- 転職準備
企業との面接では対面とオンラインどちらがよい?それぞれのメリットデメリット、気を付ける点について紹介します。
転職の面接と言えば、会社へ赴き面接官と対面することが普通だったのは少し前の話。スマホなどの通信機器とインターネットが普及している今、オンラインで面接をする企業も多く見られます。主流になりつつあるオンライン面接と従来通りの対面面接、どちらがよいのでしょうか?メリットデメリットの解説とともに、気をつける点について紹介します。

増えているオンライン面接(Web面接)
オンライン面接(Web面接)とは
オンライン面接は、パソコン、タブレット、スマホなど通信機器とインターネット回線を使った、自宅でできる面接を意味します。Web面接とも呼ばれ、通信機器の内臓カメラを使い自宅にいながら実際に面接官と顔を合わせることが可能です。オンラインでミーティングを行うための「Zoom」「Googleハングアウト」「Skype」などツールも充実して、どんどん身近になっています。
オンライン面接が始まったのは実は古く、日本ではインターネットが普及した2010年頃から始まっています。その後は一人一台以上スマホを持つ時代に変わり、人の動きをリモート化する流れとなったことで、急速にオンライン面接が浸透しました。
面接をオンラインにする企業が増えている
パソコンがなくてもスマホさえあればオンラインでのミーティングが可能になったことで、面接をオンラインで行う企業も急速に増えています。その気軽さから面接前にオンライン面談を取り入れる企業も多く、企業は一人一人の人材へ丁寧なアプローチが可能となりました。応募者にとっても面接へのハードルが下がり、双方にメリットが生まれやすいことも特徴でしょう。
一見、面接がオンラインになることはメリットが多いようにも感じます。今まで主流だった対面型の面接と、徐々に広まっているオンライン型の面接、それぞれにどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
対面面接のメリット
面接官の表情を見てテンポよく話せる
対面面接の最大のメリットは、面接官と直接対面して話せることです。オンラインでも面接官を見て話はしますが、画面を挟んで話すことと目の前に人がいて話すことは、話しやすさに大きな違いがあります。面接官が出す空気を感じたり、細やかな表情の変化を見たりしながら、テンポよく会話できることが対面面接の良さでしょう。
実際の職場を見ることができる
会社に赴いて面接を行うため、実際の職場を見れることもメリットです。企業によっては会議室などに通されて事務所を見れない場合もありますが、面接後に希望すれば自分が働く職場を見学できるかもしれません。実際の職場を見て肌で感じると、自分が働く姿を明確にイメージできるようになり、仕事へのモチベーションが上がるでしょう。
企業側が応募者の雰囲気を汲み取りやすい
応募者側が面接官と話しやすいと感じることと同様に、企業側も応募者の持つ雰囲気を汲み取りやすいことも対面のメリットです。直接話せることで「自信を持って話すタイプ」「緊張して目を見て話せないタイプ」「会話の意図をしっかり読み取れるタイプ」というように、応募者の性格も見えてきます。
対面面接のデメリット
面接のためだけに移動が必要
対面で面接をするためには、応募者がその企業まで赴くための移動が必要です。ほとんどの場合、移動のための交通費は応募者の負担のため、応募者は移動時間と交通費を面接のためだけに費やすことになります。その面接で内定が出れば費やした時間とお金も報われますが、お断りとなればそれらを失うことになることが大きなデメリットでしょう。
気軽にできない
わざわざ応募者に会社まで赴いてもらうことになるために、企業は気軽に面接をすることができません。面接のための場所の確保などもあるため、書類選考の時点で面接する人数を最低限に絞る必要があることがデメリットです。面接する人を厳選するということは、企業は人材との出会いも最低限に絞り込まれることを意味します。
在職中など忙しい人と時間を合わせにくい
応募者が離職中の場合、面接は企業の営業時間内に対応が可能です。しかし、応募者が在職中だと営業時間と勤務時間が被ることがあり、面接時間の調整が困難になることもデメリットです。このような場合、応募者が有給を取るケース、面接官が残業をして応募者の勤務を終えてから夜に面接をするケース、休日に面接を設けるケースなどが通常です。
オンライン面接のメリット
費用を抑え、時間を有効活用できる
オンライン面接は、面接をする企業に応募者が赴く必要はなく、交通費や移動時間などの負担がなくなることがメリットです。企業側も、会場確保などにかかるコストが削減されます。会場準備の時間や移動時間がなくなることで、企業側にも応募者にも面接をもう一つ増やせるといった、時間の有効活用ができるようになります。
カジュアル面談など間口を広げられる
企業側にも応募者側にも負担が少ないオンライン面接は、気軽に行なえることも大きなメリットでしょう。このメリットを活かし「カジュアル面談」と銘打った、会社説明や簡単に話をするだけの時間を取る企業も増えています。企業の面接する間口が広がるということは、応募者にとってチャンスが増えることを意味します。
隙間時間や即日面接なども可能
移動や準備時間が不要になるため、忙しい業務の合間の隙間時間で面接できることもメリットです。双方の都合がつけば、即日に面接することも可能でしょう。対面面接の場合、1日に行える面接は多くても3回程度ですが、オンラインはスケジュール調整のしやすさから、それ以上に面接を入れることもできます。
オンライン面接のデメリット
コミュニケーションが取りづらい
声が聞き取りにくかったり、返事のタイミングが取りづらかったり、コミュニケーションをスムーズに行えないことがオンライン面接の大きなデメリットです。対面だったら感じ取れる小さな相槌も、オンラインではほぼ感じ取れないために話を伝わっているのかよく分からないことも。カメラではなく画面を見るために、相手と目を合わせることはできないのも、コミュニケーションが困難になる原因でしょう。
誤解を生まないように慎重になる必要がある
コミュニケーションの取りづらさから、相手に対して良くない印象を受け誤解を生じさせる可能性もあります。誤解を生まないように、慎重かつ丁寧なコミュニケーションが求められることも、オンライン面接における一つのデメリットです。
通信機器のトラブルが起こる可能性
インターネットの通信状況によっては画像が乱れたり、音声が入らなかったり、対話を途切れてさせてしまう不安定さが残ることもオンライン面接のデメリットと言えます。近年のオンライン面接の需要が高まり、オンラインミーティングのツールも年々安定さが増していますが、まだまだ完全とは言えません。
対面面接とオンライン面接、どちらが良い?気をつける点とは?
まずは気軽にオンライン、次の面接で対面が理想
面接を対面でするのもオンラインでするのも、どちらにも得難いメリットがあります。それぞれのメリットを最大限に活かして、まずは気軽にオンライン面接をして、次に対面面接を行うことが、企業にとっても応募者にとっても理想かもしれません。どちらかを選ぶのではなく、両方の特性を活かして適宜利用することが一番良い方法でしょう。
対面面接で気を付ける点
対面面接は直接会社へ赴き面接官に会うため、「面接時間に遅刻しないこと」「足の先まで身だしなみを整えること」が前提の注意事項となります。行動、姿、態度の全てを面接官や受付の人に見られ評価されているということが、気を付ける点です。対面しているという利点を活かし、「要所要所で面接官の目を見て話す」ことを忘れないようにしましょう。
オンライン面接で気を付ける点
オンラインで一番に気を付ける点は、「丁寧なコミュニケーションを取ること」に尽きます。スムーズなコミュニケーションが難しいからこそ、声の大きさやトーンに気を配り話すようにしましょう。表情が暗くならないように顔に向けてライトを当てたり、少しオーバー気味に相槌を打つなど、印象良く映る方法を研究してみることをおすすめします。
まとめ
メリットの多さから、これからもますます面接の主流になるオンライン面接。しかし、対面面接ならではのメリットも大きいために、今後は必要に応じてオンラインと対面を使い分ける企業が増えるでしょう。それぞれの特性をうまく捉え、どちらの面接でも対応できるようにしておくことが大切です。
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