ABテストとは!メリットや実施方法を徹底解説します!
「ABテスト」についてWebマーケティングに携わっている方でしたら、一度は聞いたことがある用語ではないでしょうか。効率よく成果を出すためにはこの手法は欠かせません。この記事ではそもそもABテストとは何か、メリットやデメリットは何かについて徹底解説します。この手法を実践すればサイトの成果向上に繋がると思いますので、是非ご一読ください!
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目次
ABテストとは?
ABテストとはWebマーケティングの手法の1でサイト改善をして成果を向上させる際に使います。
いくつかのパターンを比較検討をする際に有効です。スプリットテストとも呼ばれおり、Webサイトや広告画像、広告文の効果を最適化するために実施されています。
Webサイトの広告や、ランディングページ、バナーの種類等、売り上げに繋がるポイントで検証されることが多いです。
色やサイズを変更し、最適な組み合わせが何か検証することが可能です。
サイト運営を任されるWebマーケターの方には必須のマーケティングテクニックなのです。
ABテストのメリット
成果が向上する
最大のメリットは成果が向上することです。ここでいう成果とは、ABテストを実施する媒体によって異なります。商品を販売するECサイトでしたら購入申し込み数、LINE@への登録を促すサイトでしたらLINE@登録のボタンクリック数など、そのサイトの目的によって違います。
このような成果のことをCV(Conversion)といい、訪問者に対しての成果率をCVR(Conversion Rate)といいます。このCVRを最適化していくことで、よりパフォーマンスの高いサイトを作ることができます。
少ない工数でできる
Webサイトの成果を向上させようと思ったら、多くのお金や工数を使ってサイトをリニューアルしたり、広告の出稿を増やしたりする方法があります。
しかし、ABテストを用いれば少ない工数で成果を向上させることが可能です。
例えば、簡単な物であればテストパターンを用意することは数十分で実施可能です。その数十分によって成果が大きく変わる場合もあります。
スピーディーに検証できる
ABテストは仮説を立て、実行をするのみです。通常パターンと仮説のパターンを同時進行でテストすることができます。
例えばボタンの色によってCVRの違いを確認したい場合、通常でしたらサイトの改善をして1週間検証することです。そしてもし効果が薄かったら再度改修前に戻す必要があります。
また検証する期間によっても差が生じる可能性があります。
その点ABテストはスピーディーかつ正しく検証をすることができ、PDCAサイクルを迅速に回すことができます。
ABテストのデメリット
メリットばかりが注目されがちなABテストですが、もちろんデメリットもあります。デメリットについてもしっかりと把握したうえで実施をするのが良いでしょう。
一定数アクセスがないと真価を発揮できない
データ量が少ないと1つのデータの影響力が大きくなってしまうため、ある程度のアクセスがないと正しく計測できません。
例えば、アクセスが1000PVあるサイトと30PVしかないサイトでは1成果によって受ける影響度は異なりますよね。その1の成果が誤差であるかどうかの判断をしにくくなるため、アクセス数が少ないサイトでABテストを採用するのは得策とはいえません。
飽くなき改善が必要
用意していたテストパターンの結果にあまり差がなく、成果に繋がるデータが得られないケースもよくあります。
そのようなときは、仮説案の練り直しが必要です。このテストパターンはあくまでも仮説です。そのため勿論、仮説通りの結果が得られない場合があります。その場合は再度、仮説をたてる必要があります。
成果を最適化する過程には無数のトライ&エラーがあり、飽くなき改善が必要なのです。
ABテストの注意点
ABテストを実施する際には注意点があり、これを注意しないと正しい改修が出来ない可能性があります。初心者の方にありがちなため、しっかり把握しておきましょう。
変更は1箇所ずつ
ABテストの注意点は変更を1ヶ所ずつ行うことです。2ヶ所以上を同時に変更してしまうと、効果があった場合に、どの部分の変更が要因なのか判断できないためです。
例えば、ホームページへの遷移向上を目的にクリックボタンの色を変更するなどです。数か所を同時に変更して効率よく検証を進めたい気持ちは分かりますが、効果を測定するためにも忍耐も必要です。
検証期間が一定期間必要
検証期間が一定期間必要というのも注意点の一つです。ある程度の期間検証を行い一定数のサンプルを集めた上で検証を行う必要があります。
例えばCVが1週間で1件程度のサイトでしたら、1週間検証をおこない2件のお問い合わせがあっても誤差の可能性があります。偶然お問い合わせが1件多い可能性もあります。
はっきりとこの期間は待つ必要があると定義されているわけではありませんが、サイトの規模やアクセスウ等を加味したうえで、どれだけの期間検証する必要があるかを判断しましょう。強いていうならば、長くて1か月ほどを目安にするのがオススメです。
仮説を立てること
仮説を立てずにABテストを実施しても、成果に繋がる改善があまり期待できません。
成果を改善したいのなら戦略的に仮説を立てて、閲覧数が多いページや、成果に繋がりやすい要素から改善を加えることで、より効率的に効果を発揮します。また、仮説を立てずに行き当たりバッタリの検証だと、例え効果があった施策だとしても次に検証をする際の再現性がなく、ノウハウを溜め込むことができません。
そのため、短期間で多くの成果を生み出すにも、仮説を立てることが必要不可欠です。
有効なABテスト
この章ではABテストでよく用いられる、有効な方法を紹介します。
テキストの文字数
テキストの文字数によってユーザーに与える印象や情報が変わるため、CVに影響する可能性が大きくあります。
例えばWebサイトのタイトルは32文字以内に収めた方が良いといわれています。10文字程度では読みやすいですが情報が伝わりません。反対に60文字近くある場合、情報量は多いですがタイトルを読む手間がストレスになる可能性があります。
テキストの内容
テキストの内容は訴求力に大きく影響する可能性があります。
例えば、見出しやページタイトルの文章であったり、成果に直結するコピーライティングの内容が挙げられます。
実際に導入分のテキスト内容を変更することでお問い合わせフォームの成果が2.5倍になった事例もあります。成果率を向上させたいのならテキストの内容を改善するのが近道になるでしょう。
画像
画像はパッと見で印象が伝わりやすく成果率に大きな影響を及ぼすことができます。画像の種類や、画像の位置を変更するのが良いでしょう。
これはアメリカの元大統領オバマ氏も実践していました。画像の組み合わせを変更することで、成果を140%も向上させることに成功し、素晴らしい結果を残しました。
ボタン
問い合わせボタンなど、成果に直結する要因となる部分がボタンのパターンは多いです。
例えば、登録画面で「登録ボタンは赤色」なのに対して「修正ボタンは灰色」といったものをよく見たことがあると思います。これは登録ボタンの方を目立つ色にすることで、押してもらいやすくするためです。
このように色やサイズ、配置を一つ変えるだけでユーザーに対して与える印象や効果は大きくあります。
まとめ
Webサイトの改善には通常、多くの資金や期間を費やす必要がありますが、効率的にサイトを改善していく手段の一つがABテストです。
しっかりと仮説を練って、根気強く検証することで少しずつ成果が最適化していきます。また、仮説通りに成果を出すことが出来ればノウハウとして蓄積され別の部分でも活かすことが可能です。
Webサイトの成果改善のためにもABテストを取り入れてみましょう。この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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