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クラウドファンディングってどういう仕組み?歴史からメリットデメリットについて徹底解説します
SNS等でクラウドファンディングの情報がシェアされているのを見かけたことがある方は多いと思います。では、なぜ多くの人がクラウドファンディングを利用して資金を調達しているのでしょうか。他の資金調達方法とは何が違うのか、詳しくは知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事ではクラウドファンディングの仕組みや歴史、メリットデメリットを解説します。

2020年11月6日
クラウドファンディングとは?
言葉の意味と仕組み
近年ではインターネット上のクラウドファンディングサイトを通じて資金提供を呼びかけるケースがほとんどです。
主なクラウドファンディングのタイプ
クラウドファンディングは、支援者へのリターンの方法によって大きく3つに大別できます。
購入型
購入型は、支援のお礼として、商品やサービスなどの「リターン」を用意するものです。
たとえば映画制作のプロジェクトであれば先行試写会に参加できる、新商品の開発プロジェクトならば完成した商品を受け取れるなどのリターンがあります。
寄付型
寄付型は、支援者がプロジェクトに対してお金を寄付するものです。商品や金銭的な見返りなどのリターンは存在しません。
中にはお礼として手紙などを受け取ることが出来る場合もあります。
投資型
投資型は、プロジェクトを支援することで、利益の中から配当として金銭的なリターンが得られるものです。
クラウドファンディングの決済方式
また、クラウドファンディングには2種類の決済方式(プロジェクト実行者に資金が渡る条件)があります。
いずれかの決済方式を選択できるクラウドファンディングサイトと、基本的にAll or Nothing形式が選択されるサイトがあります。
All or Nothing
プロジェクト発案者が当初設定した目標額が集まった場合のみ支援金を受け取ることができる方式です。
目標額が達成されなかった場合は、支援者に返金がなされることになります。
All in
目標額を達成できなかった場合でも、集まった分の支援金は受け取ることができる方式です。
クラウドファンディングの歴史
クラウドファンディングの発展は、クラウドファンディングWebサイトの登場と不可分です。
そこでこの記事は大きくインターネット普及以前と以後に分けてクラウドファンディングの歴史についてお話しします。
インターネット普及以前
「複数の人から少額ずつ」という資金調達の方法の歴史は古く、17世紀初頭のヨーロッパでは印刷費を寄付によって集めて書籍が出版されていました。
また、「自由の女神」の台座も新聞広告を通じて市民に寄付を呼びかけて建設されました。
また日本で古くから行われている、寺院や仏像の修復のために寄付を集める「勧進」もクラウドファンディングの原型と言えます。
インターネット普及後
インターネットが普及すると、Webサイトを通じて支援を呼びかける現在広く普及している形式のクラウドファンディングが行われるようになりました。
クラウドファンディングプラットフォームの始まりは、2001年に開設されたアーティストがCD発売の資金を募るサイト「ArtistShare」と言われています。
日本では2011年の東日本大震災後にインターネットを通じた寄付型クラウドファンディングが一気に広まり、さらに「READYFOR」「CAMPFIRE」といったクラウドファンディングサイトの登場でさらなる市場拡大が進みました。
クラウドファンディングのメリット
では、なぜ多くの人がクラウドファンディングを利用して資金を調達しているのでしょうか。
以下では金融機関から資金を借り入れたり、少数のスポンサー企業等から資金を募る場合と比べたクラウドファンディングのメリットをご紹介します。
実行者側のメリット
資金がなくてもプロジェクトを立ち上げることができる
プロジェクトを立ち上げるにはほとんどの場合まとまったお金が必要です。
しかしまだ実績が少ない事業者の場合、金融機関から融資を受けたりスポンサーを見つけるのは簡単ではありません。
一方クラウドファンディングであればアピール次第で資金を集めることができ、自分のアイディアを実現する機会が得られます。
自分の活動を多くの人に知ってもらえる
クラウドファンディングサイトは利用者が多いため、支援の募集をすることで自分たちの活動を多くの人に知らせることができる効果があります。
特に環境保護や特定の属性の方の暮らしやすさを向上するプロジェクト、街おこしなど趣旨を多くの人に知ってもらうことに意義がある活動の場合、支援することを選ばなかった人にも情報は届けることができるというメリットは大きいでしょう。
マーケティングも同時にできる
クラウドファンディングで出資をしてくれたという事は、その活動に興味を持ち、賛同してくれたという事です。
つまり新しい商品やサービスの開発のために多くの支援が集まったならば、それが実現した時も購入・利用してくれる顧客も確実にいると予想できるでしょう。
クラウドファンディングを行うことで、そのプロジェクトがどの程度需要があるかはかることが出来るという効果もあります。
支援者側のメリット
リターンが得られる
購入型クラウドファンディングの場合は、出資者への返礼が用意されています。また投資型クラウドファンディングの場合は金銭的なリターンが得られます。
少ない予算でも支援できる
クラウドファンディングには数千円、数万円など比較的少額の出資で参加できるものも多いです。
あまり大金を出すことは出来ないけれど、賛同するプロジェクトを応援したい、自分が有意義と思えることにお金を使いたいという方にはおすすめです。
クラウドファンディングのデメリット

一方、複数人の方からお金を募ることによるデメリット、専用のプラットフォームを利用することに伴うデメリットもあります。以下では、クラウドファンディングのデメリットについてお話しします。
実行者側のデメリット
思うように資金が集まらない可能性もある
クラウドファンディングをすれば必ず目標の額が集まるわけではありません。
もちろんPR方法を工夫するなどしたうえで、目標達成できないことがあることを覚悟して募集をする必要があるでしょう。
途中で止めることができない
一度クラウドファンディングサイトでプロジェクトのページを公開して募集を開始すると、基本的に途中で取り下げることはできません。
なんらかの理由でプロジェクトが実行不可になったとしてもインターネット上に情報は残り続けます。
アイディアを盗用されるリスクが生まれる
クラウドファンディングで資金を募集するためには、どんなことを実現したいのか詳細に説明し、インターネット上で公開することになります。
当然極秘で進めているプロジェクトと比べると競合他社に情報が渡る機会が増えますし、アイディアを盗まれるリスクも高まります。
支援者側のデメリット
基本的に支援の取り下げはできない
一度出資した後でなんらかの事情でやめたくなったとしても、返金をしてもらうことは難しいです。後悔のないように出資を決めるべきでしょう。
期待したリターンを得られないこともある
プロジェクトの結果如何によっては、約束していたリターンが得られないこともあります。
返礼品を楽しみにクラウドファンディングに参加してももちろん構いませんが、加えてプロジェクトの理念自体に賛同し、心から応援したいと思って出資することをおすすめします。
そうすれば、リターンが当初予定していたものでなかったとしても損をしたと感じにくいでしょう。
まとめ

たくさんの人に少額ずつ支援をしてもらうクラウドファンディングは、プロジェクトを立ち上げる側にとっても出資する側にとっても「参入するハードルが低い」ことがメリットです。
こちらの記事を参考にデメリットもおさえながら、応援したいプロジェクトがあれば支援を検討してみてください。
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