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御社と貴社の違いは?メールでの使い分けやビジネスマナーを例文で解説!

この記事では、御社と貴社について解説します。御社と貴社はいずれも相手企業を指す言葉ですが、話し言葉と書き言葉で使い分けが必要です。特に採用面接やビジネスメールにおける正しい使い方のマナーや、間違えた時の対処法もしっかりおさえておきましょう。

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御社と貴社の違いは話し言葉か書き言葉か

 

御社 貴社 メール

 

「御社」と「貴社」はいずれも相手企業を指す言葉ですが、両者には話し言葉と書き言葉という違いがあります。

御社は話し言葉として、対面や電話で直接会話する際に相手企業を指すために用います。一方、貴社は書き言葉としてメールなどの文章で相手企業を指すための言葉です。

転職では、履歴書や職務経歴書といった応募書類に記載するのは貴社で、面接では御社を用いるという違いに注意が必要です。

 

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貴社を使ったメール例文

 

御社 貴社 メール

 

書き言葉の「貴社」は、メールで相手企業を指す際にも使用します。例えば次のようなケースが該当します。

 

  • ・【転職活動】応募・問い合わせ
  • ・【ビジネス】営業・依頼

 

転職活動で貴社を用いる際の例文と、ビジネスシーンで用いる際の例文をそれぞれ解説します。

 

【転職活動】応募・問い合わせ

 

【求人への応募】

私は貴社の持つ医療機器に活用されている独自のAI技術に魅力を感じ、応募させていただくにあたりデータベーススペシャリストの資格を取得いたしました。
これまでの経験を活かし、IT営業業務の経験や人脈、貴社のチームの一員として成果を上げたいと考えております。

 

【問い合わせ】

貴社の公式ホームページで技術研究開発職の募集を拝見して連絡いたしました。
未経験者でも採用のご予定はありますでしょうか。またその場合、研修期間の有無もあわせてご教示いただけますと幸いです。

 

このように、応募や問い合わせのメールでは貴社を用います。

メールの最後に記載する結びの言葉も、「末筆ながら貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。」のように貴社を用いるのが一般的なマナーです。

 

【ビジネス】営業・依頼

 

弊社では、〇〇というクラウド型ノートアプリを提供しております。〇〇を導入していただくことで、
貴社の業務効率を大幅の向上が期待できます。ぜひとも一度貴社へお伺いし、当社の製品をご案内させていただきたく存じます。

 

弊社で行われる社内ナレッジの一元化プロジェクトにおいて、AIの活用に長けた貴社のご協力をお願いしたくご連絡いたしました。

 

このたびは弊社新規プロジェクトにご協力いただきまして誠にありがとうございます。つきましては、貴社に発注した製品の納期について再度確認させていただきたく存じます。

 

ビジネスメール全般において、相手企業を指す言葉は貴社です。

一方、自分が所属する会社を指す言葉は「弊社」が一般的です。「当社」も自社を指す言葉として用いられますが、丁寧語であり、対等な立場で使用する方が適切とされます。

そのため、ビジネスにおいては弊社が最適だと覚えておきましょう。

 

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御社を使う場面と会話例

 

御社 貴社 メール

 

転職活動では、履歴書や職務経歴書、その他の書類では貴社を用いますが、面接など対面の場合や電話では相手企業を指す言葉は御社です。

ビジネスシーンでも同様に、対面や電話では御社を用いましょう。

 

  • ・【転職活動】面接
  • ・【ビジネス】電話対応
  • ・【ビジネス】商談・打合せ

 

以下、それぞれのシーン別に例文をご紹介します。

 

【転職活動】面接

 

【例文1】

もし内定をいただけましたら、現職で培った3Dイラストレーターの経験を活かしながら、一日も早く御社のゲーム開発事業に貢献できるよう、クリエイターとして最大限に務める所存です。
御社は私の強みを最大限に活かせる環境だと強く感じております。

 

【例文2】

ぜひ御社のITテクノロジー部門でエンジニアとして関わり、積極的に貢献したいという気持ちが強く応募いたしました。
御社の事業の中でも、特に成長著しいITテクノロジー部門において、その方針に強く共感する部分があります。

 

【例文3】

私は現職でIT営業を担当しており、エンジニア未経験ではありますが、いずれはITエンジニアへキャリアチェンジをしたいと考え、IoTシステム技術検定の基礎レベルを取得しました。現在は中級の受験に向けて勉強中です。
御社が特に注力しているIoTテクノロジーの開発において即戦力として活躍できるよう、入社後も自己研鑽に励みます。

 

転職面接では、転職理由や志望動機などさまざまな場面で相手企業の話題に触れるでしょう。その際、応募書類に記載した内容をそのまま暗記していると貴社と言い間違ってしまいがちです。

落ち着いて自分の言葉で話せるように練習しておくとともに、御社という言葉に言い慣れておきましょう。

 

【あわせて読みたい】面接マナーについて詳しくはこちら⇓

 

【ビジネス】電話対応

 

【アポイント確認の電話】

お忙しいところ恐れ入ります。私、株式会社○○の△△と申します。先日ご案内させていただきました件でご連絡いたしました。御社ご担当者様とのお打ち合わせについて、日程のご確認をさせていただければと思います。

 

【問い合わせ対応の電話】

お電話ありがとうございます。○○株式会社の△△でございます。御社よりいただいたお問い合わせ内容につきまして、担当より折り返しご連絡させていただく予定でございます。今しばらくお待ちいただけますでしょうか。

 

【謝罪+今後の対応説明】

この度は、弊社の不手際により御社にご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。現在、原因を調査のうえ、再発防止に努めております。今後は御社にご不安を与えることのないよう、迅速かつ丁寧な対応を徹底してまいります。

 

電話対応では、相手企業については御社で統一しましょう。

まお、自社についてはメールと同様に弊社を用いるのが一般的です。社外向けの謙譲語として、自分の会社を指す場合は弊社で統一するという認識で問題ありません。

 

【ビジネス】商談・打合せ

 

【商談日時の打診(初回連絡)】

お世話になっております。株式会社○○の△△と申します。御社のご担当者様との商談について、ご都合のよろしい日程をいくつかお伺いできればと思い、お電話差し上げました。10分ほどお話させていただけますでしょうか。

 

【打ち合わせ内容の確認(事前連絡)】

いつも大変お世話になっております。明日の打ち合わせに関してご連絡いたしました。御社よりご提示いただいた議題をもとに、当日は資料を準備のうえお伺いしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

【打ち合わせ後のお礼とフォロー】

本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。御社のご意向を伺え、大変有意義な打ち合わせとなりました。先ほどご提案いただいた内容については社内で精査のうえ、改めてご連絡差し上げます。

 

電話では、御社以外の言葉も敬語のレベルを揃えることで、より洗練された印象になります。

相手企業への敬意を保ちつつ、自然な表現を心がけましょう。

 

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御社と貴社を使う時の注意点

 

御社 貴社 メール

 

御社は電話や対面で使用する話し言葉、貴社はメールや書面で使用する書き言葉です。この基本マナーに加えて、覚えておきたい注意点は次の3つです。

 

  • ・一般企業ではない場合は言い方が違う
  • ・二重敬語にならないようにする
  • ・混同しやすい言葉に注意する

 

以下、それぞれ解説します。

 

一般企業ではない場合は言い方が違う

 

相手が一般企業ではない場合、御社や貴社以外の言い方をする場合があります。

転職活動や、営業、問い合わせでは、相手がどの分類に該当するか確認してから正しい言葉を用いるようにしましょう。

以下は一般企業以外の言い方の例です。それぞれ話し言葉と書き言葉をご紹介します。

 

種類 話し言葉 書き言葉
銀行  御行(おんこう)  貴行(きこう)
信用金庫  御庫(おんこ)  貴庫(きこ)
学校法人  御校(おんこう)  貴校(きこう)
病院  御院(おんいん)  貴院(きいん)
官公庁  御省(おんしょう)
 御庁(おんちょう)
 貴省(きしょう)
 貴庁(きちょう)

 

これらの話し言葉、書き言葉は一般に浸透していないため、転職活動以外では「〇〇信用金庫様」「〇〇区役所」などとしても問題ない場合が多いでしょう。

ただし、一般企業以外にも上記のようなマナーがあることは知っておくと安心です。

 

二重敬語にならないようにする

 

御社や貴社は敬称・敬語であり、「様」は付けません。御社様や貴社様と記述すると二重敬語になってしまうためです。

また、「○○部長様」といった役職名に「様」をつける表現も二重敬語です。役職名が敬称の役割を既に担っているため、「様」は必要ありません。

敬語は相手を敬う表現ではありますが、不必要に重ねることでかえって相手に失礼になってしまうため、注意しましょう。

 

混同しやすい言葉に注意する

 

御社、貴社の他には自社を表す当社や弊社も混同しやすい言葉として注意が必要でしょう。

以下、改めてそれぞれの使い方を整理します。

 

言葉の例 使い方
御社  相手企業に対し、相手企業を指す話し言葉
貴社  相手企業に対し、相手企業を指す書き言葉
弊社  対等な相手に対し、自社を指す言葉
当社  相手を立てる目的で、自社を指す言葉

 

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御社や貴社を間違えた時の対処法

 

御社 貴社 メール

 

緊急の連絡の場合や面接で緊張している場合、使い方を間違えてしまうこともあるかもしれません。

ここでは、転職活動やビジネスシーンで御社や貴社の使い方を間違えてしまった場合の対処法を解説します。

 

  • ・面接で御社を間違えた場合
  • ・メールで貴社を間違えた時

 

いざという時の対処法も把握しておきましょう。

 

面接で御社を間違えた場合

 

面接では、緊張する場面も多く言い間違えてしまうこともあるかもしれません。

もしも面接で御社と言うところを貴社と言い間違えてしまったことに気づいたら、その場で速やかに「失礼いたしました」と告げ、「御社」と正しい表現に訂正して言い直しましょう。

焦ってしまうかもしれませんが、理由などを付け加える必要はありません。言い間違えたことがそのまま不採用の理由になることはないでしょう。

慌てずに言い直したら、その後は間違えないよう注意することが大切です。

 

メールで貴社を間違えた時

 

メールで御社と送ってしまった場合は、訂正メールを送る必要はないとされています。

御社や貴社という言葉を用いる目的が相手企業への敬意を示すことであり、貴社とするところを御社と記載したからといって失礼にはあたらないためです。機会があれば、端的に謝罪と訂正を伝えられるとよいでしょう。

メールでは、こういった基本的なミスがないよう、あらかじめ十分に確認しておくことが大切です。

ただし、履歴書や職務経歴書など書類で書き損じた場合は破棄して書き直しましょう。

応募や履歴書・職務経歴書の作成、面接対策などは、プロへの相談がおすすめです。

 

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【あわせて読みたい】第一志望の企業への転職に成功した事例はこちら⇓

 

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まとめ

 

 

転職活動やビジネスシーンでは、時間に追われていたり緊張で表現を間違えてしまうこともあるかもしれません。

事前にしっかりと準備しておくこと、相手への敬意を示す気持ちや方法を確認しておくことを前提として、もしも間違えてしまっても冷静に対処しましょう。

転職活動においては、事前準備や緊張への対策としても転職エージェントの活用がおすすめです。

 

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この記事の監修者

【国家資格保有】キャリアアドバイザー 小峰涼平

5年間インフラエンジニアとして新規顧客提案や既存顧客への提案〜運用保守業務を経験。業務を行う中で人材業界へ興味を持ち、22年1月国家資格キャリアコンサルタントを取得。現在、資格を活かしキャリアアドバイザーとしてエンジニアの転職支援を行っております。

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