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クラウドサービスの種類やそれぞれの意味について徹底解説!具体的なサービスも含めご紹介します!
日常的な生活から仕事場に至るまで、近年あらゆるシーンにおいて普及が広まっている「クラウドサービス」。その利便性や活用範囲の広さから、日を追うごとに注目度・市場規模は拡大しつ続けています。今そしてこれからも、無くてはならないサービスの1つであるといっても過言ではないでしょう。本記事は「クラウドサービス」の主な種類や関わる業務について紹介します。

目次
クラウドサービスとは?
「クラウドサービス」とは、インターネットを通じたWebサービス全般の総称です。
身近なものとしては「Google Drive」や「iCloud」などのサービスが有名でしょう。
インターネットを経由して画像やテキスト、動画などのデータの保存やダウンロードを行うことができる。企業向けとしてはグループウェアや勤怠管理システム、経費精算システム、クラウド会計ソフトなど、実に多彩な活用法が見いだされています。
一般的には複数のユーザーでデータを共有するものというイメージが強くありますが、上記したように、企業も含めて実に多目的かつ広範に活用されているのです。
注目されている反面、理解されていない部分も
近年では特に企業における「クラウドサービス」の普及が著しく、業務の効率化や売上の向上に役立ち、大幅なコストカットにも貢献するなど多大な注目を集めています。
しかし、その一方で新し目の事業なだけに「クラウドサービス」に対しての理解の低さや偏見を持たれているのも現実です。
具体的には
・導入したことで得られるメリットやデメリットがわからない
・大事な情報を扱うにはセキュリティーが不安
・情報漏えいが心配
というような理由から、「クラウドサービス」の導入を見送っているケースも少なくはないようです。
現在普及している「クラウドサービス」の種類について
「クラウドサービス」は、大きく「SaaS」「PaaS」「IaaS」という3タイプに分けられます。
それぞれどのような特徴があるか解説します。
SaaS
「SaaS」は「サース」と読み、「Software as a Service」の略称です。
正式名称からもおおよその意味が伺えるように、パッケージとして提供していたソフトウェアをインターネット経由で利用することができるサービスです。
身近なサービスとしてはGoogleが提供している「Google Workspace」が有名でしょう。
みなさんも一度は「スプレッドシート」や「ドキュメント」などを活用したことがあるのではないでしょうか?
「SaaS」のメリットはソフトウェアのインストールが不要なため、場所や時間のみならずIDとパスワードの管理のみで、どの端末からでも利用することができることにあります。
また、ソフトウェアのアップデートも自動で行われますので、維持に煩わされること無く常に最新バージョンのサービスを受けられるのも大きな利点です。
PaaS
「PaaS」は「パース」と読み、「Platform as a Service」の頭文字を取った略称です。
こちらも正式名称からもわかるように、プラットフォームすなわち「SaaS」で提供されるアプリケーションの開発環境を行え、起動するOSやサーバなどを開発するための機能一式を利用することができる開発者向けのサービスです。
通常、アプリケーションの開発は対象ハードに合わせて環境を構築する必要がありました。
しかし、その垣根は「PaaS」の登場によって解消され、開発作業にのみ集中することを可能に。そのためコストを抑えて、かつ迅速な開発を実現しました。
その代表的なサービスとしては、「Google App Engine」 や「Microsoft Azure」などが挙げられます。
IaaS
「IaaS」は「イアース」や「アイアース」と読み、「Infrastructure as a Service」の頭文字を取った略称です。
特徴としては、ネットワーク機器やOS、サーバを始めとしたインフラをインターネット上のサービスとして提供されていることです。
従来サービスとしては「ホスティングサービス」に近い内容といえますが、それと比べてソフト・ハードなどの選択自由度が高く、OSの変更やCPU・メモリのスペックのアップグレードも好みに応じて行える柔軟性の高さが大きな魅力。
利用者はそれらのサービスを自分で自由に選定して、ネットワーク越しに利用することがきます。
ただし、その自由度は開発環境の大部分を一から構築できる反面、サーバの選定やOSを始めとする各種設定なども自分で行う必要があります。つまり、利用にあたってはそれなりの知識が必須です。
カスタマイズ性の高さゆえ、利用者側の知識の深さも問われる部分がネックでもあります。
なお、このサービスにおける代表的なものとしては、「Amazon Web Service(AWS)」や「Microsoft Azure」「Google Compute Engine」などがあります。
さらなる広がりを見せる「クラウドサービス」
現在普及しているクラウドサービスは、主に上記のものになります。
大まかなところはおわかりいただけたかと思いますが、「PaaS」や「IaaS」はユーザーとして利用するにはあまり関係性の無いものといえるでしょう。
また、「SaaS」寄りの「PaaS」とも言うべくサービスとして「BaaS」というものもあります。
BaaSとは「Backend as a Service」の略で「バース」と読みます。
BaaSは、スマートフォンやタブレットなどにダウンロードしたソフトウェアを呼び出せば利用することができ、サーバ保有や運用管理の必要もなく、迅速にサービスを構築できる特徴があります。
主に利用者の登録や管理、認証を始め、データ管理、プッシュ通知、課金・決済、GPSやSNSとの連携を行えます。
クラウドサービスのメリットとデメリット
現在普及しているサービスを把握したところで、次は「クラウドサービス」のメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット① ハードウェアの購入が必要ない
「クラウドサービス」における一番の利点としてあるのが、利用者の環境に依存しないことが挙げられます。
そのためハード導入費が削減され、さらに保守や運用も自動で行われますのでランニングコストも大幅に軽減できます。
メリット② 目的に応じて利用サービスを柔軟に変更できる
「クラウドサービス」の大部分は、月額制や利用サービスごとの従量制であることから、目的に合わせて必要なサービスだけを好きなタイミングで契約できます。
そのため運用コストがかからず、機能の追加なども同じ料金内に含まれていますので、いつまでも最新のものを利用できる利点があります。
デメリット① サービス停止の危険性
物として残るパッケージ版とは違って、「クラウドサービス」はオンライン上で利用できる利点がそのままデメリットにつながることもあります。
その1つとしてあるのが、サービスの停止や終了です。
その点については提供会社をしっかりと見極めた上で活用する必要があります。
デメリット② 利用に通信環境が必須
「クラウドサービス」は、すべてインターネットを介して行います。
そのため、オンライン環境が整っていない場所では一切利用することはできません。
まとめ
いまや一般ユーザーとしてはもちろん、開発する上でも浸透しているクラウドサービス。
インターネットの普及は今後さらに広がっていくことは間違いありませんので、それにあわせてさらに色々と便利なサービスが登場することが予想される注目の業種と言えるでしょう。
ギークリーでは「クラウドサービス」の開発を手掛ける企業の募集案件を数多く所有しています。
同事業に興味の有る、転職を考えているのでしたらぜひ当社にお声掛けください。
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