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アフターコロナのマーケティングの在り方を解説!行動予測や広報で意識すべき点は?マーケター転職者必見!
新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るい、各国の経済活動にも大きな影響を及ぼしています。日本も例外ではなく、特にマーケティングにおいてその影響が顕著です。「アフターコロナ」という言葉も使われ、人々の生活様式も大きな変化を遂げました。そうした生活者の変化は、マーケティングにどのような影響を与えるのでしょうか。これからのマーケティングの在り方を解説していきます。

新型コロナウイルスによる生活様式の変化
2020年、新型コロナウイルスが猛威を振るい、人々はその生活様式を変えざるを得なくなりました。
それにより生活者の消費行動にも大きな変化が生じ、企業のマーケティングもその在り方を変えることを余儀なくされたのです。
経済全体としては、新型コロナウイルスの影響により、大規模イベントなどはこれからも自粛が続くと考えられます。
このことから、これからも人との接触を避ける傾向は続くと考えて良いでしょう。
また、直接的な接触を避ける目的でオンラインメディアやWeb会議、バーチャルイベントなどが盛んになっています。
人々の関係性はインターネットを介した、非接触型のコミュニケーションへと変容したのです。
今回は新型コロナウイルス感染症の流行によって生じた、生活者の行動とマーケティングの関係性をご紹介しましょう。
またそれに応じたアフターコロナのマーケティング方法についても解説していきましょう。
マーケティングにも大きな影響を及ぼす
マーケティングにおいても、新型コロナウイルスの影響は大変大きく、その施策の再考が求められています。
「3密」を避ける動きは今後も続けていかなければいけないため、オンラインを中心としたマーケティングになっていくことでしょう。
顧客のオフィスへ訪問せず、「Zoom」などのオンライン会議ツールの使用など、非対面でのマーケティング方法を実施していくことが必要です。
これが意味しているのは、デジタルマーケティングの優先度と優位性が向上するということ。
これからはオフラインよりもデジタルでのマーケティングに重きを置いた経済活動が行われることでしょう。
生活者の行動予測
マーケティングにおいて大切なのは、生活者がどのような行動を行っているかを知ることです。
それにより、現在の状況に即したマーケティング施策を行うことが可能となります。
ここでは生活者のアフターコロナによって生じた行動の変化に伴う行動予測をご紹介していきましょう。
アフターコロナによる生活者の行動変化
新型コロナウイルスの流行により、日本では2020年4月7日に緊急事態宣言を発令しました。
これによって、国民は外出自粛を強いられ、生活も大きく変化したのです。
在宅勤務を実施する企業も増え、生活者は自宅にいる時間が増加しました。
この緊急事態宣言は5月31日に解除を宣言されましたが、その後もコロナ以前の生活に戻ったわけではありません。
政府の提唱する「新しい生活様式」に適応する形で、生活者の行動も変化を迎えました。
具体的には、「飲食を自宅で行うこと」、「配信サービス使用時間」、「家族や同居人と過ごす時間」、「趣味に費やす時間」の増加です。
特にコンテンツに関しては、YouTubeやNetflixなどを使用する生活者が増えました。
また、「オンライン飲み会」などという言葉も取り沙汰され、「Zoom」などを使用することで自宅にいても他者と関わることが可能となりました。
生活者の今後の行動予測
今回のコロナの感染流行は人々の生活を強制的に変化させました。
このようなコロナによる行動変化に伴い、人々は各プラットフォームの利便性を知ることとなったのです。
具体的にはSNSや動画配信サービス、ECサイトなどのことを指します。
コロナ以前の生活では触れる機会のなかったものに触れたことで、その利便性に気がつくきっかけとなりました。
この変化は新型コロナウイルスの流行が終了しても、続いていくものと考えられます。
マーケターに必要なこと
アフターコロナ、ウィズコロナなどという言葉とともに、行動変化が語られる昨今。
企業にとっても、マーケティングの比重が大きくなりつつあります。
コロナ禍以後の世界で、マーケターに求められる役割を説明していきましょう。
顧客の行動変化の理解
コロナ禍以後に、生活者の行動は大きく変化しました。
この変化というのは先述した通り、自宅での消費行動の増加を意味します。
外出の機会を減らし、自宅で楽しめることを重視するようになったのです。
インターネットを利用した消費行動が増え、その際SNSやECサイトなどを活用する生活者が増えました。
この変化に対応していくには、デジタルマーケティングへ力を入れていくことが必要とされるでしょう。
今まで以上に、デジタルマーケティングを主戦場とする流れは促進していくと考えて良いでしょう。
オンラインメディアの閲覧率の増加
対面で他者と会うことが難しくなったアフターコロナの世界では、SNSや動画配信サイトの需要が増加しています。
特に若い世代を中心として、そのような傾向が強い状況です。
生活者はInstagramやYouTubeなどを通し、製品やサービスを紹介するなど、発信も行なっています。
これは企業にとって、自社の製品やサービスを広めるチャンスでもあるのです。
SNSや動画サイトなどで取り上げられやすいようなマーケティング施策を考えていくことがこれまで以上に重視されていくことでしょう。
生活者は安価で質の良いものを求める
コロナ禍により、失業率の増加が取り沙汰され、今後もその傾向は続いていくことでしょう。
生活者の不安はいつ仕事がなくなるかといった雇用や金銭面で大きく、それは消費行動にも現れています。
具体的には、経済的不安から消費者は安価で質の良いものを求めているのです。
安価であっても、価値の高いものを手に入れることを重視しており、これはNetflixをはじめとして定額制サービスへの需要の高さからも窺えます。
このような消費者にリーチできるよう、マーケティングにおいても購入コストを削減することが必要とされるかもしれません。
安価で質の高いサービスが増えたことで、消費者もそうしたものを求める傾向は更に強まっていくことでしょう。
「ニューノーマル」に見られる傾向
世界的に見られる「ニューノーマル」と呼ばれる、新たな価値基準・行動様式。
先述した、安価で質の高いものを求めるのも「ニューノーマル」の傾向の1つです。
そして今後しばらく、その傾向は続いていくと考えられます。
マーケティングにおいても無視はできないこの「ニューノーマル」の考え方をご紹介していきます。
人混みを避ける
コロナ禍では、人混みを避けて行動する人が増えています。
他者との接触機会を減らすことでコロナウイルスへの感染を防ぐことが求められているからです。
健康への関心
生活者は、ウイルスへの感染を防ぐ目的で、自身の身体の健康を維持することに高い関心を持つようになっています。
日常的に、手洗いうがいを行う人が増加した他、自宅でのトレーニングや、健康志向の食品などに対してのニーズも高まっているのです。
そうした傾向は今後も続いていくことでしょう。
マーケティングにおいても、健康というのは1つのキーワードになることでしょう。
自動車の利用者の増加
アフターコロナの世界では、公共交通機関の利用を控える傾向が高まっています。
接触機会を減らすことを目指す社会に適応する形で、人々は自家用車の購入を検討する世帯が増えているのです。
これにより、公共交通機関でコロナに感染することを避けようとしています。
これらの「ニューノーマル」といわれる変化はマーケティングについて考える上で大きな意味を持つことでしょう。
新型コロナウイルスによって生じた広報活動の変化
新型コロナウイルスによる生活者の行動変化に伴い、マーケティングにも大きな変化が生じています。
広報活動においてもこの変化を分析し、新たなマーケティング方法を練っていく必要があるでしょう。
ここではこれからの広報活動で必要となる施策についてご紹介します。
信頼性
新型コロナウイルスの流行に関してメディアは信憑性の低い情報や悪質な情報を発信し、人々は情報に対して疑心暗鬼に陥りました。
今までのように情報を享受するだけではなく、生活者は情報の信頼性を重視するようになったのです。
この変化により、企業のマーケティングにおいても、信頼性のある広報活動が必須となりました。
安心、安全
また人々はウイルスの恐怖を感じ、潜在的に安心や安全といったものを求めるようになりました。
企業は、自社のサービスや製品においても、安心、安全であることをきちんと顧客に伝えていく必要があります。
言葉にして伝えることで、精神的にも安心を届けることができるでしょう。
また企業内で安全対策の徹底を行い、経済活動を続けていくことで、顧客からの信頼を得られます。
安心、安全というのはアフターコロナの社会において、大きなキーワードの1つです。
希望、明るさ
感染症に関するネガティブな話題が多く、顧客は明るい話題を欲しています。
そうした状況の中では、積極的に明るい情報を提供することが必要となるでしょう。
広報活動において、メリットのある情報を伝えていくことで顧客のニーズに応えることができます。
新たなメディアの形として、人々に希望を届けることが重要視されていくでしょう。
アフターコロナでマーケター転職者に求められること
アフターコロナの世界でマーケターに求められているのは、デジタルマーケティングへの深い知識です。
オフラインマーケティングを行うことが難しい今、デジタルマーケティングの需要は大幅に増加しています。
しかしながら、企業の需要に反してデジタルマーケターの供給は追いついていません。
このことから、マーケター未経験者であっても、デジタルマーケティングへの知識があることが有利に働くことが分かります。
人手不足である状況を打破するため、これから企業はマーケティングを行える人材を増やしていくかもしれません。
そうした状況下では、未経験者であってもマーケターとして活躍していける可能性があります。
デジタルマーケティングの知識やスキルがあれば、未経験でのマーケター転職も可能だと考えて良いでしょう。
まとめ
今回はアフターコロナの世界において、マーケティングにどのようなことが求められるのかを解説してきました。
生活者の行動予測や、広報活動に求められることを理解し、マーケターとして活躍していきましょう。
マーケターに転職する上で、このような世界の動きへの理解は必須といえます。
「ニューノーマル」の世界において重要視されることを知り、マーケター転職を有利に進めていきましょう。
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