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ココン株式会社のビジネスモデルを分析!データを守る事業に迫る【セキュリティテクノロジー企業への転職】
サイバーセキュリティを主力事業として展開するココン株式会社は、日本のサイバーセキュリティを牽引する企業です。スタートアップ企業でありながら驚異的なスピードで事業を拡大する同社のビジネスモデルや今後の動向、サイバーセキュリティ企業に求められる人材の傾向など幅広くご紹介します。

2020年10月26日
ココン株式会社の概要
ココン株式会社の事業の核となるのがAI・自動化とサイバーセキュリティです。
AIの時代が到来し、多くの企業がネットワーク上で大量のデータを扱うようになりました。
データが増えるほど、ネットワークが密になるほど必要になるのがサイバーセキュリティです。
ココン株式会社はデータ活用と並んでデータを守る事業を行っています。
ビジネスモデル
M&Aによる事業拡大
スタートアップ企業であるココン株式会社が事業規模を拡大してきた背景にあるのがM&Aです。
一般的なスタートアップ企業は自社の新規事業にて業界に参入し、リレーションを構築しながら規模を拡大します。
そのためM&Aで駆け上がるスタートアップ企業は珍しいといえるでしょう。
2018年までのM&A実施数は5社。同社への信頼と期待が窺える数字です。
自社開発システムによる安心感
ココン株式会社で提供するセキュリティシステムは自社で開発しています。
外部委託を挟まず、一貫してセキュアな環境で開発したシステムです。
また企業のセキュリティコンサルティングや、ニーズに応える様々なシステムの構築も行っています。
企業が守りたいものを確実に守るのが、ココン株式会社に課された使命だといえるでしょう。
世界レベルの技術力で勝負
ココン株式会社のサイバーセキュリティ事業を支えるのがホワイトハッカーです。
世界的な大会で上位に食い込む技術力を持つ人材が参画しています。
サイバーセキュリティの進歩によって生じる問題がサイバー攻撃の巧妙化です。
そのためあらゆる攻撃を想定したセキュリティシステムの構築が求められます。
ハッキング技術に秀でた人材がセキュリティの穴を見つけ、塞いでいく。
これによってココン株式会社のサイバーセキュリティ技術は強固なものになっているのです。
会社が解決する社会課題
あらゆるデータが行き交い活用されている現代、たった一度のサイバー攻撃が世界中を混乱させる可能性があります。
そのためサイバー攻撃の脅威は社会課題の一つといえるでしょう。
現在のネットワーク環境はサイバー攻撃をする側に有利な条件が揃っているといわれます。
つまり、現存の技術力だけでサイバー攻撃を完全に防ぐことはできません。
こうした課題に対し、ココン株式会社は研究開発で立ち向かいます。
企業から調達した資金の主な投資先は研究開発事業です。
同社の研究開発トピックとしては産総研との共同研究が挙げられます。
現在の技術では各種データを暗号化した状態で活用することができません。必ずセキュリティの解除が必要です。
データ保管はセキュアであっても使用中は無防備な状態であれば、そこがセキュリティの穴となり得ます。
ココン株式会社と産総研はこの穴を塞ぐのではなく「作らない」技術の開発に乗り出しました。
機密情報のセキュリティを解除せずに分析・操作可能な高度暗号化技術の研究が進行中です。
今後の事業展開
ココン株式会社の確かな技術力はWeb・モバイル業界以外でも活用されています。
IoTやスマート化によってあらゆる物がネットにつながっている現代、セキュリティ確保は急務です。
そのためココン株式会社はIoT機器やカーセキュリティ分野の研究開発を進めています。
セキュリティにAIを活用
サイバーセキュリティと並ぶ同社の強みがAI技術です。
ココン株式会社はAIを使ったセキュリティ診断にも力を入れています。
リモートワークのセキュリティ対策
コロナ禍によって一気に加速したのがリモートワークです。
これまでは企業のセキュリティネットワーク内で行われていた業務が、外部のネットワークにて行われています。
またテレビ会議システムやクラウドストレージの活用が増加したため、マルウェア対策は急務です。
ココン株式会社の子会社・株式会社イエラエセキュリティはこの問題を解決すべく、リモートワークのセキュリティ対策に乗り出しました。
メールやストレージ、会議システムなど複数のクラウドプラットフォームに対応したサービスを提供しています。
社会全体のサイバーセキュリティを担う企業へ
企業が膨大なデータを活用する昨今、それぞれの企業がサイバーセキュリティシステムを導入することは当たり前になりつつあります。
ココン株式会社が次に見据えているのが、社会インフラのセキュリティ確保です。
社会全体にかかわる電力などのインフラを常にセキュアな状態に保つ取り組みも実施しています。
まだ見ぬ需要をすくい上げる取り組み
セキュリティ課題は何かが起きてからでなければ顕在化しにくいものです。
そのため誰も気付かないセキュリティ課題が存在している可能性があります。
こうした新規需要を模索するために必要なのが異業種との交流です。
ココン株式会社は様々な業種との交流を通して新しいイノベーションの創出に取り組みます。
転職採用例
サイバーセキュリティ企業に転職する場合、どういった職種が求められているのでしょうか。
ココン株式会社における中途採用例をご紹介します。
ホワイトハッカー
ココン株式会社のセキュリティ事業の根幹を担うのがホワイトハッカー(脆弱性診断エンジニア)です。
ココン株式会社として定めている項目が診断できれば方法に指定はありません。
エンジニアの腕を信頼している証といえるでしょう。一方で、信頼されるだけのスキルを持っている必要があります。
また経験や技術力によって様々なセキュリティシステムの開発に携わることが可能です。
年収例:400万〜1,000万円
Railsエンジニア
イエラエセキュリティではシステム開発を担うRailsエンジニアが活躍しています。
システム全てを自社で手掛けるため、開発エンジニアとしての視野を広げることが可能です。
また世界レベルのスキルを持つエンジニアも在籍しており、エンジニアとして大きな刺激を受けるでしょう。
自身のスキルを幅広い分野で活かしたい方にとって最良の環境です。
年収例:400万〜700万円
プロジェクトマネージャー
セキュリティ案件が増加したことでマネジメント部門が立ち上げられました。
プロジェクトマネージャーという職種ではあるものの、コンサルティングや企画など領域を広げることも可能です。
クライアント企業と直接接することになるため、高いコミュニケーション能力が求められます。
セキュリティ診断など小規模な案件が多く、長期に渡るプロジェクトではありません。
しかし限られた期間内で完了させる必要があり、診断エンジニアの工数マネジメントは必須です。
年収例:350万〜500万円
転職のポイント
セキュリティ企業に必要なのは信頼性です。
クライアント企業だけでなく、社会全体から信頼されることがセキュリティ企業への信頼につながります。
そのために必要なのは、信頼が置ける人材の確保です。
セキュリティ企業であるココン株式会社はどのような人材を求めているのでしょうか。
高い倫理観
どの業界でも倫理観が高い人材が求められますが、セキュリティ企業では特に必要な素養だといえます。
ミスの隠蔽や数値の改ざんがシステムの欠陥を生み、企業全体の信頼を失いかねません。
結果や数値に対して素直な人、感情的にならずに間違いを理論立てて指摘できる人が求められています。
目的意識を持つ
指示された業務を確実にこなす力は最低限必要ですが、それだけではいずれ活躍の場を失うでしょう。
自分はどんな結果を出すために仕事をしているのか。クライアントはセキュリティ向上によって何を成し遂げたいのか。
仕事をする上で常に「目的」を念頭に置き、そこに向かってひた走る人材が求められています。
全てのスキルをセキュリティに向ける
Webのセキュリティから始まり、IoT機器やカーセキュリティまでカバーしているココン株式会社。
今後は社会インフラのセキュリティも手掛ける見込みであり、変化に富んだ企業だといえるでしょう。
こうした変化に柔軟な対応ができ、未経験領域においても自身のスキルを120%出せる人材が求められています。
学び続ける姿勢
ココン株式会社のセキュリティ部門にはホワイトハッカーのようにハイレベルなスキルを持つ人材が集まっています。
技術者としてはとても良い刺激を受けることでしょう。こうしたテクニシャンの技術を学ぶ絶好のチャンスです。
セキュリティ分野の最新トピックを常にチェックしておくといった基本的な姿勢はもちろん求められます。
しかしそれだけでなく、今の自分からステップアップするために学び続けること、学びの場を探し続けることが必要です。
会社情報
ココン株式会社は従業員の自主性を重んじており、社内の各種制度についても「自主性」をサポートするものが多く見られます。
例えばCSSと呼ばれる研修・セミナー費用の補助制度です。
日本のサイバーセキュリティは諸外国よりも遅れを取っているといわれています。
ココン株式会社のようにサイバーセキュリティ業界を牽引する企業であっても、常に新しい情報や技術を仕入れておく必要があるでしょう。
同時に、積極的に学ぶ姿勢を持つ人材が求められているともいえます。
学びたい人にとって各種カンファレンス参加にかかる費用が障害にならないために、こうした制度を導入しています。
※2020年10月時点の情報です。
世界のサイバーセキュリティの要となる企業へ
IoTやクラウドの導入が進み、今後ますます需要が高まるサイバーセキュリティは、成長が期待できる業界です。
そこで活躍するには最新のセキュリティトピックを自ら収集し、高い技術力を有する技術者からスキルを吸収する積極性が求められます。
今より良いものを作ること。ニーズの先にあるものを考えること。
サイバーセキュリティ企業に転職するなら一歩先を見ておく必要もあるでしょう。
サイバーセキュリティ企業への転職に興味がある方は、ぜひ転職エージェントにご相談ください。
社会全体の安心・安全を確保するIT人材として、転職を成功させましょう。
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