転職を家族に相談するタイミングと伝え方を解説!家族に相談するメリットは?注意点をエージェントが紹介
転職者の悩みの1つに「家族に転職の相談をするべきか」「相談するとしたらいつのタイミングか」というものがあります。相談の仕方ひとつで家族が最強の応援団になってくれることもあれば、最大の反対勢力になることもあります。そこで今回は、家族の理解を得るためにベストな転職相談のタイミングや伝え方を解説します。
目次
転職を家族に相談するべき?
転職を考えた時に家族に相談する方が良いのでしょうか?
「反対されたらどうしよう…」と思ってなかなか相談できない人もいるでしょう。
中には「何の仕事をするかは自分が決めることだから家族に相談する必要はない」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、転職するなら事前に家族には相談するべきです。
別居している両親ならまだしも、共に生活しているパートナーは転職によって大きな影響を受けます。収入や勤務地の変化で、それまでの生活レベルや生活パターンが大きく変わってしまうこともあるでしょう。
もしパートナーにも相談しないまま転職を決めて事後報告したとしたら、パートナーはどう思うでしょうか?
「なぜそんな大事なことを相談してくれなかったのか」と、大きな失望を感じることでしょう。
信頼関係にヒビが入ってしまい、その後の生活がうまくいかなくなる可能性もあります。家族といえど信頼関係は大切なので必ず事前に相談するようにしましょう。
問題は「いつのタイミングで相談するべきか?」ということです。
転職を家族に相談するタイミング
転職を家族に相談するタイミングは「転職を考え始めた時」がベターです。
「余計な心配をかけたくないし内定をもらってから相談しよう」という考えもありますが、できるだけ避けた方が良いでしょう。
遅いタイミングで報告すると、家族は「もっと早く相談して欲しかったな…」と思うかもしれません。家族に余計なストレスを与えないためにもできるだけ早いタイミングで相談することをおすすめします。
また、転職を考え始めたときに家族に相談することで、「本当に自分が転職するべきか」を見極めることができます。
転職したいという思いはある日突然に心の中に芽生えるものです。
「今の会社が嫌だ」「もっと良い待遇で仕事したい」「キャリアアップしたい」など、日に日にその思いは強くなっていくことでしょう。
しかし、その思いはもしかしたら一時的なものかもしれません。「転職したい」という思いの火がまだ小さいうちに家族に相談することで冷静になれます。
「本当に自分は転職したいのか」「家族に大きな変化を強いてまで転職したいのか」「そもそも転職する必要があるのか」。
家族の意見にも耳を傾けながら落ち着いて考えることができるでしょう。
転職への思いが本物であるか見極めるためにも、家族への相談は可能な限り「転職を考え始めた時」が良いといえます。
転職を家族に相談するメリット
転職への思いが本物かどうか見極められる以外にも、転職を家族に相談することで得られるメリットはあります。
家族の絆が深まる
転職に苦労はつきものです。自分1人で抱え込むよりも家族と一緒に苦労を分かち合うほうが、家族に連帯感が生まれて絆も深まります。
いきなり転職を切り出されたら、確かに最初は家族も戸惑うでしょう。しかし、自分の思いと未来の計画をしっかり説明すれば、次第に家族も理解してくれるはずです。
そして、事前に相談してもらえたことで「信頼されている」「共に人生を歩んでいる」と安心し、最強の応援団になってくれるでしょう。
転職を機に家族の絆が深まったという転職者の話をよく耳にしますが、それは事前に相談しているかどうかがポイントなのです。
バックアップしてもらえる
事前に転職を家族に相談していれば強力なバックアップをもらえる可能性が高まります。
転職活動の進捗状況を報告したり、面接の練習相手になってもらったり、思うように進まない時に励ましてもらったりできます。
転職活動中に一時的に収入が下がる人もいるかもしれませんが、そのプレッシャーを軽くしてくれるパートナーもいることでしょう。
転職活動は1人で戦うものではありません。優しくサポートしてくれて、時には叱咤激励してくれる戦友のような存在が必要なのです。
転職を家族に相談することで家族が最も強力な仲間になってくれるでしょう。
覚悟が決まる
転職活動では肉体的・精神的に大きなエネルギーを消費します。
時には思うように進まない転職活動に疲れ切ってしまい、転職を諦めそうになることがあるかもしれません。
仕事を続けながらの転職活動で日々の業務に忙殺されてしまい、思いはあるけど具体的な行動に移せないということもあるでしょう。
そんな時、家族に転職を相談することは自分と家族に対するコミットメントになります。
家族に対して「転職する!絶対に幸せにする!」と宣言することで、やらざるを得ない状況に自分を追い込むことができるのです。
家族に転職を相談しておけば、どんなことがあっても揺らぐことのない覚悟を手に入れられるでしょう。
転職を家族に相談するデメリット
家族に転職を相談することはメリットばかりではありません。
想定されるデメリットを事前に確認し、無用のトラブルを避けるようにしましょう。
パートナーから反対される可能性がある
転職を考えていると話した途端、パートナーの反対に合うケースもあります。
反対されてしまうと相談できるような雰囲気ではなくなってしまうこともあるかもしれません。一度そうなってしまえば、その後も冷静に話を聞いてもらうことができず転職自体を断念してしまう人もいます。
ただ、少し厳しい言い方ですが、家族に反対されて諦めてしまうようならそもそも転職に成功することはないでしょう。
そうは言うものの、無用の争いは避けるに越したことはありません。
反対するかどうかは相手の性格にもよりますので、そういったパートナーに相談する場合はいきなり転職の話を切り出さないことです。
「今の職場の上司と合わない」など、現状の悩みを理解してもらうことから始めると良いでしょう。そして、少しずつ転職の話に持っていくと聞く耳を持ってくれるでしょう。
必要以上に心配をかける可能性がある
心配をかけたくないがために事前に転職を相談したことが、反対に心配をかけてしまう可能性があることも知っておきましょう。
収入が下がってしまうことや自分の生活スタイルが変わってしまうことが不安になって、夜も眠れなくなるような家族もいます。
家族に必要以上に心配をかけないためには、相談するときに安心感を与えられるような伝え方をすることが大切です。
転職を家族に相談するときの伝え方
家族に転職を相談する時は「安心感を与えられる伝え方」をしなければなりません。
人間は「知らないこと」に対して不安を感じるものなので、家族を安心させるには全て包み隠さずに打ち明けることが大切です。
転職の理由と自分の思いを伝える
家族が心の底から転職を応援してくれるようになるのは、転職の理由と思いに共感した時です。
そのためにも、「なぜ転職したいのか」や「どうしても転職したい」という自分の思いはしっかり伝えるようにしましょう。
未来のビジョンを話す
家族は転職の理由と熱い思いを伝えられただけでは、理解はできても安心はできません。
安心してもらうためには未来のビジョンを説明することが大切です。
・自分は将来的にどんな仕事がしたいのか(キャリアパス)
・勤務地をどう考えているのか(転居の必要性など)
・家族の生活(家族と過ごす時間を増やしたい、もっと良い生活をさせたいなど)
自分の将来だけでなく家族の将来を見据えての転職であることを伝えれば、家族も安心してくれるでしょう。
収入について正直に話す
転職を相談された時に家族が1番心配になるのは「収入がどうなるか」でしょう。
ここで大切なことは、たとえ収入が下がる場合でも正直に伝えることです。
収入が下がる場合はパートナーもすぐには納得してくれないでしょうが、得られる経験やスキルなど長期的なビジョンを伝えましょう。
納得してくれたパートナーであれば、自分も働いて家計を共に支えることを提案してくれるかもしれません。
ごまかしたり嘘をつく方が信頼を失ってしまうこともあると覚えておいてください。
転職を家族に相談するときの注意点
家族に転職を相談するときに陥りやすい落とし穴がありますので注意点を解説します。
冷静に伝える
家族が最初から転職をすんなりと受け入れてくれるとは限らず、時には自分の思いを理解してもらえずにイライラすることもあるでしょう。
そんな時でも決して感情的にならず冷静に伝えることが大切です。
家族だからこそ感情的になってしまいがちですが、もし言い争いにでも発展してしまえば2度と話を聞いてくれなくなる可能性もあります。
丁寧に説明する
多くの人には「いつも一緒にいる家族なのだから話さなくても分かってくれる」という考えがどこかにあるものです。
転職を相談する時でさえ、つい言葉不足になったり説明を省いてしまいがちです。
しかし、大切なことを伝える時ほど言葉を尽くさなければなりません。知らない・分からないことが多いと家族は不安になるものです。
「言わなくても分かるだろう」という考えではなく、家族だからこそ丁寧に説明することが大切です。
「相談」のスタンスをとる
家族に転職の考えを伝える時は、あくまで「相談」のスタンスで伝えましょう。
「もう決めたことだから」「報告しているだけだ」というスタンスでは、相手の気持ちへの配慮がやや不足しています。
伝えられた方は「私の存在意義は何なのだろう…」と悲しくなるかもしれません。そうなると家族関係や夫婦関係に亀裂が生じてしまいます。
相談という形で切り出すことで家族も安心しますし、反対されて言い争うことも避けることができるでしょう。
転職を家族に相談して反対されたときの対処法
転職を相談した時にパートナーから反対される可能性もゼロではありません。
特にパートナーには反対ではなく応援してもらう方が転職活動がうまくいきますので、対処法を確認しておきましょう。
・自分の気持ちを落ち着いて話す
・パートナーの気持ちを全て吐き出させる
まず、「自分がなぜ転職したいのか」「なぜ今の会社ではダメなのか」を丁寧に説明しましょう。決してヒートアップして言い争ってはいけません。
次に「なぜそこまで反対するのか」「何がそこまで不安なのか」、パートナーの気持ちを聞いて1つ1つ理解しようとする姿勢が大事です。
パートナーは不安だから反対しているわけですが、その不安を全て取り除くことは難しい面もあります。収入面や将来のキャリアなど説明して解決できる不安は解決し、それ以外はパートナーの気持ちを理解することに努めましょう。
落ち着いて話し合い、お互いの気持ちを理解することに徹すれば解決の糸口が見つかるはずです。
どうしても納得してもらえない場合は「転職活動を進めて転職先が決まった時に最終判断する」という形をとるのも1つの手です。
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家族に相談する前に転職エージェントに相談しよう
転職を考えているなら、家族に相談する前に転職エージェントに相談することをおすすめします。
転職エージェントからのヒアリングを通して「自分が本当に転職するべきなのか」の判断もできます。
「なぜ自分が転職したいのか」など深い部分で動機を整理したり、転職先での収入やキャリアパスも具体的にイメージできるでしょう。
転職エージェントへの相談内容を基に家族へ転職の意向を伝えれば、家族が安心して応援側に回ってくれる可能性も高くなります。
転職を成功させるには家族の理解とバックアップが必要不可欠です。今回解説した内容を参考に、ぜひ家族一丸となって転職を成功させてください。
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