
面接マナーを転職者向けに解説!言葉遣い・入退室・受け答えの注意点
この記事では、面接のマナーを解説します。面接に関するマナーは情報が多く混乱してしまうかもしれませんが、最低限を守り企業に失礼がないよう心がけることが大切です。入室・挨拶・着席・面接・退室という実際の流れに沿ったマナーの基礎を確認しましょう。
目次
面接の流れとマナーのポイント
面接の流れは、一般的に次のように進みます。
- 入室
- 挨拶
- 着席
- 質疑応答
- 退席
しかし実際には、前日までの準備と当日自宅を出てから面接する企業への訪問、面接終了後に自宅へ帰宅するまでのすべての時間を面接の時間と捉え、気を抜かないことが大切です。
面接マナーには、面接に行く服装や持ち物、面接場所に到着してから担当者に会うまでの準備の他にも、面接当日に失礼のないよう準備をしておくことなども含まれます。
例えば以下が一例です。
- ・他社を訪問する際には「時間」「場所」「相手の名前」「相手の連絡先」を事前に確認しておく
- ・服装は、目につくシワなどの無いなど、相手が気になるだらしなさがないこと
- ・相手を待たせないように、5分前には到着する
- ・訪問先では、名前と目的、訪問先相手の名前をしっかりと告げる
- ・相手と対面した際には、改めてしっかりと挨拶をする
- ・面接場所は相手の場所ですので、椅子に座る場合なども相手に合わせる
- ・話をする時は、適度に相手の目を見て話す
- ・質問されたら「はい」「いいえ」で終わることのないコミュニケーションを大切にする
- ・面接終わりや退室の際には、改めて挨拶をする
- ・努めて正しい言葉遣いを意識する
一部ではあるものの、これらすべてに細心の注意を払い1日を過ごすのは簡単なことではありません。特に面接の場では緊張していることもあり、忘れてしまうこともあるでしょう。
そのため、あらかじめ面接の練習をして最低限のマナーを習得しておくことで、当日余裕をもって臨めるためおすすめです。
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【面接前編】面接マナーの注意点一覧
まずは、面接前のマナーです。当日までに行っておくべきこと、当日必要な準備をしっかりと確認しておきましょう。
- ・面接当日までのポイント5選
- ・面接前の準備は「当日慌てないこと」が最大のマナー
上記2つの観点で解説します。
面接当日までのポイント5選
- ・企業情報や業界動向を事前にリサーチする
- ・面接の日時・場所・アクセス方法を前日までに確認する
- ・服装や持ち物は前日のうちに準備する
- ・応募書類(履歴書・職務経歴書)のコピーを持参する
- ・スマートフォンの電源はオフ or マナーモードに設定
面接当日に余裕をもって出発するためにも、応募企業に関する情報や自分が履歴書・職務経歴書に記載した内容はかならずおさらいしておきましょう。
当日の服装など身だしなみの確認は数日前までに確認し、買い足しや買い直しが必要であれば準備します。
会場に到着するまでにはスマートフォンは電源オフ、もしくはマナーモードに設定しておき、アラームなども鳴らないよう確認しましょう。
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面接前の準備は「当日慌てないこと」が最大のマナー
面接の準備は、当日慌てないことを目的として早めに準備しておきましょう。
もしも髪型を整えるのであれば、数日前よりも1週間程度前がおすすめです。当日のスーツや持ち物も、前日に不足に気づいて慌てることのないよう、しっかりと確認しておく必要があります。
企業によっては「服装や持ち物の指定は特にありません」と言われるケースもあるため、一般的なマナーとして準備するものを把握しておくことも大切です。
当日の面接会場までの経路も、公共交通機関の遅延も想定して複数の交通手段を検討しておくと安心です。
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【訪問・受付時編】面接マナーの注意点一覧
ここでは、面接会場に到着して受付をするまでのマナーについて解説します。
- ・訪問から受付までのポイント4選
- ・敷地に入った時点から面接は始まっている
それぞれ確認しましょう。
訪問から受付までのポイント4選
- ・面接10分前までには到着し、5分前に受付する
- ・受付では「本日〇時に面接の約束をしている○○と申します」と伝える
- ・私語や電話は控え、姿勢よく待機する
- ・荷物やコートはロビーで整えておく
面接時間の10分前までには企業に到着しているようにしましょう。
遅刻は厳禁ですが、早すぎるのもマナー違反です。5分前に受付できるよう調整しましょう。
到着前にスマートフォンはカバンにしまい、以後電話は控えます。カバンやコート類はだらしなく見えないよう整えて持ちます。
敷地に入った時点から面接は始まっている
企業の敷地内に入った時点で、立ち振る舞いを見られていることを意識しましょう。
エントランスでたまたますれ違った人が、その後の面接官や直属の上司かもしれません。早めに着いたからとスマートフォンを触っていたり、姿勢悪く座っている姿などは目につきやすいため、控えましょう。
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【入室・挨拶・着席編】面接マナーの注意点一覧
ここでは、入室・挨拶・着席までのマナーを解説します。
- ・入室・挨拶・着席までのポイント4選
- ・第一印象は最初の10秒で決まる
それぞれ確認しましょう。
入室・挨拶・着席までのポイント4選
- ・ドアを3回ノックし、許可が出たら入室する
- ・入室後はしっかり挨拶し、お辞儀をしてから着席
- ・「どうぞおかけください」と言われてから椅子に座る
- ・カバンは椅子の横か足元に置く
入室を促されたら、ドアを3回ノックしましょう。許可が出てから入室し、ドアの方を向いて閉めます。
その後面接官に向き直り、「○○と申します。 本日はよろしくお願いいたします。」 と目を見てはっきりと挨拶してお辞儀します。この時の角度は敬礼と呼ばれる30度が基本です。
着席を促されてから座り、カバンを置きましょう。
第一印象は最初の10秒で決まる
入室から着席の時間で、第一印象が決まるとされる10秒が経過します。明るくハキハキと、礼儀正しく振舞いましょう。
この時間の動作は人の目がある状態で繰り返し行うことをおすすめします。もっとも緊張しやすい時間であり、最初に失敗したと感じるとその後の受け答えにも影響するためです。
まずは1人で練習する場合は、動画などに撮影して動作や声の大きさ、表情などを確認する方法もあります。
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【面接中の言葉遣い編】面接マナーの注意点一覧
ここでは、面接中の言葉遣いのマナーを解説します。
- ・面接中の言葉遣いのポイント5選
- ・正しい言葉遣いと使ってしまいがちな言葉
- ・丁寧で誠実な印象を与えるには、内容だけでなく話し方も重要
それぞれ確認しましょう。
面接中の言葉遣いのポイント5選
- ・基本は敬語を使い、丁寧な口調を心がける
- ・「御社」「貴社」の使い分けに注意する
- ・相手の話は最後まで聞いてから答える
- ・話すスピードや声の大きさは適切に
- ・ネガティブな話題は言い換えて前向きに伝える
正しい言葉遣いは、堅い言葉遣いとは違います。言葉の意味を理解した上で、誤解が生じないコミュニケーションをとるための言葉遣いであり、それは敬語であり尊敬語であり丁寧語です。
誤解を生まないための心遣いとして、言葉選びに気を付けましょう。
使ってしまいがちな言葉と正しい言葉遣い
以下、使ってしまいがちな言葉と正しい言葉遣いの一例です。
【誤】自分、僕、あたし
【正】私(わたし、わたくし)
【誤】知っています
【正】存じ上げております(対人)存じております(対物)
【例】「弊社の〇〇事業は知っていますか?」「はい、存じております。」
【誤】行きます
【正】参ります
【誤】聞く
【正】伺う
【例】「配属先が〇〇になることは聞いていますか?」「はい、伺っております。」
【誤】大丈夫です
【正】問題ございません
【誤】じゃあ
【正】では、それでは
【誤】後で
【正】後ほど
【誤】言う
【正】おっしゃる
【例】「1次面接で〇〇さん何て言ってました?」「〇〇とおっしゃっていました。」
【誤】見る
【正】拝見する
【誤】了解です
【正】承知いたしました
アイスブレイクなどで緊張が少しほぐれると、つい日常的な言葉遣いをしてしまいがちです。
敬語を使おうとするあまり不自然な言い回しになってしまうことのないよう、基本的なマナーをおさえておき、失礼に当たる言葉遣いを避けましょう。
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【退室~帰宅編】面接マナーの注意点一覧
面接が終わったからと言って、まだ気を抜くことはできません。
退室から帰宅までのマナーもしっかりと心得ておきましょう。
- ・退室から帰宅までのポイント4選
- ・好印象を残すには、退室後の所作も大切
以下、それぞれ解説します。
退室から帰宅までのポイント4選
- ・面接終了時は「本日は貴重なお時間をありがとうございました」とお礼を伝える
- ・退室時もドアの前で一礼し、静かにドアを閉める
- ・エレベーターや建物内では私語を慎む
- ・自宅に戻ったらすぐにお礼メールを送る(希望職種や状況に応じて)
「本日の面接は終了です」と告げられたら、座ったまま一度「本日は貴重なお時間をありがとうございました」とお礼を述べます。面接の内容によって「〇〇に大変魅力を感じました」「入社後のイメージが湧き、非常に勉強になりました」などの一言を加えるのも入社意欲が伝わりやすくおすすめです。
その後立ち上がり、椅子の左側に立って「失礼いたします」と挨拶をしましょう。その際のお辞儀は最敬礼と呼ばれる45度です。
部屋を出てからも、敷地内では電話や私語は慎みましょう。最寄り駅までの道中でも、面接を受けた企業の社員がいるかもしれません。気軽に電話などで面接内容を話すことは控えましょう。
面接後のお礼メールは必須ではありません。面接の内容や状況によって判断するのがおすすめです。
【あわせて読みたい】面接後のお礼メールを送るならこちら⇓
好印象を残すには、退室後の所作も大切
最後までよい印象を残すには、退室時・退室後の所作も大切です。
企業を出た瞬間まで気を抜かず、丁寧な姿勢を心がけましょう。
特に選考が進んでいる場合は、お礼メールが評価につながることもあります。必要に応じて送るようにしましょう。
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面接官が見ているポイントまとめ
ここまで面接のマナーについて解説しましたが、面接官側の視点で注目しているポイントを5つに絞って解説します。
- 第一印象(清潔感・表情・声のトーン)
- 話し方・受け答えの姿勢
- 転職理由・志望動機の一貫性
- 一緒に働くイメージが持てるか
- 質問内容や反応から見える熱意
面接官は、あらかじめ応募書類から候補者のスキルに関する情報を得ています。そのうえで、面接で確認したいのは人柄と考える企業も多いでしょう。
表情や話し方から、入社意欲や社風に馴染める人物像かどうかが見られています。
また、転職理由や志望動機が一貫していて、自社への理解が深いことがわかれば入社意欲の高さも感じられるでしょう。
実際に、受け答えがうまくいかなかったと感じても採用に至るケースもあります。最低限のマナーや言葉遣いは大切ですが、入社したいという熱意を伝えること、またそのための準備も転職には欠かせません。
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面接のマナーはプロとの練習で習得しよう!
面接のマナーは覚えるべき項目が多すぎて、気が重いと感じるかもしれません。
実際は、文字で覚えるよりも動いてみることで習得しやすいこともあるため、ぜひプロの転職エージェントとの面接練習をご活用ください。
「面接対策をブラッシュアップして志望度の高い企業の内定を獲得したい」
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