
育休明けに転職は難しい?転職をするタイミングや成功させるポイントを解説!
現在、育休を取得していて、仕事と子育ての両立のために転職を考えている方も多いのではないでしょうか。この記事では、育休明けの働き方に悩んでいる方向けに、時短勤務で転職する際の注意点や、転職を成功させるポイントを紹介します。育休明けの転職、難しいかも…と悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
目次
育休明けに転職はできる?
子育てしながら働いている人の中には「育休明けすぐに転職しても問題ない?」「子育てに理解のある会社で働きたい」と悩んでいる人も多いかと思います。
育休明けすぐに転職することは可能なのでしょうか?
育休明けに転職しても法律上問題ない
結論、育児休暇明けに転職することは可能です。
法律違反ではありませんし、実際に育休明けに転職をする人は一定数いるでしょう。
しかし、復帰を前提として育児休暇を取得した場合、会社から手当ももらっているとなると、
「育休から復帰後すぐに退職するのは気が引ける」と感じる方もいるかと思います。
転職することは決して悪いことではないので、決意したのであれば前向きに考えて問題ありませんが、
自身のライフプランに合わせた転職先を見つけることが肝となるでしょう。
例えば、復職するとなると子どもの預け先を見つけなければなりません。
新しい職場と育児の両立など、他の問題が起こることも考えられるため、タイミングや転職活動で叶えたいことなど慎重に選びましょう。
育児休業給付金も受け取りには問題ない
また育休明けすぐに転職をしてしまうと、育児休業給付金に関して受け取りが心配という方もいるかと思いますが、転職をしたからと言って受け取りには問題ありません。
育児休業給付金は要件を満たした場合に支給されます。
1.1歳未満の子を養育するために、育児休業を取得した被保険者であること(2回まで分割取得可)。
2.育児休業を開始した日前2年間に賃金支払基礎日数が11日以上ある(ない場合は就業した時間数が80時間以上の)月が12か月以上あること。
育休明けの転職でも給付金自体には問題ないため、安心して受け取りましょう。
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育休明けの転職を考える理由
できるだけ育休明けも同じ会社で働きたいという人も多いかと思いますが、育休明けに転職を考えるどんな理由があるのでしょうか。
考えられる主な理由は以下の通りです。
- ・望まない部署への異動になった
- ・育児と仕事の両立に対して理解がない
- ・育休前の業務量・業務時間で働くことが難しい
ひとつずつ解説していきます。
望まない部署への異動になった
育休を利用に不利益な扱いをすることは法律で禁止されています。
事業主は、その雇用する女性労働者が妊娠したこと、出産したこと、労働基準法(昭和二十二年法律第四十九号)第六十五条第一項の規定による休業を請求し、又は同項若しくは同条第二項の規定による休業をしたことその他の妊娠又は出産に関する事由であつて厚生労働省令で定めるものを理由として、当該女性労働者に対して解雇その他不利益な取扱いをしてはならない。
引用元:男女雇用機会均等法第9条3項
ですが、復帰前と同じ業務ができなかったり、簡単な作業ばかり任されるという環境に置かれる人がいることも事実です。
雇用形態を変えられたり、昇格や昇進に不利な評価をされるといった場合は、会社側との話し合いも必要です。
育児と仕事の両立に対して理解がない
妊娠、出産、育児に関わることで、職場から嫌がらせを受けることを、「マタハラ」と呼びます。
ハラスメントの原因は、仕事が止まってしまう不満や、妊娠・育児と仕事の両立に対して理解がないことがほとんどです。
例えば、子どもの急な体調不良で休むことがあると嫌味を言われたり、長期休暇や時短勤務を希望すると退職を促されるなど挙げられます。
理解のない職場で働き続けることは精神的なダメージが大きく、育休明けの転職に踏み切る理由になります。
育休前の業務量・業務時間で働くことが難しい
育児休暇から復職するとなると、仕事以外のプライベートでも忙しくなるでしょう。
保育園や幼稚園の準備、送り迎え、食事の準備などやることも増えてきます。また、業務時間が終わっても、また子供の翌日の準備や家事に追われます。
そのため、体力的・精神的に負担にならないように在宅勤務や時短勤務ができる職場を選ぶことをおすすめします。
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育休明けに転職するときの注意点
育休明けの転職は、通常の転職とは注意点が少し異なります。
育休明けに転職するときの注意点は以下の通りです。
- ・保育園の内定に影響することもある
- ・時短勤務制度や有給が使えないケースがある
- ・時短勤務での採用希望だとスムーズに決まらない場合がある
- ・心身ともに負担がかかる
- ・子育てと職場の新しい環境に慣れるための負担がある
できるだけスムーズに転職活動を進めるためにも、注意点を確認しておきましょう。
保育園の内定に影響することもある
育休取得後、すぐに転職をすると自治体によっては保育園の内定が取り消されるケースがあります。
それは、保育園にある入園基準の優先順位というものに影響を与えてしまった場合です。
育児休業中または育児休業終了後、入園月前に勤務先を退職(転職含む)した場合や入園月中に育児休業を取得した勤務先に復職をしなかった場合は、入園取消(退園)となります。
保育園内定時の企業と転職先企業で勤務時間や就労日数が変化した場合、この入園の優先順位が下がってしまう可能性があります。
就業条件が変わらない場合は、優先順位を下げずに入園できることもあるため、転職先の就労日数や働き方を確認しておきましょう。
時短勤務制度や有給が使えないケースがある
「時短勤務制度」は、入社1年未満では適用されないという企業が多数を占めています。
育児・介護休業法に基づく「子の看護休暇」や、年次有給休暇も勤務半年以上でないと取得できないという企業も多いです。
休暇の取りやすさは子育てと仕事を両立するうえで重要なポイントです。
子育てに前向きな企業であれば初年度から取得できる場合もありますので、求人の応募先、転職先企業の就業規定を確認しておきましょう。
時短勤務での採用希望だとスムーズに決まらない場合がある
正社員での転職の場合、企業側はフルタイムでの勤務前提で求人を出している場合が多いです。
そのため、時短勤務での採用希望だとスムーズに決まらない可能性もあります。
効率よく転職活動を進めるためにも今後のキャリアプランや希望する環境を明確にしておいたり、幅広い求人で探してみることをおすすめします
心身ともに負担がかかる
睡眠不足などで心身ともに疲れている中、転職活動をするとさらに負荷が大きくなるかと思います。
生活や育児とうまく両立をしながらやっていかなければならないリスクもあります。
転職活動と育児でいっぱいいっぱいにならずに、家族に相談したり息抜きをしたりなど、自分の体調面も大切にしながら進めるようにしましょう。
子育てと職場の新しい環境に慣れるための負担がある
転職をすると、新たな職場での初めての業務や人間関係に慣れていく必要があります。
育休明けに転職するとなると、育児と新たな仕事を両立していくことになるため、現職に復職するよりも負担が大きくなる可能性があります。
しかし、新しい環境でチャレンジすることに苦手意識がない方や、人見知りをしない性格であれば問題はないでしょう。
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転職先の企業のチェックポイント
育休明けの転職となると、転職先の企業もある程度見極めなければならないと思います。
転職先の企業のチェックポイントは以下の通りです。
- ・育児との両立に理解があるか
- ・フレックスタイム制や時短勤務が利用されているか
- ・育児と両立しながらキャリアアップができるか
短期離職にならないためにも企業分析も重要になります。
働き続けられる環境を目指して企業の見極めもしっかり行いましょう。
育児との両立に理解があるか
子育てをしていると、風邪などで保育園や幼稚園に預けられなくなったり、病院に連れて行かなければならないという理由で、欠勤や早退をする場合もでてくるでしょう。
この場合、周りがフォローし合える環境かどうか、子育てに対して理解のある職場かどうか、情報収集しましょう。
応募先の希望ポジションに自分の仕事を代理で対応してもらえる社員はいるか、育児休暇明けの社員が在籍していたことがあるか、選考段階で質問しておくとミスマッチを防ぐことができます。
フレックスタイム制や時短勤務が利用されているか
フレックスタイム制や時短勤務、在宅勤務といった、多様な働き方ができるか求人表を見て確認しましょう。
勤務時間の柔軟性があることで、子どもの送り迎えを支障なく行うことができます。
また、制度が存在しているだけではなく、実際に活用されているかどうかも着目しましょう。
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育児と両立しながらキャリアアップができるか
育児と両立しながら、キャリアアップしたいという意欲を持っている女性は年々増えています。
転職先の企業のHPに女性管理職・女性リーダー職の割合や、女性社員の勤続年数が記載されている場合があるのでチェックしてみましょう。
また、転職活動の選考段階で、実際に育休明けの復職した方との面談をお願いしてみるのも良いでしょう。
育休明けに転職するタイミング
育休明けの転職するタイミングは人によって異なります。
ここでは、育休明けの転職するタイミング別に注意点を解説します。
育休後復帰せずに転職する
育休はあくまでも復帰を前提として取得する制度です。そのため、復帰せずに転職したり、育休明けすぐに転職をしてしまうと保育園の内定取り消しや、円満退職が難しいなどのリスクがあります。
できるだけ育休後復帰する方向で今後のキャリアプランを考えることをおすすめします。
育休後復帰してから転職する
育休明けの転職のオススメのタイミングは「育休後復帰してから転職する」です。
新しい環境と育児を両立させるよりも、一度業務に慣れている現職に復職したほうがブランクを取り戻す負担は少ないでしょう。
また、育休は「復帰を前提として取得する制度」であるために、一度復帰をしてからのほうが現職からの印象も良く、円満退職にもつながります。
ただ、育児をしつつ働きながら転職活動をするのは心身ともにかなり負担がかかります。
自分を追い込みすぎず、隙間時間に求人情報を調べるなどできるだけ効率よく転職活動を進めましょう。
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育休明けの転職を成功させるためのポイント
育休明け、できるだけ効率よく転職を成功させたいですよね。
育休明けの転職を成功させるためのポイントは以下の通りです。
- ・保育園の入園規則を自治体に確認する
- ・転職先への希望条件に優先順位をつける
- ・できるだけ多くの選考を受ける
- ・転職エージェントに相談する
ひとつずつ解説していきます。
保育園の入園規則を自治体に確認する
認可保育園の入園規則は自治体によって異なります。
転職をしても子どもを保育園に預けることができるのか、必ず入園基準を確認しておきましょう。
入園が難しい場合は、認可保育所よりも基準が緩やかな認可外保育園であれば入園ができる可能性があるので、通える範囲で認可外保育園への入所も検討してみるのが良いでしょう。
転職先への希望条件に優先順位をつける
育休明けに転職するということは、現状の働き方や職場に対して何かしらの不満があるはずです。
まずはこの、「なぜ転職したいのか」「どのような働き方を求めているのか」を明確にしましょう。
明確にすることで、転職先の希望条件を洗い出すことができますが、全ての条件を満たした企業を選ぶのは困難です。
そのため、希望条件の中で優先順位を立てて企業研究をすることが大切です。
できるだけ多くの選考を受ける
時短勤務での転職活動は通常より条件に合う求人が少なく、スムーズに決まらない場合も多いかと思います。
そのため、迷ったらできるだけ多くの企業の選考を受けることをおすすめします。
書類だけでも多くの企業に送ることで、面接まで進める数も多くあります。
また時短勤務での採用を行ってなくても経験やスキル次第で採用してもらえる可能性もあるので、気になる企業があればまず選考を受けてみましょう。
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転職エージェントに相談する
企業研究や職務経歴書や履歴書といった書類作成など、転職活動は手間がかかります。
負担を少しでも減らして、転職活動を成功させたい方は、転職エージェントを利用してみるのはいかがでしょうか。
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育児と両立させて育休明けの転職を成功させよう
ここまで、育休明けの転職活動に関する注意点やチェックポイントを解説しました。
育休明けに仕事に対する価値観が変化することはよくあることです。ワークライフバランスを改善したり、育休後にキャリアアップをするために転職活動はプラスな選択になります。
「子育てと両立しやすい会社に転職したい!」
「より子育てに理解のある会社で働きたい!」
「福利厚生が充実している会社で働きたい!」
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