと、自分の志向に合う企業・求人を選ぶことです。
- 経験者として評価される履歴書・職務経歴書を作成する
- 「年収」「将来性」「技術環境」の3つで企業を見極める
以下、それぞれ解説します。
経験者として評価される履歴書・職務経歴書を作成する
AI SaaS企業への転職では、単に職務経験を羅列するだけでなく、プロジェクトでの具体的成果や技術スキルの深さを明確に示すことが重要です。
開発言語・フレームワーク・クラウド環境・AIモデルの種類や導入効果、チームでの役割やリーダー経験などを具体的な数字や成果とともに記載すると、経験者として高く評価されやすくなります。
また、SaaSやAI関連プロジェクトの実績は職務経歴書の冒頭で目立たせると効果的です。
スキルマトリクスや成果の定量化を取り入れることで、採用担当者に「即戦力」としてのイメージを持ってもらいやすくなります。
「年収」「将来性」「技術環境」の3つで企業を見極める
AI SaaS企業への転職では、給与だけでなく企業の成長性や技術環境も重視して選ぶことが成功の鍵です。
まず「年収」は市場水準やスキルに見合った報酬が得られるかを確認しましょう。次に「将来性」はプロダクトの成長や投資状況、顧客基盤の拡大などで判断します。
最後に「技術環境」は使用言語・フレームワーク・クラウド・AIツールの最新度をチェックし、自身のキャリア目標に合致しているかを見極めることが大切です。
この3つを軸に企業を比較すれば、短期的な報酬だけでなく長期的なキャリア形成にもつながる転職判断が可能です。
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