スポーツ×IT企業例7選!ICT活用事例や市場規模・将来性は?
この記事では、スポーツ×ITの企業や活用事例を一覧でご紹介します。スポーツ×ITは、新しい競技が誕生したり市場規模の拡大など、近年盛り上がっている領域です。今後どのような発展が見込めるのか、現在の日本国内での取り組みや技術を見てみましょう。
スポーツ×IT企業7選!大手は?
国内外スポーツテック領域では200を超えるサービスが展開されており、カオスマップでは全17カテゴリに分類されています。
ここでは、現在注目の領域である「トレーニング」「ウェアラブル」「コンディショニング」において代表的な企業7社をご紹介します。
- ・アディダスジャパン株式会社
- ・株式会社Sportip
- ・株式会社Runtrip
- ・Apple Inc.
- ・Fitbit, Inc.
- ・株式会社ORPHE
- ・株式会社TENTIAL
このスポーツ×IT企業7社の中で、大手企業に分類されるのはアディダスジャパン株式会社とApple Inc.の2社ですが、他の5社も注目の取り組みを行っています。
アディダスジャパン株式会社
スポーツメーカーのアディダスでは、リサイクル素材を用いたトレーニングウェア「TECH FIT®( テックフィット)」を展開しています。
タイトなつくりではありますが加圧ではなく、コンプレッションウェアと呼ばれるもので、筋肉をサポートする目的で作られています。
BASE(軽量性、吸汗速乾性)・POWER(安定性・姿勢制御)・CONDITIONING(休養)・CHILL(冷感性)といった4種類の用途別になっており、プロサッカー選手が着用していることでも話題になりました。
株式会社Sportip
株式会社Sportip(スポーティップ)は筑波大学発のスポーツテックベンチャーです。
個人に合わせたトレーニングを可能にするAIアプリ「Sportip®」の開発を手掛けています。
同アプリではスマホ・タブレットで簡単に姿勢やトレーニングフォームがチェックできるため、セラピスト・トレーナー・コーチの指導効率化に貢献しています。
株式会社Runtrip
走ればマイルが貯まる「Runtripマイレージプログラム」のアプリをリリースしたのが株式会社Runtrip(ラン・トリップ)です。
そのほかにもランニングコース検索サイト「Runtrip WEB」やランニング総合情報メディア「Runtrip Channel」の運営など幅広く手掛けています。
Apple Inc.
Apple社が提供するウェアラブルウォッチはバージョンごとに進化を続けています。
心拍数をモニタリングできるほか、血中酸素濃度も計れるようになりました。
1日の運動量を知る以外にも睡眠の質をチェックしたり、緊急時のために転倒検出や通報機能も備わっています。
Fitbit, Inc.
ウェアラブルデバイスの先駆けとしても知られるFitbit®は、皮膚のセンサーによって潜在的な発熱や病気の兆候に加え、ストレスレベルも検出できるようになっています。
Googleがfitbitを買収したことで、今後さらなる革新が期待されています。
株式会社ORPHE
株式会社ORPHE(オルフェ)はランナー向けスマートシューズを開発しています。
センサーやコンピューターを内蔵した「スマートフットウェア®」は同社の製品です。
同社の前身は株式会社no new folk studioで、研究・PoC向け動作分析ソリューションの開発・提供も手掛けます。
株式会社TENTIAL
株式会社TENTIAL(テンシャル)はスポーツテック企業でも異色の、社員半数以上が学生時代トップレベルで戦ってきた元アスリートで構成された企業です。
スリープケアとフットケアを中心に製品開発・販売しています。
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企業のスポーツ×ICT事例3選
ICTとは、技術そのものを指す言葉であるITに対し、特に通信を重視して技術を利用する概念までを含めた言葉です。ITと明確に区別されずに用いられることもあります。
- ・NTTのスマートスタジアム
- ・ソニーのスマートテニスレッスン
- ・東急スポーツオアシスのフィットネス系アプリ
ここでは、上記スポーツ×ICTの事例を3つご紹介します。
NTTのスマートスタジアム
大宮アルディージャのホームスタジアムである「NACKS5スタジアム大宮」は、NTTによってスマートスタジアム化を実現しています。
NTTはファンのビッグデータを活用することで利便性の向上と顧客拡大を目指しました。
高密度Wi-Fiやアプリの活用によってスマホ1つで気軽にチームを応援することが可能になり、会員IDを統合する基盤を構築することで行動データを蓄積し、地域との連携にも役立てられています。
ソニーのスマートテニスレッスン
ソニーは、センサーを搭載したテニスラケットとコートビューカメラによる、テニスレッスンの精度向上を実現しています。
ショットデータの記録やフォームの録画などをフィードバックに活用できるうえに、遠隔でのレッスンも可能です。
選手とコーチ両者にとってこのIoT技術の活用による大きなメリットが生まれています。
東急スポーツオアシスのフィットネス系アプリ
「WEBGYM LIVE」は東急スポーツオアシスが提供するアプリで、フィットネスバイクプログラムのライブ配信を視聴しながらレッスンを受けることができるものです。
従来の録画された映像とは異なり、リアルタイムでインストラクターの指導を受けられるため、ユーザーは高いモチベーションを維持することができます。
フィットネスバイクの他にもヨガやグループエクササイズなど、さまざまなコンテンツを楽しむこともできる点が魅力です。
スポーツ×ITでできること
スポーツテックは、運動にまつわるさまざまな領域の可能性を広げる技術です。
また、その可能性はスポーツ以外の日常生活の領域にも広まっています。
- ・トレーニング編
- ・試合編
- ・観戦編
- ・生活編
上記それぞれの事例と、スポーツ×ITによって誕生した新競技についても解説します。
トレーニング編
トレーニングにおいて、スポーツテックがどのように活用されているのかを解説します。
疲れは数値に表れる時代
スポーツに限らず、人間というのは疲れるものです。肉体的な疲れはもちろん、精神的な疲れもあります。疲れというのは目に見えるものではなく、その人の行動などによってようやくわかるものですが、近年その疲れが数値として表されるようになりました。
アスリートの身体データや遺伝子情報をビッグデータとして保管し、そのデータを基にアスリートの疲労度などを数値化するという活用法が広まっています。
疲労度などが数値としてわかれば、選手を適切に休ませることが可能になり、結果的にアスリートの怪我防止にもつながります。
筋トレをより効率よく
人間は鍛えることによって筋肉がつきますが、筋肉量やどのくらいのスピードで筋肉が付くかは人それぞれです。しかし近年、遺伝子情報によってそれが数値として表れるようになっています。
東北の社会人サッカーチームであるいわきFCでは、選手の遺伝子情報を怪我の予防や改善に用いています。
そして、選手もその遺伝子情報などを見ることができるようになっており、これにより効率よく筋力を最大化できるようトレーニングをすることができます。
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試合編
スポーツの試合において、スポーツテックがどのように活用されているのかを解説します。
試合で審判を補助
今までは人の目でのみ審判を行っていましたが、最近では審判を補助するテクノロジーも登場しています。
「VAR(Video Assistant Referee)」は、ビデオなどの機器を活用した審判員補助技術で、サッカーやテニスで利用されています。
サッカーでは2018年のロシアワールドカップで初めて利用され、2022年のカタールワールドカップでも利用されたことが記憶に新しいのではないでしょうか。
VARは、多数のカメラをスタジアムに固定配置し、機械学習を軸にしたリアルタイム映像解析によって、試合の判定に使うデータを生み出しています。
経験と勘は時代遅れ
今までのスポーツというのは、基本的に自分の経験とそれに基づいた勘がすべてでした。しかしITが普及した現在、その自分の経験と勘だけでは太刀打ちできないことが多いです。
そのため、戦術に関しては早い段階からITが取り入れられました。とはいえITが取り入れられた当時は、選手のパフォーマンスをデータ化させたものをプロの分析家が分析するというのが一般的でした。
しかしITの進歩によって、監督はもちろん選手でも気軽に見ることができるようになりました。
これにより、実戦を戦う選手の意見も取り入れやすくなりました。
これからのスポーツは実戦+情報戦
選手のパフォーマンスなどの情報を選手自身が見られるようになるということは、自分のパフォーマンスも客観的に見られるようになるということです。
これにより自分の課題などを見つけやすくなり、その課題を克服するためにトレーニングメニューなどを考えることも容易になります。
また、実戦を戦う選手の意見を取り入れやすくなることで、より相手を攻略しやすくなりました。
このように、今までは自分の経験と勘がすべてだと言われたスポーツも、ITによってより詳しいことまでわかるようになり、戦略においてもより効果的な戦略を編み出すことができるようになっています。
観戦編
スポーツ観戦において、スポーツテックがどのように活用されているのかを解説します。
放送時間とはおさらば
スポーツ観戦をする方法といえば、一昔前まではテレビ放送が主流でした。
しかしテレビ放送には大きなデメリットがあります。それは放送時間です。
しかし最近、そんな問題を解決するサービスが増えています。
特に最近は、スポーツ中継に特化した動画サービスや、スポーツに特化したチャンネルが開設されているなど、放送時間に縛られないで最後まで試合の模様を見られることが増えています。
データ放送と映像革命でよりエキサイティングに
そして最近では、スポーツ中継そのものが変わりつつあります。
例えばAmazonではスポーツ観戦にAIを取り入れ、リアルタイムでサッカーなどのプレー成功率を予測するという取り組みが行われています。
さらに現在、ライブビューイングもITによって大きく変わっています。
日本のバスケットボールのリーグであるBリーグは、今年の1月にライブビューイングを開催しました。
そのライブビューイングもただ映像を見るものではなく、8K映像や臨場感溢れる要素を積極的に取り入れており、そこにもITの技術が用いられています。
生活編
生活において、スポーツテックがどのように活用されているのかを解説します。
フィットネススタジオ×IT
スポーツというのは私たちの生活にも深く根付いています。フィットネススタジオでもITを活用したサービスが出てきています。
東急スポーツオアシスはスタジオプログラムをライブ配信する有料アプリを公開し、これにより自宅でもインストラクターの指導を受けながら運動をすることができます。
そのほかにも、筋トレプログラムが用意されたフィットネスアプリも徐々に増えており、自宅で本格的なトレーニングができるようにもなりつつあります。
AIで肉体労働を改善?
私たちが普段何気なくしている動作の中には、体に大きな負担がかかる動作が多く、特に重いものを持つときの動作は、腰への負担が大きいです。しかしそんな負担の大きい動作も、AIによって解決することができます。
日立製作所とドイツ人工知能研究センターが共同開発したスーツ型ウェアラブルデバイスは、人間の何気ない動作をAIが評価し、負担が多くかかっている体の部位を特定することができます。
これによりスポーツやエンターテイメントの分野はもちろん、肉体労働が多い職業の業務改善にも大きく役立てることができます。
IT×スポーツによって生まれた新競技
スポーツの世界にITが取り入れられたことによって、今までのスポーツのあり方が大きく変わりました。
しかし一方で、スポーツとITを組み合わせた新しい競技も生まれています。そのひとつがHADOというスポーツで、さまざまな大会やイベントなどが行われています。
アニメの世界などでキャラクターが波動をだして攻撃をするシーンはよく使われていますが、それをそのまま競技にしたのがHADOです。
シンプルでありながらも見ごたえのあるこの競技は、競技者はもちろん観戦者も楽しめるスポーツです。
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スポーツ×ITの現状と将来性
ここからは、スポーツ×IT市場の現状と将来性について、以下の観点で解説します。
- ・市場規模は15兆円へ?
- ・スポーツ×ITの将来性が高い理由
特にスポーツテック領域に興味がある方、スポーツ×IT業界への転職を検討したい方は、業界の動向を確認しておきましょう。
市場規模は15兆円へ?
スポーツテックは、文部科学省によってスポーツ産業における重要テーマの1つに位置付けられています。そのため、国内のIT関連技術をもつ企業にもビジネスへの投資が期待されている市場です。
スポーツ庁が2025年までにスポーツ産業の市場規模を15兆円に拡大することを目標として掲げていたこともあり、国をあげて後押しする動きがあることがわかります。
2027年にはスポーツテックの市場規模が1,134億円に達するとの予測もあり、今後も拡大が期待されます。
2019年時点での310億円から、2022年には1,062億円まで拡大したという調査結果もあることから、
(参考:日本経済新聞)
(参考:文部科学省『スポーツ国際展開基盤形成事業におけるスポーツ国際政策推進基盤の形成』)
\ 自分に合う働き方が分かる! /
スポーツ×ITの将来性が高い理由
ここ最近日本のスポーツ業界でITによる革命が行われていますが、実は世界では既に広まっています。
特にアスリートの健康管理や戦術管理は、もはやITを取り入れることそのものが常識となっており、サッカーやバレーボールなどのチームワークが重要となるスポーツにおいて、ITは強力な武器となります。
そのほかにもAIを駆使して過去の試合などを解析し、選手の能力の高さを分析するというユニークなことをしています。
例えば、かつてNBAで絶大な人気を誇ったプレイヤーであるマイケル・ジョーダン氏の過去の試合映像をAIで解析し、それをもとに現在のスタープレイヤーと比較をする、ということも行われています。
このように、AIをはじめとするITの技術でスポーツの面白さはさらに向上しています。
スポーツ×ITについて理解を深めよう
既存のスポーツ競技のあり方を変えるだけでなく、新たな競技を生み出してしまうITの進化は、今後も止まることがありません。
スポーツ×ITを活用する企業の将来性も高く、業界に携わる人材の需要も高まるでしょう。
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