
CompTIA Security+の難易度は?勉強方法や合格率を解説
この記事では、国際的にも通用するセキュリティスキルの認定資格「comptia security+」の難易度について解説しています。他にも「comptia security+」の勉強方法や合格率、他のセキュリティ検定資格についても解説しているので、参考にしてください。
目次
CompTIA Security+の難易度は?
CompTIA Security+は、国際的にも通用するセキュリティスキルの認定資格です。
ITにおけるセキュリティスキルは、国家資格も有用ですが、外資系企業などへのキャリアアップを目指す場合には、国際的に通用する資格も抑えておきたいところです。
CompTIA Security+の難易度や、試験の詳細について解説します。
【結論】難易度はITSSレベル2相当
CompTIA Security+の難易度は、ITSSレベル2に該当し、実はそれほど高くはありません。
基本情報技術者試験・情報セキュリティマネジメントよりも難易度は高いですが、情報処理安全確保支援士よりは易しい試験です。
また、基本情報技術者試験や情報セキュリティマネジメントは、どちらかといえばエンジニアよりの資格なのですが、CompTIA Security+はマネジメント向けの認定資格です。
合格率は非公開だが、合格ラインは750/900点
CompTIA Security+の合格率は公開されていませんが、スコアの合格ラインは900点中750点のため、8割以上の正解率が必要となります。
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出題形式は選択とパフォーマンスベーステスト
出題形式などの試験概要は以下の通りとなります。
・制限時間:90分
・問題数:最大90問
・出題形式:単一/複数選択、パフォーマンスベーステスト
・合格ライン:100〜900スコア形式(750スコア以上)
出題形式は選択式の問題とパフォーマンスベーステストがあります。
パフォーマンスベーステストは、画面上のシミュレーション環境において実際に設定や、トラブルシューティングを行いスキルを評価するテストです。
知識だけでは分からない技術力や実務スキルを図ります。
IT未経験者でも合格は可能
CompTIA Security+は、勉強と対策を行えばIT未経験者でも受検・合格することは可能です。
ただし、多くの問題が実際のトラブルなどのケースに基づいた出題のため、CompTIA Network+およびセキュリティのスキルや知識が重要になります。
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CompTIA Security+が難しい3つの要因
CompTIA Security+は難易度はそれほど高くないですが、対策用の勉強は必要で難しい試験ともいえます。
具体的にCompTIA Security+が難しいとされる要因は、以下の3つです。
- セキュリティ全般の知識が問われる
- パフォーマンスベーステストが出題される
- 3年ごとの更新が必要
それぞれ解説します。
セキュリティ全般の知識が問われる
難しい点としては出題範囲が広いことが挙げられます。
問題数は最大90問と多く、加えて実務スキルを問うシミュレーションテストもあるため、セキュリティに関する幅広い知識が必要です。
出題範囲は以下の通りで、セキュリティの概要やセキュリティプログラムの管理と監督としてプロセス理解が必要になります。
| 試験分野 | 出題比率 |
| セキュリティコンセプトの概要 | 12% |
| 脅威、脆弱性、軽減策 | 22% |
| セキュリティアーキテクチャ | 18% |
| セキュリティオペレーション | 28% |
| セキュリティプログラムの管理と監督 | 20% |
※参考:CompTIA Japan『CompTIA Security+試験情報』
パフォーマンスベーステストが出題される
パフォーマンスベーステストが出題されるという点も難しいとされる点のひとつです。
CompTIA Security+は、選択式の出題のほかにパフォーマンスベーステストという実際のトラブルシューティングを実施するシミュレーションテストが行われます。
画面上のシミュレーション環境で、実務のような設定や対応を行いスキルを評価されます。
これは、知識だけでなく時間内での技術を発揮できるかも問われるため、事前の対策が必要となるテストです。
3年ごとの更新が必要
CompTIA Security+は、資格取得から3年の有効期限となります。
3年経ってしまうと資格が失効されてしまうため、有効期限内で認定資格の更新が必要です。
認定資格を再度取得するには、再度試験に合格する必要があるためその都度知識のブラッシュアップも必要となります。
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主要セキュリティ資格一覧
CompTIA Security+以外のセキュリティ資格と難易度を、国家資格と民間資格に分けてご紹介します。
- 【国家資格】情報セキュリティマネジメント
- 【国家資格】情報処理安全確保支援士
- 【民間資格】CISSP
- 【民間資格】シスコ技術者認定
【国家資格】情報セキュリティマネジメント
情報セキュリティマネジメントは、IPAが資格試験を主催する国家資格です。
2016年から始まった比較的新しい試験でもあります。
情報システムを取り扱う部門にて、セキュリティを担当するポジションで、セキュリティの状況や維持、改善を行います。
情報セキュリティマネジメントの難易度
セキュリティ関連資格の中では比較的難易度も低く、セキュリティエンジニアとしてまずは取得しておきたい認定資格です。
参考書をしっかりと学習することで取得できる資格でもありますが、比較的新しい資格試験ですので、今後難易度が調整される可能性もあります。
試験は午前の部と午後の部にわかれており、出題形式はすべて選択問題(多岐選択式)です。
【国家資格】情報処理安全確保支援士
情報処理安全確保支援士は、サイバーセキュリティに関する専門的な知識を認定します。
情報処理安全確保支援士もまた、2017年から始まった新しい資格試験ですが、その難易度はかなり高いものです。
セキュリティに対する調査や分析・評価を行えること、またセキュリティに関する指導や助言を行うスキルを認めます。
情報処理安全確保支援士の難易度
情報処理安全確保支援士の難易度は高く、資格取得すれば自身のスキルを大きくアピールできる資格といえるでしょう。
試験は午前・午後ともに二部ずつにわかれており、出題形式としては午前試験が多岐選択式、午後試験が記述式です。
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【民間資格】CISSP
CISSP認定試験は、国際的に認定されているセキュリティの認定資格です。
認定するのはInternational Information Systems Security Certification Consortiumで、「(ISC)2」という略称で呼ばれています。
ANSI(米国規格協会)によって「ISO/IEC17024」の認証を受けており、信頼性の高い認定資格試験としても有名です。
出題範囲が広く、もちろん専門的な知識が問われます。試験自体は日本語で受けられますが、実際に試験を受けた方の感想には意味の通らない日本語や誤訳などもあるようです。
英語原文の問題も同時に表示されているようですので、英語を読む力も同時に養う必要があるでしょう。
CISSPの難易度
CISSPの難易度は、セキュリティ関連資格の中でも最高レベルだといえます。
合格するには、セキュリティに関する知識やスキルはもちろん、それらを踏まえたマネジメントの経験も必要でしょう。
【民間資格】シスコ技術者認定
シスコ技術者認定は、ネットワーク機器を提供しているCiscoが認定する資格です。
Ciscoのネットワーク機器は世界中で利用されていますので、認定基準も世界共通です。
シスコ技術者認定で資格を取得することで、ある意味では世界的にその技術と知識を認められることになります。
シスコ技術者認定の難易度
これまで紹介した資格試験と比べれば難易度は下がりますが、「〜Security」という名称に上がるにつれて難易度は上がります。
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CompTIA Security+の勉強時間と勉強方法
CompTIA Security+の勉強時間と勉強方法について解説します。
公式に出ているトレーニングやテキストもあるため、独学の場合は活用して勉強しましょう。
合格に必要な勉強時間の目安は50〜100時間
CompTIA Security+の目安の勉強時間は、50〜100時間です。
ITやネットワークの基礎知識や、実務経験がある方は約50~80時間の勉強時間が必要ですが、IT未経験やゼロから学ぶという方は100時間以上の勉強時間が必要です。
自分の実力に合わせた勉強時間を設定して、試験の対策をしましょう。
CompTIA Security+トレーニングを活用する
CompTIAが公式で出している「The Official CompTIA Security+ Self-Paced Study Guide」というトレーニング教材があります。
実際の試験を基に学習したい場合は、公式の教材を利用するようにしましょう。
教材は書籍はもちろん、eラーニング版もあります。
まずは試験全体の流れを掴み、どのような知識やスキルが問われるのか理解したうえで勉強に臨むとよいでしょう。
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CompTIA Security+を取得するメリット
CompTIA Security+を取得するメリットは以下の通りです。
- セキュリティエンジニア等のキャリアチェンジに有効
- 外資系企業へのアピールになる
- 年収アップが期待できる
CompTIA Security+を取得することで、目指せるキャリアの幅が広がったり市場価値が上がる可能性があります。
ひとつずつ解説します。
セキュリティエンジニア等のキャリアチェンジに有効
CompTIA Security+の取得は、セキュリティエンジニア、サーバーエンジニアなどにキャリアチェンジをしたい場合に役立ちます。
CompTIA Security+を取得していることでセキュリティやサーバーに関する基本的な知識を抑えられていることを証明できるため、転職活動でのスキルの証明にもなります。
特定の職種へのキャリアチェンジを考えている方にはメリットを感じられる資格です。
外資系企業へのアピールになる
CompTIA Security+は、国内外問わず証明可能な資格のため、外資系企業や海外勤務の場合も取得資格として提示することができます。
セキュリティに関する知識やスキルは国際的に需要が高まっているため、外資系企業へチャレンジしたいという方にもおすすめな資格です。
年収アップが期待できる
CompTIA Security+を取得していることで、エンジニアとしての市場価値が高められ年収アップにも繋がります。
自社で資格手当が出る場合は適用される可能性がありますし、転職活動の場合は一定のセキュリティに関する知識があるとして交渉年収に考慮される場合があります。
エンジニアにとって資格・試験の取得はスキルを示す重要な材料にもなるため、履歴書や職務経歴書には漏れなく記載するようにしましょう。
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CompTIA Security+を活かした転職活動をしよう
CompTIA Security+は国際的にも通用するセキュリティスキルの認定資格です。
難易度はそこまで高い資格ではないですがスコアの合格ラインは900点中750点となり、経験者・未経験者問わず勉強と対策は必要です。
CompTIA Security+などの資格・試験を取得することで自分の市場価値を高められる材料になります。
「セキュリティエンジニアとしてキャリアチェンジしたい」
「IT業界に転職して年収を上げたい!」
「もっとモダンな環境で働きたい!」
などのキャリアのお悩みは是非、「IT・Web業界の知見が豊富なキャリアアドバイザー」にご相談ください!
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