面接で気になるニュースの答え方は？質問意図をふまえた選び方も解説
この記事では、面接で「最近気になるニュースはありますか？」と聞かれた際の答え方を解説します。企業がこの質問を通して知りたいのは求職者の関心事や情報収集力だけではありません。どのニュースを回答すべきか、質問意図に沿える選び方も確認しましょう。
目次
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なぜ面接でニュースを聞かれるのか？面接官の質問意図を解説
面接では「最近気になるニュースはありますか？」という質問がされることがあります。
適切な回答をするために、まずはなぜ面接官がそのような質問をするのか、質問の意図を把握しておきましょう。
- ・社会や経済情勢への認知力を探りたい
- ・新たな分野への情報キャッチ力を知りたい
- ・自分なりの考えや分析を盛り込めるか見極めたい
これらの質問意図と、面接の練習相手として転職エージェントのサービスをご紹介します。
社会や経済情勢への認知力を探りたい
面接官は、候補者が選んだニュースから、その人が現在の社会や経済の状況を正しく認識しているかチェックしたいと考えています。
社会や経済情勢へのアンテナの高さを知ることで、ビジネスへの感度の高さを探ることが目的です。
特に、自社とマッチする人材か見極めるために、業界内の最新情報を得ているかどうか確認する意図も考えられます。そのため、どのニュースを選ぶか十分に吟味しましょう。
新たな分野への情報キャッチ力を知りたい
既に成熟した経済状況である日本において、あらたな成長分野を見つけることは至難の業でしょう。
そのため、規模の大小にかかわらず企業が求める人材には、新たなビジネス開拓へとつながる情報キャッチ能力が求められます。情報への感度を、気になるニュースの質問から見極めようとする意図です。
特にIT関連やアパレル、サービスなどでは面接における気になるニュースへの質問が多い傾向があります。
自分なりの考えや分析を盛り込めるか見極めたい
現在、日々のニュースはインターネット検索で即座に入手可能です。
しかしインターネットで得られる情報は真偽が定かでないものも多く、1次情報ではないニュースを選んだり、情報をそのまま暗記して伝えるだけでは思考力を懸念されてしまいます。
面接官はどのニュースを選ぶかと同様に、そのニュースに対する独自の捉え方や分析に目を向けています。
そのニュースに対してどう感じ、例えば仕事への活かし方や業界の展望など、1歩掘り下げた内容に繋げられるとよいでしょう。
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面接で答える「気になるニュース」の選び方
ここでは、面接で回答する気になるニュースの選び方を解説します。
- ・選ぶ時のポイント
- ・好印象なジャンル3選
- ・避けた方が無難なニュースの例
以下、回答に適したニュースの選び方を確認しておきましょう。
【目的別】ニュースを選ぶ時のポイント
まずは、自分にとって興味関心があるニュースと、転職先の企業・業界・職種などに関連するニュースをそれぞれピックアップして分類しておきましょう。
分類する際には、自分が何をアピールしたいのかを基準にする方法がおすすめです。
| 目的 | 選ぶべきニュース | 面接官に伝わる印象 |
| アンテナの高さをアピールする | 直近話題になったニュース（1週間～1ヶ月以内） | 社会情勢に敏感、情報収集力がある |
| 業界への理解度をアピールする | 応募先業界に関係するニュース | 業界研究が深く、関心と熱意がある |
| 社会課題への関心をアピールする | 環境問題、少子化、働き方改革など社会全体のトピック | 視野が広く、社会的な感度が高い |
| 論理的思考力をアピールする | 意見が分かれそうなテーマ（生成AIや賃上げなど）のニュース | 議論に強い、明確な意思を持っている |
| 企業の価値観とのマッチをアピールする | 応募企業が注力している分野（SDGs、DEI、DXなど）のニュース | 企業研究ができている、共感力がある |
| グローバルな視野をアピールしたい | 海外のニュース、国際情勢、世界的トレンド | 国際感覚を持っている、視野が広く情報収集源が多い |
| 個性をアピールしたい | 自身の学び・活動・関心と関連づけやすいニュース | 話に説得力がある、個性を業務に活かすビジョンがある |
好印象なジャンル3選
面接で気になるニュースに回答する際に選ぶ、おすすめジャンルは次の3つです。
- ・経済／ビジネス系（例：円安・インフレ・企業の取り組みなど）
- ・社会課題系（例：環境問題、少子化、働き方改革）
- ・業界関連の最新ニュース
これらは、しっかりとリサーチしてニュースを選べば企業の意図と大きく逸れる可能性は低いでしょう。
また、自分の意見が述べやすいジャンルでもあり、企業の価値観との親和性もアピールしやすいニュースです。
避けた方が無難なニュースの例
避けた方が無難なニュースは以下の通りです。
- ・政治的に偏った話題
- ・宗教のニュース
- ・芸能ゴシップ
意見が大きく分かれそうなニュースや、個人の主張が強くなりすぎる可能性が高い、政党への意見や宗教に関するな内容は面接では避けましょう。
また、芸能ゴシップなどはビジネスに直結しにくく、社会人としてのスキルや思考力のアピールには繋がりにくい話題です。「最近気になるニュースは？」という質問がアイスブレイクでされたとしても、避けた方が無難でしょう。
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【例文あり】面接で「気になるニュース」の答え方
ここでは、実際に面接で気になるニュースについての答え方を例文付きで解説します。
- ・ステップ1：ニュースの概要を端的に説明
- ・ステップ2：自分の意見・考えを述べる
- ・ステップ3：自分の価値観や経験と関連づける
- ・オンライン面接での注意点は？
オンライン面接を受ける方は、オンラインならではのポイントにも留意しましょう。
ステップ1：ニュースの概要を端的に説明
まずは、冒頭でニュースの要点を1～2文でまとめましょう。
出典や日付は不要で、話題の背景とポイントを簡潔に伝えることを意識します。
【例文】
「最近特に注目したのは、“生成AIが教育現場で活用され始めている”というニュースです。文部科学省が一部の高校で試験的にChatGPTなどを導入し、レポート作成の補助や探究学習に活用しているという内容でした。」
ステップ2：自分の意見・考えを述べる
ニュースに対する自分の意見として「よいと思う」だけではなく、「なぜそう思うのか」という理由や裏付けを含めます。
考え方に注目されていることを意識しましょう。賛成でも反対でも意見は自由ですが、偏りすぎると「柔軟性に欠けているのではないか」と懸念される可能性があるため、バランスが大切です。
【例文】
「私はこの取り組みは非常に前向きだと感じました。生成AIを使うことで、生徒の調べ学習の効率が上がったり、自分の意見をまとめる練習にもつながると思うからです。ただし、一方で答えをAIに頼りすぎない力も同時に育てる必要があると感じました。」
ステップ3：自分の価値観や経験と関連づける
自分の体験や学びとニュースを結びつけると、説得力がアップします。特に価値観や行動、思考の変化を伝えるようにすると学習意欲や成長意欲が伝わるでしょう。
応募先企業の事業内容や社風と絡めても好印象です。
【例文】
「私自身も前職での業務改善に取り組むため、AIで情報収集を行ったことがあります。当初は生成AIの意見をそのまま同僚や上司に共有していましたが、自社独自の考えも反映させなければ再現性が高くないことに気づき、まずは自分で調べてからAIの結果を参考にブラッシュアップするようになりました。この経験から、AIを正しく使いこなすには、人間側のリテラシーが不可欠だと実感しています。」
オンライン面接での注意点は？
オンライン面接でもニュース選びや話し方の基本は変わりません。
しかし、対面よりもさらに端的に説明するための要約力、ゆっくり話すこと、表情や抑揚でカバーすることなどが求められます。
通信のラグなどの可能性もふまえて、通常よりもややゆっくり、はっきりと伝わりやすさを重視した話し方を心がけましょう。
また、表情や反応が伝わりにくいオンラインでは、長く話しすぎると聞き手が疲れてしまいがちです。概要→意見→関連付けの流れを意識して、より端的にまとめることをおすすめします。
顔の印象が暗く映らない明るい場所を選ぶこと、通信が遮断されない安定した場所を選ぶことなどリモートならではの注意点にも気を付けましょう。
【あわせて読みたい】オンライン面接のマナーについてはこちら⇓
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【例文あり】面接で「気になるニュース」のNG回答例
NG回答とされるのは、次の3つです。
- ・ニュースの概要説明だけで終わってしまう
- ・面接にふさわしくない話題を選んでしまう
- ・極端な主張や主観が強くなってしまう
例えば先ほどの例であれば、「最近は生成AIが話題になっていて、文部科学省が高校で使い始めたというニュースを見ました。」だけで終えてしまっては、肝心の考え方の部分が伝わりません。
思考力や理解度をアピールするために、しっかりと自分の意見や考え方を伝えましょう。
また、「最近〇〇というアイドルグループの新メンバーが発表されたニュースが気になりました。」といった芸能関連のニュースは、面接の場にふさわしくないと判断されやすい話題です。
例えしっかりとした意見を持っていたとしても、社会性・情報感度を測る質問の回答としては適切でないため、個人的すぎたり軽すぎる話題は避けましょう。
「最近の政治家の発言には本当に腹が立っています。ニュースを見るたびに不信感を覚えます。」など、感情に任せた発言は冷静さや社会性に欠ける印象を与えかねません。
賛否が分かれる話題に強い主張を持ち込むのは、社会人のマナーとしてもNGですので注意しましょう。
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気になるニュースを通して企業に適性をアピールしよう
面接は応募書類だけでは伝えきれない求職者の魅力をアピールできる機会です。
気になるニュースについての質問を通して、応募企業への親和性やビジネススキルをアピールしましょう。
もしも面接対策で不安がある場合は、転職エージェントへのご相談がおすすめです。
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この記事の監修者
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【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平
5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。
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