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【フィットネス×IT】有名企業5社を紹介!市場の動向や最先端の事例は?

フィットネス×IT領域でもITベンダーだけでなく、フィットネス業界の有名企業がIT活用するケースが少なくありません。本記事では、フィットネス×ITで事業を促進している有名企業の紹介とその取り組みについて解説します。

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フィットネス業界の市場規模

 

 

フィットネス市場は成長傾向にあります。

2020年は3,200億円だった市場規模は2021年は4,130億円となり、前年比+29.1%という結果です。

2011年から2019年までの8年連続プラス成長と過去最高の市場規模4,900億円でしたが、2020年はコロナ禍で大幅にマイナスとなりました。

2021年は、通常に近い生活に戻りつつあったため、コロナ前の水準の8割近くまで回復しています。

回復した理由としては、総合業態が大幅に減少し、24時間セルフ業態とパーソナル業態が増加したことや、スイミングスクール、オンライン・物販などが売上に占める割合が増加したことです

 

また、健康志向が強く金銭面で余裕のあるシニア世代の間に、健康に投資するという考えが広まっているのも大きな理由です。

 

(参考:FitnessBusiness『フィットネス市場、8年連続成長初期と同水準まで回復』)

 

オンラインフィットネスサービスの成長

 

フィットネス業界の市場規模拡大には、オンラインフィットネスサービス運営の成長も大きく関係しています。

ユーザーは、ジムに通う必要なく自宅でオンラインフィットネスレッスンを受けることができるというサービスです。

筋トレやダイエットなど、各社が目的別のコンテンツを公開しています。

オンライントレーニングは、ユーザーにとって周囲の目を気にせず24時間好きな時間に自宅でトレーニングできる、移動が必要ない、店舗型より低料金で利用可能などのメリットがあります。

 

フィットネス×IT事例

 

フィットネス動画サイト

「ホームフィットネス24」は日本最大級のフィットネス動画サイトです。手軽な無料動画や月額制のサービスで運営されています。

ヨガ、エアロビクス、筋トレ、本格的なダンスレッスンなどジャンル別で1000本以上の動画が公開・更新中です。

 

月額制フィットネスアプリ

フィットネスアプリも多数リリースされています。人気アプリは「SOELU」「LEANBODY」「FYSTA 」で、1ヶ月数百円から2000円程度と利用しやすさが大きな魅力です。

上述したホームフィットネス24は月額550円または一括6,600円で利用可能です。

 

ジム用アプリ

ジム用アプリは、トレーニングや体重変動などの記録のほか、タイマー機能などでインターバルを管理するといったより効果的なボディメイクにも活用できます。

アプリについては後ほど企業の事例でも詳しく解説します。

 

アフターコロナがフィットネス業界に与える影響

 

ウェイトリフティング,フィットネス,ジム

 

今後は新型コロナウイルスの感染拡大、アフターコロナの社会がフィットネス業界にどのような影響を与えるのか、注目が必要です。

 

自粛要請による経営悪化

 

新型コロナウイルスの感染拡大による自粛要請は、中小規模の企業・事業所にとって大きな打撃でした。

フィットネス業界も例外ではなく、ジムの一時休業や人数制限による売上の減少が予想されていました。

また、定期的な流行を見据え感染予防を目的とした設備投資も必要になるため、経営悪化に陥る事業者が増加する見通しとされていたのです。

 

健康志向上昇によるビジネスチャンスの可能性

 

新型コロナウイルスの登場によるパラダイムシフトが、フィットネス業界にとって有利に働く可能性もあります。

感染拡大により様々な健康被害が報告されたことで、社会的に健康志向がより高まったからです。

特に「菌・ウイルス予防」「免疫力維持」を目的とした商品・サービスは業績好調です。

例えば、2020年4月、日本が緊急事態宣言を発動した月はヨーグルトの売上が軒並み好調でした。

メーカーによっては、20%を超える売上増が報告されています。

病気になりにくい体づくりに対するニーズの高まりが背景にあり、フィットネス業界にとってはチャンスでもあります。

さらに、これまで一般的だったトレーニングジムでの健康づくりが、難しくなる可能性もあります。

自宅でできる健康管理サービスの提供など、フィットネス×IT分野でビジネスチャンスの鉱脈を探す価値は十分にあるでしょう。

 

人材不足の加速

 

フィットネス業界全体は拡大する一方で、深刻な人材不足が課題となっています。

原因は、利用者の増加率に対して指導者の供給が追い付いていないことです。

これにはインストラクターやトレーナーの教育機関が不足していることが一因として考えられます。

利用者が増加しているとは言え、実は欧米諸国に比べると利用率が低いともされており、今後さらに健康志向が加速しフィットネスが身近になることで人材不足の解決は急務と言えます。

こういったフィットネス業界が抱える課題解決に貢献するのがIT技術なのです。

 

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フィットネス×ITの有名企業①株式会社Gunosy

 

携帯電話,スマートフォン,アプリ

 

株式会社Gunosyは元々、情報キュレーションサービスを提供する会社です。

日々のニュースを提供する「ニュースパス」や女性向け情報キュレーションサイト「LUCRA(ルクラ)」などを運営しています。

 

株式会社Gunosyのフィットネス×IT

 

株式会社Gunosyのフィットネス×ITは、エンタメや国内外のニュースを配信する情報キュレーションサイト「グノシー」です。

グノシーが提供するコンテンツの中には、筋トレ、フィットネスノウハウに関するお役立ちコンテンツも充実しています。

 

ユーザーに記事をレコメンドするメカニズム

 

配信されるニュースは、独自のアルゴリズムに則って分析・評価し、決定されます。

まず、関連性の高い記事同士がアクセスしやすいよう近距離に配置されます。

次にユーザーがこれまでにクリックした記事の傾向と興味の方向性を分析し、セグメンティングします。

それに対して、記事の質・流行・ニュース性といった基準に沿い、ユーザーが喜びそうな記事をレコメンドする仕組みです。

Googleの検索エンジンのように、クローラーや数式を使っている点が特徴です。

 

【GeeklyReview】Gunosyの口コミを見る

 

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フィットネス×ITの有名企業②株式会社Sun Asterisk

 

コンピューター,2台のパソコン, パソコン技術

 

株式会社Sun Asteriskとは、事業支援ソフトウェアの開発を行うITベンダーです。

 

株式会社Sun Asteriskのフィットネス×IT

 

レジャー系コンテンツ配信アプリや、BtoBプラットフォームの開発実績が豊富な企業です。

もちろん、ウェルネス・フィットネス関連プラットフォームの開発実績もあります。

BtoB健康コンサルティングサービスを提供するクライアント向けのプラットフォームで、AIで組織単位の健康診断ができるツールです。

 

業務提携でAIを使ったフィットネス×ITを加速

 

株式会社Sun Asteriskは、2019年4月にウェルネスプラットフォーム開発のノウハウを持つVIE STYLE株式会社と業務提携を発表しました。

両者は、以下の3点に共同で取り組むとしています。

 

・脳波データを活用した健康ウェルネスツールの研究開発

・心拍数、呼吸状態に関するデータを活用したフィットネステクノロジーの共同開発

・開発したウェルネスツールのデータ分析ができる神経科学分野のスペシャリスト育成

 

VIE STYLE株式会社は、身体データをAI(人工知能)で解析し快適なコンテンツ提供を図るプラットフォームの開発ノウハウを有しています。

脳波データ、心拍数、呼吸状態といったパーソナルデータは、これまでにもフィットネスITツールで活用されてきたデータです。

高い技術を持った2社による業務提携・共同開発により、これまでにないウェルネス・フィットネスサービスのイノベーションが期待できます。

 

【GeeklyReview】Sun Asteriskの口コミを見る

 

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フィットネス×ITの有名企業③株式会社lime

 

検索,検索エンジン,オンにする

 

株式会社limeは、パーソナルトレーニングジムの運営からスタートし、様々なフィットネス事業を展開しています。

 

株式会社limeのフィットネス×IT

 

株式会社limeは、パーソナルトレーニングジムを探している人向けのメディアとパーソナルトレーナーになりたい人向けのメディアを運営しています。

ジムを探している人向けのメディアは、全国のパーソナルトレーニングジムを検索できるサイト「ヤセラボ」です。

ジムの体験レポートや、地域ごとのおすすめトレーニングジムまとめ記事などのコンテンツを提供しています。

パーソナルトレーニングジムの需要を促進する、フィットネス系コンテンツが充実しているのが魅力です。

また、パーソナルトレーナーに特化した求人マッチングサイト「ヤセラボプロ」の運営も注目されています。

全国のパーソナルトレーニングジム求人情報を紹介、現役のパーソナルトレーナーが転職エージェントのように就職をサポートするメディアです。

需要を促進するメディア運営供給を促進するメディア運営を両立し、フィットネス業界の市場拡大を図る狙いです。

 

プロが運営するバリュー

 

株式会社limeがフィットネス系メディアを運営する強みは、パーソナルトレーナー自身が発信するオウンドメディアであることです。

株式会社limeは様々なフィットネス系事業を展開しています。

 

・パーソナルトレーニングジム運営

・パーソナルトレーナー育成スクール運営

・パーソナルトレーニングジムのスタートアップコンサルティング

 

「ヤセラボ」「ヤセラボプロ」は、業界トレンドに合わせたコンテンツ発信という点で優位性のあるメディアです。

さらに、オウンドメディア運営やSEOの観点から見ても、情報の正確性・信頼性は、大切な要素の1つ。

パーソナルトレーナーが発信している信頼性の高いメディアという点に、「ヤセラボ」「ヤセラボプロ」の付加価値が生まれています。

 

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フィットネス×ITの有名企業④株式会社BeatFit

 

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株式会社BeatFitは、ヘルスケア・フィットネス領域のテクノロジー開発を専門領域とするITベンチャーです。

 

株式会社BeatFitのフィットネス×IT

 

株式会社BeatFitは、音声ガイドを提供するフィットネスアプリ「BeatFit」をリリースしています。

BeatFitで配信されるコンテンツは500以上のクラスが用意されていて、音声コンテンツがメインです。

トレーニングジムで使用するBtoBアプリとしても利用可能な、懐の深いアプリをリリースしています。

 

定量化できない要素に注目したアプリ

 

フィットネスアプリ「BeatFit」の特徴は、ユーザーのモチベーションに気を配っている点です。

フィットネス・ダイエットは、継続するためのモチベーションがトレーニング効率を左右します。

メンタルの部分はテクノロジー領域でのソリューションが難しく、フィットネス分野のITツールが中々普及しない要因でもあります。

BeatFitはそのハードルを乗り越えるため、様々な仕掛けが用意されています。

例えば、音声ガイドを担当するインストラクターに、メディア出演経験・知名度のあるプロフェッショナルを採用、ブランド価値を高めています。

さらに、トレーニングの種類にあわせたBGMを組み合わせ、音楽の力を借りてパフォーマンス効率アップを図っています。

作曲スキルを持った人材のリクルーティングも行い、定量化が難しいUX向上に取り組んでいるのが株式会社BeatFitの特徴です。

 

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フィットネス×ITの有名企業⑤コナミスポーツクラブ

 

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コナミスポーツクラブは日本だけでなく、世界でもトップクラスのパーソナルトレーニングジムです。

 

コナミスポーツクラブのフィットネス×IT

 

コナミスポーツクラブのIT活用は、IoT健康管理システム「e-エグザス」が挙げられます。

ロッカーの個人認証、その日のコンディション計測をICタグに記録し、運動履歴のログをデータベース管理しています。

 

ダイエット・フィットネスは、日々記録することで効率アップするノウハウがあります。

しかし毎日記録する作業を面倒と感じるユーザーは多く、継続的な利用を阻むハードルともなっていました。

コナミスポーツクラブでは、ITでその問題を解決しています。

ジムでの運動前と後の内臓脂肪量や、筋肉量変化、時間ごとの変化をログに残し、継続的な利用を促しやすくしています。

 

ITに強い土壌

 

コナミスポーツクラブのIT活用の特徴は、開発・運営・保守を自社内で完結させているということです。

フィットネスマシンからシステムまで自社開発し、データセンターもコナミグループ内で運営しています。

コナミスポーツクラブがITベンダーに頼らずフィットネス領域のネットワークを構築できた理由は、そもそもITに強い土壌があったからです。

 

コナミのスタートは1970年代、アーケードゲーム機の開発からです。

スポーツ・アクション・シミュレーションゲームで、コナミ発の誰もが知っているタイトルがある老舗ゲームメーカーとして知られています。

 

今でもオンラインゲームの分野でロングセラータイトルをリリースし続けていて、グループとしてIT領域に参入しやすい土壌があります。

フィットネス領域でのIT活用も、医療・介護分野との連携がスタートアップしていて、フィットネス×ITの動きに注目すべき企業の1つです。

 

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フィットネス業界の企業がIT活用で期待できる効果

 

 

フィットネス×IT企業の各サービスをご紹介してきましたが、ITを活用することで様々な効果をもたらし経営戦略にも繋げることが可能になります。

フィットネス業界の企業がITを活用することで期待できる効果にはどのようなものがあるのか、詳しく解説していきます。

 

ジム以外での健康管理・適切な提案が可能になる

 

IT技術を活用して運動量や心拍数、体脂肪の測定が可能になるため、健康管理をするうえでの面倒な計測作業、行動管理の負担を減らし正確なデータを扱えるようになります。

 

また、ジムにいる中では管理ができていても、ジムにいない間の健康管理は難しいという方も多いでしょう。

健康管理においては、特にジムに行くのが週に1回、月に2.3回という方はジム以外での日々の生活行動が重要になってきます。

そこで、ITの活用により日々の歩数や運動量、消費カロリーの計測が可能になることで、ジムに通う回数が少ない方にも個人個人に合わせた適切な運動プランが提案できるようになるのです。

 

モチベーション持続に繋がる

 

ダイエットやトレーニングにおいて、最も重要になるのは継続するということです。

そして、継続するためのモチベーションを維持するということは1番の課題でもあります。

 

日々の行動や成果を数字ベースで可視化することで、人は自分の行動を客観的に振り返り意識と行動を変えることができます。

自分の行動記録だけでなく、アプリなどでフィットネスに関する情報が日常に入ってくるだけでも意識向上に繋がるでしょう。

 

 

フィットネス×ITの分野に興味を持ったら転職のプロに相談しよう

 

ランニング,走者,影

 

フィットネス×IT分野のサービスは、多くの伸びしろがあります。

社会情勢の影響もあり、健康寿命を延ばす取り組み病気になりにくい体づくりへの関心が高まっているからです。

肥満リスクや運動をはじめとする生活習慣を改善するソリューションが求められていて、特にニーズが高いのが次の4つです。

 

・健康状態確認

・トレーニングメニューの提案

・最大効率を得られるトレーニング

・効果測定

 

いずれもITを活用したソリューションを提供できる可能性が高く、すでにサービス化され市場にリリースされているケースも少なくありません。

有名企業だけでなく、今後スタートアップするITベンチャーから革新的なサービスが生まれる可能性もあります。

IT業界への転職において目が離せない領域の1つです。

 

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この記事の監修者

【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平

5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。

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