【例文】第二新卒の志望動機の書き方！未経験で面接の志望動機を作るポイントも解説
この記事では、第二新卒の志望動機を考える際のポイントを例文と一緒に解説しています。業界・職種が未経験の第二新卒の方が使える志望動機例文や、第二新卒が志望動機を考える手順についても解説しているので、転職を考えている第二新卒の方は参考にしてください。
目次
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そもそも第二新卒とは？
第二新卒の定義は明確に決まっているわけではありません。
大学卒業後に新卒で入社し、社会人経験が2～3年未満の社員を第二新卒とみなしている場合が多いです。
年齢としては、卒業後約3年以内を指すため25歳前後を指すことが多いですが、卒業した最終学歴によって年齢は前後するため厳格な定義はありません。
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【例文】第二新卒の志望動機
志望動機に何を記載するかが決定したあとは、実際に志望動機を文字にしてみましょう。
ここで実際の例文をもとに、以下の転職のパターンごとに志望動機の書き方をご説明します。
- 同職種へ転職する場合の志望動機例文
- 未経験の職種に転職する場合の志望動機例文
- 未経験の業界に転職する場合の志望動機例文
ひとつずつ解説します。
同職種へ転職する場合の志望動機例文
現職では約3年間、オープン系エンジニアとして開発業務に携わっておりました。
現職ではJavaを用い、おもにシステム開発の業務でプロジェクトリーダーとして経験を積んで参りました。
前職で学んだ技術力や知識を活かし、貴社の強みである「一貫した開発を提供できる環境」のもと、さらに大規模なプロジェクトに参画することで自らのエンジニアとしてのスキルをより成長させたく、貴社を志望いたします。
同職種へ転職する場合は、どのような経験やスキルを次の会社でこと活かすことができるかを明確に伝えることが重要です。
経験やスキルをアピールしつつ、入社後の姿をイメージさせるような志望動機を考えてみましょう。
未経験の職種に転職する場合の志望動機例文
前職では、営業職を2年ほど勤めたのですが、紙媒体のようにアナログな方法で顧客の情報を管理しておりました。
そのような中、顧客情報がクラウド上で管理可能な貴社のSaaSサービスを導入したことにより、業務効率が比べ物にならないほど改善しました。
そのことからITサービスの必要性と価値を実感し、そのサービスを作るエンジニアに興味を持つようになりました。
エンジニアとしては実務未経験にはなりますが、独学とオンラインスクールでの学習、さらに学習内容を基に自己研鑽を行っています。
前職で身に着けた顧客の課題に寄り添うスキルを貴社でも発揮し、ITの力でより多くの顧客の課題を解決したく、貴社を志望いたします。
職種未経験の場合は、前職で身に着けた「課題解決力」というポータブルスキルをアピールするだけでなく、ITという未経験の分野に対しても積極的に勉強し学習しているというポテンシャルを記載することが重要です。
違う職種でも社会人として活かせるスキルや強みはあるため、次の仕事と関連付けながらアピールしましょう。
未経験の業界に転職する場合の志望動機例文
「モノの魅力を伝える仕事」に携わりたいという思いから、マーケティング業界への転職を決意しました。
前職では小売業に従事し、消費者と直接向き合う中で、「どうすれば手に取ってもらえるか」「どうすれば興味を持ってもらえるか」という視点が日常的に求められました。
こうした経験から、商品やサービスの価値を効果的に届ける広告の仕事に強く惹かれました。未経験ではありますが、分析力や人の行動に対する興味を活かし、早期に戦力となれるよう努力いたします。
業界が異なる場合は、どのような思いからその業界を目指したのかを伝えられるとよいでしょう。
業界は未経験でも、職種によっては活かせるスキルや経験は多くあります。具体的な経験を交えて話せるとよりよい志望動機になります。
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第二新卒が志望動機を書く際のポイント
第二新卒で転職活動をする場合、志望動機はどのように構築すべきでしょうか。
第二新卒が志望動機を書く際のポイントは、以下の通りです。
- なぜこの企業を志望しているのか伝える
- どのように活躍できるのか前職の経験を伝える
- 将来像・今後の成長について伝える
それぞれ解説します。
なぜこの企業を志望しているのか伝える
同じ業界に転職する場合も、異なる業界に転職する場合も、なぜその業界や企業を志望するかを伝えることは非常に重要です。
異なる職種に転職するキャリアチェンジについても同様です。
特に、「なぜこの企業に入社したいのか」という点を伝えることで、同業他社ではなくその企業に入社したいと志望動機を差別化することが可能です。
企業分析や業界分析を行うことで、志望動機の内容を充実させることができます。
転職したい業界や企業が決まっていない場合にも、転職活動の軸を定める手段として企業分析や業界分析は有効な手段ですので、是非行ってみてください。
前職の経験を踏まえてどのように活躍できるのか伝える
志望動機では社会人経験で得たポータブルスキルなどをもとに、ポテンシャルをアピールすることが有効です。
採用担当者は志望動機で、「どのように活躍できるのか」を重要ポイントとして見ています。
そのため、「企業は第二新卒のどこに期待するのか」を理解しておくことが重要です。
企業が第二新卒に期待するポイントは2つです。
1つ目は、新卒とは違い、企業は第二新卒に「即戦力であること」を期待しています。
そのため、転職活動では第二新卒でも経歴をアピールする必要があります。自らの経歴やスキルを企業にアピールしたうえで、どのように活躍できるのかを伝えましょう。
特に、前職での業務内容の詳細や、実績が評価されるポイントとなります。実力主義の企業などでは特に注目されるポイントのため、志望動機にもしっかり反映させましょう。
2つ目は、企業は第二新卒に「ポテンシャル」も期待しています。
ビジネスマンとしてある程度のスキルは持っているものの、第二新卒には未だ数多くの成長の余白があるからです。
特に、第二新卒における評価ポイントの一つに「ポータブルスキル」があります。
ポータブルスキルとは、業界や業種を問わず必要となるスキルのことで、例としてコミュニケーション能力や課題解決能力などが挙げられます。
将来像・今後の成長について伝える
第二新卒の志望動機には、自分の将来像や今後の成長についてアピールすることも重要です。
第二新卒での即戦力採用は少なく、ほとんどの企業がポテンシャルを重視しています。
そのため、採用した場合その人がどのように成長をして会社に貢献してくれるのか、今後どのような伸びしろがあるのかを採用担当者は気にしています。
志望動機に「〇〇のスキルを身につけて、△△を成功させたい」などの努力や成長を感じられる人はより魅力的に映ります。
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第二新卒が志望動機でアピールしたいポイント
第二新卒が志望動機で企業側にアピールしたいポイントは、以下の通りです。
- 現職（前職）では実現できない事柄と応募先企業の魅力
- 実体験をふまえたオリジナルの内容
- 培ってきたスキル、実績
ひとつずつ解説します。
現職（前職）では実現できない事柄と応募先企業の魅力
第二新卒の志望動機では、現職（前職）では実現できない事柄と応募先企業の魅力を伝え、説得力を持たせることが重要です。
企業側は、本当に転職する意思があるのかも重要視しています。
そのため、転職理由に基づく現職（前職）では実現できない事柄と応募先企業の魅力を伝え、「現職では○○が環境として叶えられないため、○○ができる御社に入社したい」ということを分かりやすく伝えましょう。
実現できない事柄については、実現できるように努力をしたのか、本当に実現できないことなのかも深掘りされる可能性があるため、事前に考えておきましょう。
実体験を踏まえたオリジナルの内容
志望動機には、実体験や具体例を用いたオリジナルの内容を取り入れましょう。
他の企業でも使いまわせる内容や、気持ちだけの抽象的な内容では志望度があいまいに受け取られてしまいます。
「～～という実体験を通して、▲▲と感じた」のように、具体例を用いた志望動機にできるように考えましょう。
培ってきたスキル、実績
第二新卒であっても、培ってきたスキルや実績はできるだけ取り入れた方がよいでしょう。
直接次に活かすことが難しいスキルであっても向上心や積極性など、人柄やポテンシャルが分かり、プラスの印象になる可能性があります。
どのような努力をしたかも端的に取り入れられるとより良い志望動機になります。
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企業が第二新卒の志望動機で見ているポイント
第二新卒の転職で企業が見ているのは以下のポイントです。
- 自社で長期的に働く意志があるか
- 基本的なスキルを身に着けているか
- 前職で叶えられなかった事は自社で叶えられるのか
具体的にどのような観点で見ているのか解説します。
自社で長期的に働く意志があるか
企業側は、採用の段階で「自社で長期的に働く意志があるか」を重視して見ています。
なぜなら、採用にはコストがかかり、すぐに辞められてしまうと一人当たりにかけた時間も金額も無駄になってしまうからです。
自社でも退職を希望するリスクを抱える採用担当者の懸念を払拭するためには、具体的な勤務イメージやキャリアプランを伝える事で働く意思が伝わり、信頼度も上がります。
基本的なスキルを身に着けているか
企業側が見ている基準として、「基本的なスキルを身に着けているか」という点もあります。
ここで言う基本的なスキルは業務内容よりもビジネススキルやヒューマンスキルといった意味です。
ビジネスマナーがあるか、言葉使いや話し方に問題がないか、など社会人としての一定のスキルが求められます。
前職で叶えられなかった事は自社で叶えられるのか
転職理由はネガティブになりがちな退職理由ではなく、未来を見据えたポジティブな内容になるように伝え方を工夫しましょう。
今後のキャリアや自分のやりたいことのために、転職したいということを志望動機に取り入れつつ、考えることが大切です。
この時、前職を下げたり、愚痴っぽくならないように注意しましょう。
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第二新卒が志望動機を考える手順
第二新卒が志望動機を考える手順は、以下の通りです。
- STEP1：転職理由を明確にする
- STEP2：自己分析を行う
- STEP3：企業・職種分析をする
- STEP4：企業独自の強みとキャリアビジョンを結び付ける
志望動機を考えることが難しいという方は、手順通りに整理しながら考えてみましょう。
STEP1：転職理由を明確にする
志望動機を考えるうえでは、転職理由を明確にしておく必要があります。
なぜなら、転職理由と志望動機が繋がっていないと説得力のある志望動機にならないからです。
転職理由はネガティブすぎるものではなく、かつ自分の力ではどうにもできないものであることが重要です。
転職理由のうえで入社したいという繋がりを考えるようにしましょう。
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STEP2：自己分析を行う
志望動機を考えるうえでは、自分の強みや経験・スキルを理解しておくことが重要です。
自分のアピールポイントを明確にするために、自己分析を行いましょう。
転職活動では今までのキャリアや今後のビジョン、強みや弱みなど、考えたり聞かれたりする場面が多くあります。
転職の軸をぶらさないためにも、自己分析を徹底して自己理解を深めることが重要です。
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STEP3：企業・職種分析をする
企業や職種について分析をし、より理解を深めることも重要です。
事前に分析をしてよく理解しておかないと、いざ選考が進んだり入社になっても「思っていた会社じゃなかった」とギャップが生じてしまいます。
納得のいく転職活動をして、長期的に働くためにも企業分析は大切なポイントです。
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STEP4：企業独自の強みとキャリアビジョンを結び付ける
前述した通り、どこの会社でも使いまわせる志望動機では、企業側からも「うちの会社じゃなくてもいいのでは？」と思われてしまいます。
その企業でしかできないことを考えながら、自分のキャリアや将来像に結び付けることが重要です。
企業分析で会社の強みを理解して、自分のやりたいことに紐づけましょう。
企業の強みは公式HPに大きく書いてあるような無難なものではなく、自分なりに解釈した強みを示せるとよりよい志望動機となるでしょう。
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【例文】第二新卒のNGな志望動機
ここまで、第二新卒が志望動機に記載すべきポイントについてまとめましたが、第二新卒が記載すべきではない志望動機についてもご紹介します。
- 不満があり、他責思考になっている志望動機
- 他力本願で成長の余白が感じられない志望動機
意図せずとも書いてしまいがちな志望動機もあるため、記載すべきではない理由を例文とともに確認しましょう。
不満があり、他責思考になっている志望動機
前職の退職理由は、仕事内容が自分に向いていなかったと感じたためです。特に、希望する案件に配属されなかった際に、そのように感じました。
そのため、労働者の意思を尊重する社風がある貴社を志望いたします。
企業が第二新卒に持つ懸念点として、「前職の退職理由」があります。
特に、前職に不満があり、かつその不満が他責思考であった場合、企業側は「この人を採用しても同じような理由で辞めてしまうのでは」という懸念を持ってしまうことがあります。
もちろん、嘘の退職理由を述べた方が良いというわけではなく、中にはやむを得ない理由で転職を考えている人もいるかと思います。
そのような際は、退職理由をポジティブに書くようにしましょう。
先程の例ですと、「なかなか希望する環境での仕事がかなわず、自らのスキルをより活かせる環境で技術をさらに高めたいと思いました。」と書き換えましょう。
他力本願で成長の余白が感じられない志望動機
貴社の強みである「手厚い教育面でのサポート」が魅力的に感じたため、貴社を志望いたします。エンジニアを希望しているのですが、まだ勉強には着手できておりません。
貴社の手厚いサポート環境の中で、エンジニアとしてのスキルを徐々に身に着けていけたらと考えております。
先述した通り、企業は第二新卒に対し「ポテンシャル」を期待しています。
他力本願で主体性がないとみなされてしまうと、企業は第二新卒に対し成長の余白を感じられず、評価してもらえない可能性があります。
特に、未経験からの転職やキャリアチェンジを考えている場合には、積極性や主体性をアピールし、「自社でも活躍できそう」と企業に思ってもらえることが重要です。
先程の例ですと、「エンジニアとしての実務経験はありませんが、入社してすぐ知識を吸収できるよう、入社前から積極的に自己研鑽を行います。」という志望動機に書き換えるなどです。
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第二新卒の転職でよくある質問
第二新卒の転職について、よくある質問は以下の通りです。
- Q：第二新卒だと不利になりますか？
- Q：「第二新卒歓迎」の求人案件だと有利ですか？
- Q：企業は第二新卒にどのような期待をしていますか？
- Q：志望動機が思いつきません。
ひとつずつ解説します。
Q：第二新卒だと不利になりますか？
A：第二新卒という理由だけで不利にはなりません。
「社会人経験」はむしろプラスと捉えらえますので、自分のスキル・経験を経験者ならではの目線で伝える事ができれば問題ありません。
先述の通り、退職理由の伝え方に注意する事と長期的に働きたいという意思をしっかりとアピールしましょう。
Q：「第二新卒歓迎」の求人案件だと有利ですか？
A：有利になる可能性はあります。
ただし、「第二新卒だから有利」という意味ではありません。
即戦力を求めている可能性が考えられますので、企業研究のうえでどのように貢献できるかを具体的に伝える工夫が必要です。
Q：企業は第二新卒にどのような期待をしていますか？
A：ビジネススキル、ヒューマンスキルへの期待値は高い傾向にあります。
第二新卒はポテンシャルへの期待と同等かそれ以上に「社会人経験」が重視されるケースがあります。
特に同業種での転職であれば業界への知見が、異業種であれば前職での経験をどのように活かそうと考えているのかという点に注目されるでしょう。
Q：志望動機が思いつきません。
A：①自己分析②キャリアの棚卸し③企業研究の順番でもう一度考えてみましょう。
転職を考えたという事は、現職（前職）で実現したいのにできなかった何かがあるはずです。
まずは「転職したい理由」を分析しましょう。
キャリアの棚卸しを行う事で、自分について客観視でき「譲れない条件」が見えて来るはずです。
志望する企業について、募集要項や企業のホームページ、社長や社員のブログなど隅々まで研究すると会社の理念が見えて来ます。
自分が転職して叶えたい事、そのために譲れない軸と譲歩できるラインが企業とマッチするポイントが見つかったらそれが志望動機です。
また、そういった時こそプロの手を借りるのもひとつの方法です。
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第二新卒の志望動機は転職のプロに相談しよう
本記事では、第二新卒で転職する際の志望動機の書き方についてまとめました。
第二新卒は社会人としての経験は少ないですが、ビジネスマンとしての実績やポテンシャルで企業が第二新卒を評価しているポイントはたくさんあります。
適切な志望動機をしっかりと伝えることで、第二新卒の転職成功率は高まります。
「エンジニア経験を活かして上流工程に携わりたい」
「IT業界で転職して年収を上げたい！」
「もっと将来性の高い環境で働きたい！」
などのキャリアのお悩みは是非、「IT・Web業界の知見が豊富なキャリアアドバイザー」にご相談ください！
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この記事の監修者
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【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平
5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。
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