
AI時代のエンジニアの武器とは? playgroundで見つけた新しい挑戦の場
ギークリーの転職支援サービスを利用して転職された方へインタビューを実施し、転職活動の体験談をお届けする本企画。第31回は「自分が本当にやりたい仕事を見つけたい」と考え、playground株式会社に転職された下村さんにお話を伺いました。下村さんがplayground株式会社に入社を決めた理由や、仕事のやりがいなどを掲載しています。ぜひご覧ください。
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目次
20代 開発エンジニア、PjM、PdM補佐
東京大学工学部を卒業後、自治体向けのDX事業を行う企業においてバックエンド、フロントエンド両面の開発およびPMとしての経験を積む。2025年にplayground株式会社へ入社後は設計・リリースまでを一貫して担うなど、分業制を廃して「一人で全てのプロダクト開発プロセスを一貫して担当する」というAX時代のエンジニア像を体現している。
技術者・PMとして経験を積み、さらなるステップアップを目指して転職活動を開始
―まずはこれまでのキャリアについてお聞かせください。
下村さん:前職はデジタル身分証アプリや、法人・自治体向けのデジタルプラットフォームを開発・提供するスタートアップ企業に勤めていました。同社に入社した当時はまだ大学院生でして、学業と並行しながら仕事を始めたのがキャリアのスタートになります。
もともと大学では学部の頃から一貫して情報科学の研究に没頭しており、その縁もあって大学院生の頃からアルバイトやインターンという形でエンジニアとして参画していました。そこで1年半から2年ほど経験を積んだ後、正社員としてのオファーをいただいたことを機に、そのまま正式に入社を決めたという経緯があります。
前職ではインターン時代は一貫してソフトウェアエンジニアとして開発に携わっていましたが、正社員登用後は役割を変え、プロジェクトマネージャーの道へと進みました。
前職の事業内容は、地方自治体や官公庁などの行政向けにSaaS形式でシステムを提供するというものです。具体的には、職員が利用するソフトを単に提供するのではなく、最終的に市民や住民の方々へ展開される行政サービスのパッケージを各自治体に提供するという業務でした。
―転職を考えるようになった背景を教えてください。
下村さん:仕事に対するモチベーションが下がってしまったことが大きいですね。前職でPM業務を約2年経験しましたが、そのなかで成長の鈍化を感じていました。同じ仕事をしている感覚がだんだん強くなり、「あぁ、いつものパターンね」という気持ちになって少し飽きてしまったというか。
流石にこのままだとまずいなと感じて、新しいことに挑戦してさらなるステップアップをしようと思い、転職活動を始めました。
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一番の軸は、「本当にやりたい仕事」を見つけること
―今回の転職活動で大切にされていた軸は何でしたか?
下村さん:一番大切にしていた軸は、やはり仕事へのモチベーションですね。仕事に限った話ではありませんが、趣味でも何でも大抵の場合モチベーション次第だと思っています。モチベーションさえきちんと保つことができれば、そこに対して自然と努力を重ねることができますし、それに応じて自ずと成長するものですよね。
逆に言えば、モチベーションが欠けてしまうと、そもそも仕事を頑張ろうという意欲も、努力しようという気持ちも全く湧いてこなくなってしまいます。それだけは一番避けたかったので、自分が本当に心の底から「やりたい」と思える仕事を探すことを、何よりも重視していました。
―転職活動においてどのようなことを不安に感じられましたか?また、それをどのように乗り越えましたか?
下村さん:転職活動を始めるにあたって、明確に不安だったことが1つありました。前職では大学院時代にずっと続けていたインターンやアルバイトから直接オファーをいただいた形だったため、特に試験を受けることもなくそのまま入社しました。
そのため、実は今までまともな就職活動というものを経験したことがありませんでした。
今回の転職活動が私にとって実質的に初めての就職活動だったので、履歴書を作成したり、これまでの自分の経歴を棚卸しして言語化したり、あるいは面接に臨んだりといったことのすべてが初めての経験でした。「一般的な就職活動の作法として、何が正解なのだろうか」という基本の部分すら全くわからない状態だったので、そうした自分の知識不足や経験不足に対しては、非常に漠然とした大きな不安を抱いていましたね。
そういった経緯があり初めてのことばかりで不安でしたが、ギークリーのキャリアアドバイザーとの対話を通じて不安を乗り越えることができました。 面談などでお話しする中で優しくサポートしていただいたことが大きかったです。
もちろん、受ける会社や業種によっても求められる温度感は変わってくるとは思いますが、「こういった企業ではここを重視している」といった具体的な企業情報を細かく教えてくださいました。 そうした手厚い相談に乗っていただいたおかげで、不安を解消しながら進めることができました。
―初めての転職ということで慣れないことも多かったかと思います。転職活動で得られた気づきや考えの変化はありましたか?
下村さん:実際に転職活動をスタートして何社かの書類選考や面接を進めていくうちに、少しずつ自分自身の意識が変わっていくのを感じました。やはり面接も3回ほど経験すると徐々に慣れてくるもので、企業側が私のどういうところを見ていて、何を気にしているのかが分かるようになりました。
自分をどう見せるべきか考えたり、大事な部分は正直に伝えることで企業とのマッチ度をしっかり判断しようと思っていましたね。入社した後に「思っていたのと違う」とお互いの認識に齟齬が出てハレーションが起きてしまうのが、双方にとって一番良くないことですから。
また、活動を継続する中で自分の中の軸もより鮮明になりました。転職活動を始めた当初から持っていた必須条件に加えて、次第に「これがあったら嬉しい」というプラスアルファの要素、いわゆるnice-to-haveな部分も見えてきたんです。自分はどんなことを重要視し、どこに重きを置いて働きたいのかが、多くの企業様と接する中で段々と自分の中でもはっきり整理されていきました。
―playground株式会社に応募しようと思ったきっかけと入社を決意した理由を教えてください。
下村さん:きっかけ、そして入社を決めた理由は、大きく分けて3つあります。
まず1つ目は、自分のこれまでのスキルやノウハウを存分に活かせる環境だったことです。
私の前職では、自治体向けにSaaSとしてシステムを提供し、その先にいる市民の方々が行政サービスとして利用するという、いわゆる『BtoGtoC』のビジネスモデルに携わっていました。playgroundが展開している電子チケットサービスも、興行主の方々を通じてエンドユーザーである来場客にチケットやイベントを届けるという構造になっており、商流の形が前職と非常に似ているんです。このビジネスモデルの類似性に強い親和性を感じたのが、最初の大きなきっかけでした。
2つ目は、技術的な側面です。私は転職活動の中で多くの企業を検討してきましたが、中にはレガシーな技術を使い続けている現場も少なくありませんでした。そうした中でplaygroundが採用している技術スタックは非常にモダンで、かつ私がこれまで培ってきた技術との親和性も非常に高かったんです。エンジニアとして参画した際、すぐに現場に馴染んでバリューを発揮できるイメージが明確に持てたことが、応募しようと思ったきっかけです。
3つ目は社員の方の人柄で、入社を決めたのはこの部分が一番大きかったです。選考の過程で、非常にありがたいことにCxO陣全員と面接をする機会をいただいたのですが、そこで皆さんが考えていることをざっくばらんに伺うことができ、直感的にここはすごく働きやすそうだと感じました。
もう少し具体的なお話をすると、私の前職も行政向けにSaaSを提供してはいたのですが、実態は自治体ごとの要望に合わせた個別改修やカスタマイズが中心で、いわば『なんちゃってSaaS』のようなSIerに近い動きをしていました。その点について会社の代表とプロダクト責任者を兼任している伊藤に「SIerではなく、本当の意味での自社サービスを追求したい」という思いを伝えたところ、非常に深い共感を得られたんです。
playground自体も創業期には同じような生みの苦しみを経験しており、それを乗り越えてようやく今の『MOALA』という純粋に自分たちが考える未来を追求できる自社プロダクトとしての形に辿り着いたという背景がありました。ビジネス的な制約から理想通りにいかない現実もありつつ、それでも「本当はこうしていきたい」というプロダクトに対する熱い思いに強く共感しましたね。トップの方々がこうした確固たる考えを持っている環境で働けるのはエンジニアとして非常に幸せなことだと思い、入社を決意しました。
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エンジニアの視点を持って並走してくれるギークリーのサポート
―今回の転職活動でギークリーを利用した背景、担当アドバイザーのサポートについて感想を教えてください。
下村さん:転職活動を始めるにあたって転職エージェントを色々と調べたのですが、数ある中でもIT業界に強いという点で非常に評判が良かったギークリーにお願いすることに決めました。複数社を併用される方もいらっしゃるかと思いますが、私の場合は管理が大変そうだなと思ったため、1社に絞って活動を進めることにしました。
実際のサポートについても技術面に明るい方が非常に多いなという印象を受けました。最初のヒアリングでは、私の希望条件を丁寧に汲み取ってくださったのですが、特に技術スタックに関するやり取りが印象に残っています。
あまりレガシーな環境へは行きたくないとお伝えした際、「具体的にどういった技術スタックを使いたいですか?」とかなり踏み込んだところまで細かく確認してくださったんです。エンジニアの視点をしっかりと理解した上で並走してくれると感じ、非常に安心感がありましたし、自信を持ってお任せすることができました。
―ギークリーで紹介された求人についてはいかがでしたか?
下村さん:正直なところ、最初に提示していただいた求人を見たときは量が多いなと思いました。ただ、その中には自分の希望に合致してパッと目を引くような魅力的な企業が確実に入っていました。
自分で一から全てを調べようとしていたら情報の探し方自体を迷っていたでしょうし、自分一人の力では到底たどり着けなかったであろう企業にもたくさん出会うことができました。
もちろん全ての求人が自分に完璧に合っていたわけではありませんが、その中には「ぜひ一度お話を聞いてみたい」と思える企業が数多く含まれていました。そういった意味では、非常に精度の高い求人をピックアップして出していただけたと感じています。
―自分の市場価値(年収相場など)について、ギークリーを利用する前と後で認識は変わりましたか?
下村さん:市場価値についての認識は、ギークリーを利用したことで大きく変わりました。私は1社目の時に一般的な就職活動を経験せずにキャリアをスタートさせたこともあり、世の中のエンジニアの平均的な相場や、自分のスキルが客観的にどう評価されるのかという感覚が全く掴めていませんでした。
最初のカウンセリングでアドバイザーの方から、「これくらいの経験があれば、これくらいの年収が狙えますよ」という具体的な想定や相場観を提示していただいたのですが、それが自分が事前に予想していたよりも高い金額でした。
転職活動を通してプロのアドバイザーの方と直接お話しして、自分の市場価値の明確な基準を知ることができたのは大きな気づきになりました。その点は非常にありがたく感じています。
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エンジニアとして理想の環境が整っているplayground株式会社
―現在の業務内容について教えてください。
下村さん:直近の業務割合で言いますと、半分がPdMのような役割で残りの半分がエンジニアの役割です。最近はAIの進化によって、入社直後よりも業務の進め方が少しずつ変化してきました。
PdMとしての業務は主に要件定義が中心ですが、この業務には大きく分けて2つのパターンがあり、1つは「ビジネス側の要望やセールス上の案件獲得」といった外部要因から発生するもので、機能追加の要望や案件獲得のために機能を提案するなどの内容です。
もう1つは、自分たちでプロダクトをより良くするために自発的に考える内部要因からのものです。こういう機能があるともっと便利になるのではないかということを自発的に考えています。
いずれの場合も、単に要望を形にするだけでなくプロダクトにとって汎用的な機能になるかだったり、将来的な負債にならないかといったことを吟味しながら、最適な落とし込み方を考えるのが私の役割です。
実際の進め方としては、まず私が要件定義書のドラフトを作成します。この際、自分だけで完結させるのではなく、エンドユーザーやパートナー企業への影響を考慮してビジネス側へヒアリングを行ったり、社内調整を重ねたりしてドメイン知識の獲得を図ります。そうして練り上げた案を上長へのレビューに回し、最終的な決裁を得るという流れです。
後半のエンジニアリング業務については、設計書に基づいて実装を進めていきます。特筆すべきは最近の実装スタイルで、AIの活用が非常に進んでおり、自分の手で直接コードを書くことはほとんどありません。基本的にはAIに適切な指示を出してコードを生成させ、私はその過程や成果をチェックするという形で実装を進めています。
―現在は設計からリリースまで一貫してご担当されているとのことですが、仕事のやりがいや魅力について教えてください。
下村さん:設計からリリースまで一貫して携われる今の環境は、エンジニアとして純粋にすごく楽しいですね。特に前半の要件定義といった上流工程では、前職で培ったプロジェクトマネジメントの経験が非常に活きていると感じます。
また、AIが登場する前であれば設計担当と実装担当が分かれているのが一般的で、そこには常にコミュニケーションコストや認識のミスがつきものでした。仕様を伝えたつもりでも、出来上がったものが意図と違って手戻りが発生するといったことが起きていました。しかし、今はAIの活用によって実装の工数が劇的に削減されたこともあり、一人で一気通貫して担当することが可能になりました。
これによって担当者間のコミュニケーションミスが起きにくくなり、スピード感を持ってデリバリーまで持っていける。これは本当に「いい時代になったな」と実感するポイントです。何より、自分が考えて設計したものを、自分の手で最後まで形にして世の中に送り出せる。最初から最後まで責任を持って面倒を見切れるというのは、ものづくりとしての手応えがありますし、非常に楽しくて大きなやりがいを感じます。
―「AIに自分たちの仕事を奪われるんじゃないか」と不安に感じて転職を考えるエンジニアもいるなかで、貴社のエンジニアはAIとどう共存していますか?
下村さん:正直なところ、私もエンジニアの一人として自分の職がいつまであるのか不安になることが全くないと言えば嘘になります。AIの進化によって、エンジニアの絶対量や仕事のボリューム自体は、間違いなく減っていくでしょう。しかし、それでもエンジニアにしかできない、残り続ける仕事はあると考えています。
その1つは意思決定です。単にシステムやプロダクトだけを見るのではなく、ビジネス的な要件や優先順位を汲み取ったうえで、誰かが最終的な決断を下さなければなりません。また、AIは万能ではなく、時には見当違いなことや危険なアウトプットをすることもあります。そのため、AIの思考や成果物を監視し、手綱を握って適切に制御するスキルが、これからのエンジニアには不可欠なものとして求められていくと考えています。
弊社はこのAI活用において非常に進んでいると自負しています。会社としてもかなりの投資をしてくれており、大きな特徴として、エンジニアに限らず全社員にAIコーディングツールである『Cursor』のライセンスが付与されている点が挙げられます。
具体的な活用例として、たとえば非開発職のメンバーがプロダクトの仕様を確認したいとき、従来であればエンジニアに質問が飛び、エンジニアが時間を割いて回答していました。しかし今は、本人がCursorを使ってソースコードやドキュメントを直接読み込み検索をかけることで、エンジニアの工数を使わずに自己解決できるようになっています。また、簡易的なツールやスクリプトが必要な場合も自然言語で依頼するだけでAIが作成してくれるため、非開発職の間でもAI活用が非常に浸透しています。
さらに開発職に関しては、個人契約では高額なAIコーディングサービス『Claude Code』のライセンスも全員に付与されており、無尽蔵に上限なく活用できるため生産性が本当に上がったなと感じています。活用の幅も広く、プログラミングの実装だけでなく上流の要件定義や設計段階で既存仕様との整合性をチェックさせたり、不具合発生時の障害対応でログを解析させたりと多岐にわたります。
例えば何か不具合が起きた時でも、障害対応のプロセスを全てAIが担ってくれる仕組みが整備されているためエンジニアは判断と意思決定という最小限の稼働に抑えることができています。AIに任せられる部分は任せることで、エンジニアが本来向き合うべき付加価値の高い仕事に集中できる環境が整っています。
―ありがとうございます。会社全体でAIを広く活用されているのですね。所属されている開発チームの雰囲気はどのような感じですか?
下村さん:現状、各プロダクトごとにチームが分かれていて、週に1、2回、30分程度のスクラムを組んでいます。このスクラムの場が非常に重要で、開発進捗の管理はもちろん、何か困りごとがあればその場で相談し、チーム全員で意思決定を行います。そこでしっかりと合意形成がなされれば、あとは各自が自分のタスクを淡々とこなしていくという働き方をしています。
もちろん会議の場だけでなく、普段からSlack上で気になることがあればいつでも随時会話を交わしています。対面での目線合わせとオンラインでの柔軟なやり取りを組み合わせることで、コミュニケーションは十分に円滑に回っていると感じますね。
―今後取り組んでいきたい仕事や、目指しているキャリアについて教えてください。
下村さん:今後の展望についてですが、まだまだ自分の中で課題は多いと感じています。この会社に転職してから、ありがたいことに少しずつ大きな設計も任せてもらえるようになってきましたが、客観的に自分を振り返ると設計の詰めが甘いと感じる場面や、純粋に知識不足を痛感する時があります。
そのため、目下の具体的な目標としては1つのプロダクトを最初から最後まで完全に任せてもらえるようになることですね。まずはそこまで自分を高めていきたいと考えています。転職活動の時から一貫して大切にしている「やりたいことに取り組む」という軸を忘れずに仕事に取り組んでいきます。
―最後に、転職を考えている方に向けてメッセージをお願いいたします。
下村さん:まず、転職全般についてお伝えしたいのは、「少しでも転職を考えているのなら、早めに動く方がおすすめ」ということです。
転職を検討するということは、現状に対して何らかの動機や理由が確実にあるはずですよね。 もし何の不満も動機もなければそのまま現職を続けるでしょう。 迷っている段階であっても、いずれ動くことになるのはおそらく時間の問題です。 それなら先延ばしにするよりも一歩早く踏み出した方が、キャリアにとってもプラスに働くことが多いのではないかと私は考えています。 ですから、まずは積極的に行動してみることをおすすめします。
その上で弊社に興味を持ってくださっている方に対してですが、先ほどお話ししたようにエンジニアが開発にしっかりと集中し、プロダクトと真摯に向き合える理想的な環境が整っています。 こうした環境で挑戦してみたい、一緒に良いものを作っていきたいと感じてくださる方と、ぜひお会いできることを楽しみにしています。
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